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精神科における入院の種類とは?受けられる治療や入院費用の目安も解説

2025.01.06 精神科訪問看護とは

精神疾患の治療中は、状態が悪化し入院が必要になる場合もあります。
あらかじめ精神科への入院形態や入院が必要になる状態を理解しておき、必要なときにすぐ対応できるようにしておきましょう。

この記事では、精神科の5つの入院形態や、入院を検討する場合の基準を解説します。
受けられる治療や費用についてもまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。


精神科における5つの入院形態

精神科の入院には、5つの入院形態があります。
この章では、入院形態ごとの特徴や条件について詳しく見ていきましょう。


任意入院

任意入院とは、精神疾患を持つ方が自分の意思で入院を希望するケースです。
自分で入院を希望する場合や、治療のために入院が必要だと判断した場合に、医師と相談して決定します。

本人の意思が尊重されますが、医師が必要だと判断した場合は措置入院に切り替える場合もあります。


応急入院

入院が必要な状態でも、本人が入院を拒む場合、応急入院の措置がとられる場合があります。
医師が診察していれば、本人・家族の同意なしで入院できることから、緊急性の高いときに用いられます。

入院期間には制限があり、精神保健指定医が診察した場合は72時間、そのほかの特定医師が診察した場合は12時間です。


医療保護入院

医療保護入院は、入院が必要な場合(自傷他害おそれはなし)に、家族の同意を得ることで可能となる入院形態です。
精神保健指定医の診察を受けており、なおかつ家族からの同意が得られていれば、本人に入院の意思がなくとも入院できます。

また、家族の誰にも同意確認ができない場合には、市町村長の同意を得ることで入院が可能となります。


措置入院

自傷行為が見られたり他人へ危害を加える可能性があったりなど、すみやかに入院する必要があると判断された場合にとられるのが措置入院です。
医師2名の診断が一致している場合に、緊急措置として都道府県知事が入院を決定します。

措置入院では、退院時期は本人の意思では決められず、自傷行為や他人へ危害を加える可能性がなくなるまで入院することになります。
また、緊急性はなくなったものの、継続して治療や経過観察が必要だと判断された場合には、医療保護入院に切り替える場合もあります。


緊急措置入院

措置入院よりもさらに緊急性の高い場合にとられるのが緊急措置入院です。
精神保健指定医1名のみの診断で入院できますが、入院期間は72時間となります。



参照:厚生労働省/医療保護入院制度について


精神科へ入院する基準(レベル)

精神疾患を患っている方は、症状や状態次第で入院が必要になる場合があります。
以下のような状態に当てはまる場合は入院を検討しましょう。

・精神状態が著しく不安定な場合
・身体状況が悪く治療が必要な場合
・自宅では治療が難しいと判断される場合
・自分や他人を傷つける恐れがある場合

症状が急激に悪化している場合や、精神状態が不安定な場合には、入院治療を検討しましょう。
また、精神疾患によって体にも影響が出ている場合も同様です。
在宅では心身状態のコントロールができないと感じた場合、早めに入院することで状態の悪化を予防できます。

また、自傷他害行為がある場合は、早めに入院を判断しなければいけません。
自己判断が難しい場合は、連絡の取れる医師や看護師へ相談し、入院に対して相談してみましょう。


精神科の入院中に受けられる治療

精神科の入院中には、以下のような治療を受けられます。

・休養と経過観察
・精神療法
・薬物療法
・リハビリテーション
・環境調整 など

入院することで医療体制の整った環境で休養でき、精神状態の安定につながります。

また、入院中は治療とリハビリテーション、環境調整を並行して進められるため、在宅復帰や社会復帰を目指すことも可能です。
精神療法や薬物療法を受けつつ、再発予防と日常生活の自立に向け環境を整えられるでしょう。



関連記事:精神科へ入院中の過ごし方とは?入院で期待できる変化や退院後の過ごし方も解説


精神科の入院費用

精神科の入院にかかる費用は、治療内容や病院ごとに定めている費用によって変わりますが、1ヶ月当たり約20〜30万です。

健康保険によって自己負担額は軽減されるものの、人によっては月当たりの負担が大きくなってしまうケースもあります。
高額医療費制度や傷病手当金などを利用し、入院にかかる費用負担を軽減しましょう。



参照:厚生労働省保険局医療課/令和4年度診療報酬改定の概要 個別改定事項Ⅳ(精神医療)


入院が難しければ精神科訪問看護を利用してみよう

精神疾患を治療している方は、心身の状態や生活状況の悪化などにより入院治療が必要となる場合があります。
本人が望まない場合でも、緊急性が高い場合には状況に応じた入院措置をとれるため、必要性を感じたら医師や看護師に相談しましょう。

入院せず自宅での治療を希望する場合、精神科訪問看護を利用してケアを受けるのも手段の1つです。



自宅に看護師が訪問することで、個別性の高いケアや状況に合った支援が受けられます。
精神科訪問看護の利用をご希望の方は、お気軽に『精神科訪問看護ステーションくるみ』へご相談ください。

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