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【CEOコラム】Vol.37 挑戦と休息のバランスが教えてくれた「自分を大切にする」ということ

HEROさんシリーズくるみの社長エッセイ

こんにちは。株式会社Make Careの代表取締役CEOであり、訪問看護ステーションくるみでマーケティングを担当している石森寛隆です。
XではHEROと名乗っていますので、もしよろしければフォローください。

先日、誠子さんが社長エッセイで 「自分を大切にするということ」 を綴っていました。
また、ハムさんも同じテーマでエッセイを書いています(こちら)。

二人の文章を読んで、僕自身も自然と自分に問いかけていました。

「ジェットコースターのような人生を経験してきた自分にとって、“自分を大切にする”って何だろう?」

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

※訪問は20時まで
対応させていただいております。

挫折は、人生を壊す出来事ではなかった

僕は20代で会社を立ち上げ、そして失敗し、倒産を経験しました。
当時は本気で、「これで人生は終わった」と思いました。

けれど今振り返ると、
あのとき本当に壊れたのは、人生そのものではなく、
「自分ならやれる」と信じていた自己像だったのだと思います。

倒産そのものよりも、
借金そのものよりも、
一番つらかったのは、

自分が、自分を認められなくなる感覚

でした。

挑戦する前は、疑いなく自分を信じていた。
でも結果として失敗し、すべてを失ったとき、
「自分は思っていたほど強くなかった」という現実だけが残った。

その現実と向き合うことが、何よりも怖かったのです。

「休む」という選択を許された日

そんな中で、僕が選んだのが「生活保護」という制度でした。

正直に言えば、抵抗は強かった。
「自分の責任は自分で取るべきだ」
「公的な制度に頼ることは、敗北なのではないか」

そんな思いが、ずっと頭の中にありました。

でも、そのとき妻がかけてくれた言葉がありました。

「今は、休むことが必要なんだよ」

この一言で、僕はようやく理解しました。
追い詰め続けることだけが、責任ではない。
立ち止まることも、人生を続けるための選択なのだと。

生活保護の期間は、社会的には「後退」に見えるかもしれません。
けれど僕にとっては、
自分を否定し続けるのをやめるための時間でした。

「生きるための最低限が保証されている」という安心感の中で、
少しずつ、呼吸ができるようになり、
やがて「もう一度やってみよう」という気持ちが芽生えていったのです。

再スタートは、小さな積み重ねから始まった


次に選んだのは、東証一部上場企業で働くことでした。
社長室という現場で、経営を一から学び直す日々。

そこで僕が取り戻していったのは、
華やかな成功体験ではありません。
・毎日働くこと
・組織の中で役割を果たすこと
・結果を出し、信頼を積み上げること

そうした当たり前の積み重ねを通じて、
少しずつ「もう一度挑戦してもいい」という確信が育っていきました。

訪問看護と、仲間に声をかける力

やがて訪問看護というフィールドに出会いました。
地域で人を支えるという仕事に触れ、
「ここに自分の居場所があるかもしれない」と感じたのです。

そして、誠子さんやハムさんに
「一緒にやろう」と声をかけたのは、僕自身でした。

もし、生活保護で立ち止まる時間がなかったら、
訪問看護に出会うこと自体はあったかもしれない。

でも、
仲間に声をかけるだけの心の余白は、
きっと取り戻せていなかったと思います。

休息は、挑戦の反対ではない

休息は、単なる怠けではありません。
温泉で心を整えることも、映画を観て泣くことも、本を読んで感情を揺さぶられることも、すべて「休む」ことの一部です。

僕の場合は「生活保護」という制度に支えられながら休む時間を持ちました。
そしてその休息があったからこそ、再び挑戦できたのです。

春風木漏れ日 さくら舞い散る道
いくつもの出会いと別れ 握りしめて歩こう
未だ夢は消えず でも掴んでもいない
一度は枯れた花でも また芽を出せるはず

ウカスカジーの「春の歌」の歌詞が、まさにその感覚を代弁しています。
一度は枯れても、また芽を出せる。
それを信じて歩み続けることが、僕にとっての「自分を大切にする」ということなんです。

おわりに──倒産と生活保護を経験した僕から伝えたいこと

「倒産」も「生活保護」も、
多くの人にとっては、できれば避けたい言葉でしょう。

でも、実際に経験した僕から言えるのは、
それらは終わりではなかったということです。

挑戦は未来をつくり、
休息は未来を支えます。

その両方を行き来できること。
それが、僕にとっての
「自分を大切にする」ということでした。

もし今、立ち止まることに不安を感じている人がいるなら、
この言葉を届けたい。

大丈夫。立ち止まっても、また歩き出せます。
枯れた花は、必ず芽を出せる。

この記事を書いた人

石森寛隆

株式会社 Make Care 代表取締役 CEO

石森 寛隆

Web プロデューサー / Web ディレクター / 起業家

ソフト・オン・デマンドでWeb事業責任者を務めた後、Web制作・アプリ開発会社を起業し10年経営。廃業・自己破産・生活保護を経験し、ザッパラス社長室で事業推進に携わる。その後、中野・濱𦚰とともに精神科訪問看護の事業に参画。2025年7月より株式会社Make CareのCEOとして訪問看護×テクノロジー×マーケティングの挑戦を続けている。

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