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強迫症とは?症状や原因、治療法について解説|日常生活でできること

精神科訪問看護とは

「またやってしまった…」頭から離れない考えや、止められない行動に、あなたも悩んでいませんか? それはもしかしたら「強迫症」かもしれません。この記事では、強迫症の症状から原因、治療法まで、専門医監修のもと詳しく解説します。

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

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強迫症とは?

強迫症は、自分でも不合理だと分かっていても、特定の考え(強迫観念)が頭から離れなかったり、特定の行動(強迫行為)を繰り返さずにはいられない精神疾患です。日常生活に支障をきたすほどの苦痛を伴うことが特徴ですが、適切な治療によって改善が期待できます。

このセクションでは、強迫症の基本的な定義と、それがどのような状態であるのかを詳しく見ていきましょう。

強迫症の症状|強迫観念と強迫行為

強迫症では、特定の考え(強迫観念)が頭から離れず、それを打ち消すための行動(強迫行為)を繰り返してしまうという特徴があります。これらの症状は、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

強迫観念

強迫観念とは、自分の意思に反して、不合理だとわかっていても、繰り返し頭に浮かんできてしまう考え、イメージ、または衝動のことです。これらの考えは、強い不安や不快感を引き起こします。

強迫行為

強迫行為とは、強迫観念によって生じる不安や不快感を軽減しようとして、あるいはその考えが起こらないようにするために、繰り返さずにはいられない行動のことです。儀式的な行動や、確認行為などがこれにあたります。

強迫観念と強迫行為の例

強迫観念と強迫行為は、人によって様々な形をとりますが、以下に代表的な例を挙げます。

具体例
汚染・洗浄 強迫行為 汚れや細菌に対する強い恐怖から、何度も手洗いやシャワーを浴びる
強迫観念 、病気や汚染されることへの恐ろしい考えが繰り返し浮かぶ
確認 強迫行為 火の元、ガスの元、戸締まりなどを何度も確認しないと気が済まない
強迫観念 事故を起こしてしまうのではないか、大切なものを失うのではないかといった不安な考えが頭から離れない
加害・危害 強迫行為 他人に危害を加えてしまうのではないかという恐れから、危険なものを遠ざけたり、特定の行動を避けたりする
強迫観念 誰かを傷つけるようなイメージが突然浮かぶ
対称性・正確性 強迫行為 物事を完璧に、あるいは左右対称に並べないと気が済まない
強迫観念 物事の順序や細部にこだわり、少しでもずれると強い不快感を感じる
宗教的・性的 強迫行為 宗教的な教義に反する考えや、性的なイメージが繰り返し浮かび、強い罪悪感や不安を感じる
強迫観念 それらの考えを打ち消すために、特定の祈りや儀式を行う

これらの症状は、単なる心配性や几帳面さとは異なり、本人の意思ではコントロールが難しく、日常生活に深刻な影響を与えます。もし、ご自身や身近な人にこのような症状が見られる場合は、専門家への相談を検討することが重要です。

関連記事:強迫性障害に対する2つの治し方を解説|自宅で治療するには訪問看護も検討しよう

強迫症の原因:脳、遺伝、環境

強迫症の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っていると考えられています。ここでは、脳の機能、遺伝的要因、そして環境要因の3つの側面から、強迫症がどのように引き起こされるのかを解説します。

脳の機能と神経伝達物質

強迫症の患者さんでは、脳の特定の領域、特に前頭葉や線条体といった部分の活動に変化が見られることが研究で示されています。これらの領域は、意思決定、行動の抑制、感情の調節などに関わっています。

また、セロトニンなどの神経伝達物質のバランスの乱れも、強迫症の発症に関与している可能性が指摘されています。これらの脳内物質の不均衡が、強迫観念や強迫行為といった症状に影響を与えていると考えられています。

遺伝的要因

強迫症は、家族内で見られることがあることから、遺伝的な要因も関与していると考えられています。ただし、特定の遺伝子一つが原因となるわけではなく、複数の遺伝子が環境要因と相互作用することで発症リスクが高まるとされています。

もしご家族に強迫症の方がいらっしゃる場合でも、必ずしもご自身が発症するわけではありませんが、発症リスクがやや高まる可能性はあります。

環境要因

遺伝的な要因だけでなく、育ってきた環境や、幼少期の経験、ストレスなども強迫症の発症に関わることがあります。例えば、過度なストレスやトラウマ体験、あるいは保護者からの過干渉や批判的な接し方などが、発症の引き金となったり、症状を悪化させたりする可能性があります。

これらの環境要因が、脳の機能や神経伝達物質に影響を与え、強迫症の発症につながることがあります。

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強迫症の診断:セルフチェックと専門家への相談

この記事では、強迫症の症状、原因、治療法について詳しく解説してきました。ここでは、ご自身の状態を把握し、適切な対処法を見つけるための「診断」に焦点を当てます。精神科医や専門家に相談する前に、ご自身でできるセルフチェックや、どのような検査が行われるのか、そしてどこに相談すれば良いのかについて、具体的な情報を提供します。

セルフチェック:こんな症状はありませんか?

以下の項目に当てはまるものが多い場合、強迫症の可能性があります。あくまで自己判断の参考ですが、気になる場合は専門家への相談を検討してみてください。

  • 強迫観念:
    • 不潔や汚れに関する考えが頭から離れず、強い不安を感じる。
    • 危険なことや、自分が何かをしてしまうのではないかという考えが繰り返し浮かぶ。
    • 特定の数字、色、言葉などが頭にこびりつき、不快感や不安を引き起こす。
    • 秩序や対称性に対する過度なこだわりがあり、それが満たされないと強い不快感を感じる。
  • 強迫行為:
    • 手洗いやシャワーを何度も繰り返してしまう。
    • 戸締りや火の元などを何度も確認しないと気が済まない。
    • 特定の言葉を繰り返したり、数を数えたりしないと安心できない。
    • 物事を左右対称に並べたり、特定の順番でしか行えなかったりする。
    • 不安を打ち消すために、特定の行動を過剰に行ってしまう。

これらの考えや行動が、日常生活に支障をきたすほど頻繁に起こり、かつ、それをやめたいのにやめられないと感じる場合は、強迫症の可能性が考えられます。

専門家への相談

もしセルフチェックの結果や日々の生活で強迫症の可能性を感じた場合、一人で抱え込まずに専門家へ相談することが非常に重要です。精神科医や臨床心理士などの専門家は、あなたの状態を正確に診断し、適切な治療法を提案してくれます。

相談先としては、まずはお近くの精神科や心療内科クリニックを受診するのが一般的です。かかりつけ医がいる場合は、相談してみるのも良いでしょう。また、公的な相談窓口や、強迫症に特化したNPO法人なども存在します。インターネットで「強迫症 相談窓口」などと検索すると、情報が見つかるはずです。

強迫症の治療法:薬物療法と認知行動療法

前述した強迫症の症状や原因を踏まえ、ここでは具体的な治療法について解説します。強迫症の治療には、主に薬物療法と認知行動療法が用いられ、それぞれに特徴があります。ご自身の状況や医師の診断に基づき、最適な治療法を選択していくことが重要です。

強迫症の主な治療法比較

強迫症の治療法には、薬物療法と認知行動療法があります。それぞれ詳しくみていきましょう。

薬物療法について

薬物療法では、主にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が第一選択薬として用いられます。これらの薬は、脳内のセロトニンという神経伝達物質の働きを調整し、強迫観念や強迫行為の頻度や強度を軽減する効果が期待されます。効果が現れるまでには、一般的に数週間から数ヶ月かかることがあります。また、副作用が出現する可能性もあるため、必ず医師の指示のもと、適切な用量や種類を調整していくことが大切です。

認知行動療法について

認知行動療法の中でも、特に「曝露反応妨害法」は強迫症の治療に高い効果を示すことが知られています。この方法は、まず、強迫観念が生じやすい状況(例えば、汚れが気になるという強迫観念がある場合、あえて少し汚れたものに触れるなど)に、安全な環境下で段階的に身を置きます(曝露)。

そして、その際に生じる不安や不快感に対して、強迫行為(例えば、手を洗う、確認するなど)を行わずに耐える練習をします(反応妨害)。このプロセスを繰り返すことで、強迫行為に頼らなくても不安が軽減されることを学習し、強迫行為への依存を減らしていくことを目指します。専門的な知識を持った療法士の指導のもとで行われることが重要です。

関連記事:強迫性障害に効果的な薬や漢方薬とは?症状や薬物療法の注意点も解説

日常生活でできる対策:症状を和らげるために

前のセクションでは、強迫症の診断方法について解説しました。ここでは、診断を受けた方や、ご自身の症状を少しでも和らげたいと考えている方のために、日常生活で取り組める具体的な対策をご紹介します。

リラックス法で心身の緊張をほぐす

不安を感じたときの心身の緊張を和らげるためには、呼吸法やリラックス法が役立ちます。腹式呼吸は特に基本的で、鼻からゆっくり息を吸いお腹を膨らませ、口から長く吐いてへこませる動作を繰り返すだけで心拍が落ち着きます

また、筋肉を意図的に緊張させてから一気に緩める「漸進的筋弛緩法」は、身体のこわばりに気づき、解放する練習になります。さらに、瞑想やマインドフルネスで「今この瞬間」に意識を向けること、ヨガで体と呼吸を整えることも効果的です。どれも特別な道具が不要で、日常的に取り入れやすい対処法です。

生活習慣を整えてストレス耐性を高める

強い不安や強迫観念への対処には、心身の健康を整えるセルフケアも欠かせません。まず睡眠では、規則正しい生活リズムを守り、就寝前のカフェインやスマホ使用を控えることで質の高い睡眠が得られます。食事は栄養バランスが重要で、とくにビタミン・ミネラル・オメガ3脂肪酸を意識的に摂ることで心の安定に役立ちます。

運動はウォーキングなどの軽い有酸素運動で十分ですが、継続することがポイントです。また、趣味や好きなことに没頭する時間を持つことで心がリフレッシュし、強迫観念から意識を切り替える助けになります。

思考の記録と段階的な行動練習で症状をコントロール

強迫観念や不安に向き合うためには、自分の思考や行動を記録し、客観的に観察することが効果的です。思考記録では、強迫観念が生じた日時・内容・感情・行動・その考えの根拠を書き出し、現実的かどうかを見直します。

さらに行動記録を使い、強迫行為を行わず代わりに深呼吸や記録をつけるなどして、徐々に行動を変えていくことが重要です。これは「曝露反応妨害法」と呼ばれ、短時間の挑戦から始め、少しずつ時間を延ばしていきます。無理のない範囲で行い、可能であれば専門家の支援を受けると安全に進められます。

専門家への相談:どこに、どのように相談すれば良い?

強迫症かもしれないと感じたとき、または症状に悩んでいるとき、一人で抱え込まずに専門家の助けを求めることが非常に重要です。ここでは、どこに、どのように相談すれば良いのか、具体的な情報をお伝えします。

相談先 対象 相談方法
精神科医・心療内科医 強迫症の診断、薬物療法、精神療法(認知行動療法など)の提供 直接受診、紹介状による受診、オンライン診療
臨床心理士・公認心理師 心理検査、認知行動療法などの精神療法、カウンセリング 医療機関での予約、専門機関での予約、オンラインカウンセリング
精神保健福祉士 福祉制度の利用支援、社会復帰支援、相談窓口の案内 精神保健福祉センター、保健所、医療機関の相談室
保健所・精神保健福祉センター 相談、情報提供、専門機関の紹介、地域支援 電話相談、面談相談、オンライン相談

精神科医・心療内科医

強迫症の診断と治療の中心となるのは、精神科医や心療内科医です。専門医は、詳細な問診や検査を通じて診断を行い、必要に応じて薬物療法や、認知行動療法などの精神療法を提案します。まずはかかりつけ医に相談するか、お住まいの地域の精神科・心療内科クリニックを探して受診を検討しましょう。初診の場合は、紹介状があるとスムーズに進むこともあります。

臨床心理士・公認心理師

臨床心理士や公認心理師は、心理的な問題に対して専門的なアプローチを行います。強迫症に対しては、特に認知行動療法(CBT)や曝露反応妨害法(ERP)といった、科学的根拠に基づいた心理療法を提供することができます。これらの専門家は、医療機関に所属している場合もあれば、民間のカウンセリングルームなどで活動している場合もあります。受診する医療機関に心理士が在籍しているか確認したり、心理専門職の検索サイトなどを活用して探すことができます。

保健所・精神保健福祉センター

保健所や精神保健福祉センターは、地域住民の心の健康をサポートする公的な機関です。強迫症に関する一般的な相談や情報提供、専門機関の紹介などを行っています。すぐに医療機関を受診することに抵抗がある場合や、どのような支援が受けられるのかを知りたい場合に、気軽に相談してみると良いでしょう。電話や窓口での相談、場合によってはオンラインでの相談も可能です。

まとめ:強迫症を理解し、克服への道を歩む

この記事を通して、強迫症の症状、原因、そして様々な治療法について解説してきました。強迫症は決して珍しい病気ではなく、適切な理解と治療によって克服することが可能です。ご自身の症状に心当たりがある方、または身近な方が悩んでいる方は、一人で抱え込まず、専門家のサポートを求めることが、解決への大きな一歩となります。

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対応させていただいております。

この記事を監修した人

石森寛隆

株式会社 Make Care 代表取締役 CEO

石森 寛隆

Web プロデューサー / Web ディレクター / 起業家

ソフト・オン・デマンドでWeb事業責任者を務めた後、Web制作・アプリ開発会社を起業し10年経営。廃業・自己破産・生活保護を経験し、ザッパラス社長室で事業推進に携わる。その後、中野・濱𦚰とともに精神科訪問看護の事業に参画。2025年7月より株式会社Make CareのCEOとして訪問看護×テクノロジー×マーケティングの挑戦を続けている。

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