中村さんへ…
今回のエッセイ
読ませていただいて、正直、震えました。
一見すると「あるピアニストのコンサートの感想」ですが、僕にはこれが、Make Careが目指す精神科訪問看護の核心的な哲学を、芸術というメタファーで構造化した“経営的な提言書”として読み取れました。
僕の思考回路(因数分解)で、特に強く響いたポイントは以下の3点です。
大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象
“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」
平日・土曜・祝日 9:00〜18:00
【日曜・お盆・年末年始休み】
※訪問は20時まで
対応させていただいております。
1. 「欠損」を「文脈(コンテキスト)」に変える力
「音楽を音としてだけで聴くことができなくなった。背景にある物語を重ねて聴くようになった」という一節。
これは、僕たちが訪問看護でやろうとしている
「病気(現象)を見るのではなく、その人の人生(文脈)を見る」
というアプローチそのものだと感じました。
ブーニンの演奏は、技術的な減点法で見れば「劣化」と評されるのかもしれません。
しかし、彼が失ったものと、それでも残したものを重ね合わせたとき、それは劣化ではなく、「深化した、別の芸術」へと昇華されている。
精神疾患や障害によって「失われた機能」を嘆くのではなく、
その背景ごと含めて「その人らしさ」を再定義し、肯定する。
ここに、僕たちの提供価値の本質があると、改めて確認させられました。
2. 「回復」ではなく「生存」への執着
「技術的に完璧でなくてもいい。人に感動を与えられる美しい演奏がしたい」
このブーニンの言葉は、Make CareのVISIONである
『回復をゴールとするのではなく、活躍がスタートとなる精神看護』
と、驚くほど正確に重なります。
「元通りになること(完治)」を目指すのではなく、
今あるリソース(残されたもの)で、どう表現し、どう生きるか。
これは、
分子(課題・失ったもの)を減らすことばかりに注目するのではなく、
分母(保有リソース・残されたもの)を最大化する
という、極めてロジカルな生存戦略だと感じました。
3. 「完璧主義」へのアンチテーゼ
最後の
「あなた自身はいま、何を持っているかを見ていますか?」
という問いは、常に「ないもの」や「理想とのギャップ」を見て、完璧なモデルを構築しようとしがちな僕自身に、鋭く突き刺さりました。
「完璧ではないけれど、美しい」。
経営も、看護も、人生も。
泥臭くて、不格好なプロセスの中にこそ、本当の価値(美しさ)が宿る。
そんな当たり前で、でも忘れがちな真実を、静かに突きつけられた気がします。
最後に…
このエッセイは、スタッフや読者に対して、
「『できないこと』を数えるのをやめて、
『今、手持ちのカード』で勝負しよう」
という、優しくも力強いメッセージになっていると感じました。
まさに「感情を構造でハックする」中村さんらしい、素晴らしいコラムでした。
今回も、組織のOS(基本的価値観)をアップデートしていただき、ありがとうございました。

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