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【第6-1回社長エッセイ】訪問看護の難しさ Part.1

2023.08.09 くるみの社長エッセイ精神科訪問看護とは誠子さんシリーズ

大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、中野誠子が綴る『社長エッセイ』第6弾!

 

こんばんは。営業部の長谷川です!

今日は誠子さんのエッセイに少しお邪魔して甲子園について語りたいと思います。

みなさんは甲子園、お好きですか?

実は僕、小・中・高と幼少期を野球とともに過ごしてきました!
なので、毎年甲子園を楽しみにしています。

そして、今年もついに甲子園が始まりました!!!

試合自体をリアルタイムで見れてはいませんが、
1回戦からアプリやニュース速報、テレビの特番などで見て楽しんでいます♪

佐々木朗希選手の弟である佐々木怜希くんが、
大船渡高校最後の夏というのもあり注目されていて、
僕も甲子園で見ることを楽しみにしていたのですが……

地方予選3回戦で敗戦。
甲子園で見ることは叶いませんでした。。
厳しい世界ですね。

甲子園に出場したチームは数々の激戦を勝ち抜き、実力と運を兼ね備えた高校ばかりが集まります。

高校野球の魅力はなんといっても高校球児たちの
勝利への執着心と懸命な姿に勇気をもらえるというところです。

昨年の王者『仙台育英高校』がこの夏さらにパワーアップして甲子園に出場します。

宮城県大会の決勝で18対0、甲子園では1回戦あの浦和学園相手に19対9で圧勝。

さて仙台育英の強力打線を止める高校はあるのでしょうか……
もうめちゃくちゃ楽しみです!!

 

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『訪問看護の難しさ』というテーマをいただいたときに、
難しいと思うことがたくさん頭に浮かんできました。

 

今回、私が考える「難しさ」は、たくさんあります。本当にたくさん。

長くなりますが、
飽きずに少しずつ読み進めていただければありがたいです。

 

私が訪問看護を始めて、初めて感じた難しさは『普通の違い』です。

病院では、治療そして退院が目標になることが多く、
それに向けて日々治療のスケジュールが決まっており、
検査値や画像など、客観的なデータから判断していきます。

 

それに対して訪問看護では、
利用者さん一人ひとりに「こうなりたい!」という夢があり、
「家でこうして暮らしていきたい」など、たくさんの想いがあります。

そして、それが叶ったとしても、また夢が出てくる――。

 

病院のように明確な目標をもつことが難しく、
またそれを客観的にとらえる指標が少ないのです。

そのため、日々の生活を送る中で少しでも利用者さんの「想い」を叶えるために
利用者さんと熱狂されたんではないかと思います。

 

利用者さんのお話を聞いているとき、
頭では自分の価値観で物事を見てはいけない
と思っていても、
ついつい知らないうちに自分の価値観で物事を見てしまっていたことがありました。

 

訪問看護になって初めの頃は、
「それって中野さんの『普通』でしょ? 私はそうは思わないもん」
と言われてしまったこともありましたね……。

この『普通の違い』
ほんっとうに難しかったですし、今でもやっぱり難しいです。

 

訪問看護は、私たち看護師が利用者さんの生活の中に入らせてもらいます。
利用者さんの人生の物語に参加させてもらいます。

そこに、看護師である私が思う「普通」は必要ないのです。
私の「普通」を押し付けることになってしまってはダメなんですよね。

 

いつ生まれて、どこで育って、どんな幼少期を誰と過ごしたか。
ここでその人、その人の価値観が作られます。

まずは利用者さんのこれまで送られてきた人生の物語を聞かせてもらい、
そこからしか見えないもの知ることが大切なのです。

 

「普通」ってなんでしょう?
「普通」は人の数だけあって、そのかたちは人によって違うと私は思います。

だから、大切にしないといけないですし、
「普通」という言葉を使うときは、しっかりと考えて丁寧に使おうと心に誓っています。

 

今後もさまざまなかたちの「普通」に出会うと思いますが、
そのときの自分の価値観でとらえないこと、
無理にすぐわかろうとせず、じっくり話を聞かせてもらいながら
その人の「普通」がわかるように関わりつづけていきたいと思っています。

 

次に『地域で働く専門職の方との関わり』です。

当時、基礎看護学、精神看護学の教鞭をとっているなかで、
地域包括ケアシステムという言葉を使いながら「地域で過ごされる方を支える専門職の一員である自覚をもって関わる」と教えていました。

 

そうなんです。
知識は持っていた“つもり”でした。

 

しかし、実際に働くと、病院や施設で出会う専門職の方だけでなく、
本当に多くの専門職の方がいるんだと驚いたのを覚えています。

病院、相談支援員さん、作業所、就労支援事業所、薬局、配食サービス、ヘルパーさん、区役所の職員さん、成年後見人さん……
ここでは書ききれないほど、本当にたくさんいらっしゃいます。

 

そして、それぞれの職種の専門性によって「支援の違い」があるため、
連携の難しさがあり、考えさせられる部分が多いです。

一言で連携といっても連絡をとっていればいいわけではありません。
わかってはいたのですが、連絡をとることすらもままならないこともありました。

 

そこで、「連携」ってなんだろう? と考えました。
そして、支援を必要とする方の生活が滞りなく進むよう、各サービスが適切に支援を行えるようにするためにあるものだという結論に達しました。

 

そのために私が大切にしていること。
それは、「早い段階で顔を合わせてお話をする」ということです。

実際に顔を見てお話をすると、お相手の人となりが見えてきます。
その後、電話や文面で連絡をとる際にも、お相手の顔を思い浮かべながらやりとりをすることができるのです。

 

そして、もう一つ大切にしていることが、「どんな細かいことでもすぐに報告をする」ということ。

 

月に一度、利用者さんの1カ月間の様子を報告書にまとめて送付させていただいてますが、
私たちが見た情報をタイムリーに共有すべきと判断した場合は
その時点で相談支援員さんや作業所のスタッフの方、グループホームの方々、医師など
各所に連絡させていただいています。

そうすることで、
その利用者さんは支援が必要なときに、必要なかたちで、必要な人から受けることができます。

 

また、支援してくださる皆さま全員に報告書を送付できていないのも事実です。

そのため、マメに連絡を取り合いながらその方が担当している利用者さんを知り、
私たちがその利用者さんと関わる際にその情報が活かせたらいいなと思っています。

 

でも、これが簡単なようで難しく、
当たり前のようで、なかなか理想どおりにはできていない部分でもあります――。

 

少し長くなりましたので、この続きはまた次回にお話ししようと思います!
ここまでお読みいただきありがとうございました。

来週も『訪問看護の難しさ』について、お付き合いください。

 

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