看護師の働き方や理想とする看護師像に悩む方もいるでしょう。看護師として自分に合った職場や働き方を選択するには、適性や自分の傾向を知ることが大切です。
この記事では、看護師に求められる適性や、自分の適性を診断する方法をご紹介します。転職を検討している方や、自分に合った職場や働き方が知りたい方はぜひ参考にしてください。
看護師に求められる4つの適性
看護師に求められる適性はいくつかあり、職場によって異なります。「今の職場でやりがいを感じない」「今の自分が理想の看護師像ではない」などと感じる方は、もしかすると自分の適性に合っていないのかもしれません。
転職を考える際には、職場が自分の適性に合っているのかを考えることが大切です。自分の適性を知り、それに合った看護師像や将来のビジョンを作り上げていきましょう。
コミュニケーション能力と協調性
看護師には、コミュニケーション能力や強調性が求められるシーンが多くあります。
ここでのコミュニケーション能力は、患者さまに対してだけではありません。医師や薬剤師、社会福祉士といった多職種と連携を取るためにも必要です。連携が取れていなければ正しい情報が伝達できず、医療事故や医療ミスにつながるおそれがあります。
医療はチームプレーで行います。患者さまの命や健康を守るためにも、コミュニケーション能力や協調性が重要といえるでしょう。
体力と精神力
看護師は体力が必要な職種の一つです。仕事中は動き続けたり、患者さまを介助したりと力仕事が多くあります。夜勤や遅出など変則勤務もあるため、生活スタイルも不規則です。
そのほかにも、看護師として働いていると患者さまの不幸に立ち会う場面もあります。それでも情に流されることなく、職務をまっとうできる精神力が求められます。
向上心
医学は常に進化し続けていることから、看護師は学び続ける姿勢が求められます。古い知識のままだと、間違った医療を患者さまに提供してしまう可能性があるからです。
知識を増やすために学習を継続するのはもちろん、現場における看護や医療、状況に応じて対応できるスキルを習得しましょう。とはいえ、すぐに知識やスキルが身につくわけではありません。日頃から状況に応じた対応や看護ケアを考え、工夫していくことが大切です。
責任感
看護師は人の命を預かる仕事であり、一つのミスが致命的となることもあります。自分の小さなミスによって患者さまに危険を与えてしまったり、法的な責任を問われたりする可能性もゼロではありません。
対応が適切でないと、患者さまから不信感を持たれるおそれもあるでしょう。自分の仕事や行為に対して責任を持ち、最後まで丁寧にやり遂げる意思が必要です。
看護師の適性を診断する方法
自分の特徴を知るには、適性診断を受けてみるとよいでしょう。インターネット上でも、簡単に適性検査やテストを受けられます。看護師向けの適性検査であれば、自分の看護師としての傾向や向いてる職場・分野を把握できるでしょう。
転職を検討中の方や自分の性格に合う職場を知りたい方は、以下の一般的な適性検査もおすすめです。
・Y-G検査
・クレベリン検査
・SPI検査
これらの検査は企業でも実施される検査であり、看護師に特化した診断ではありません。しかし、自分の得意不得意や傾向を知るためには有効です。
病院によっては、就職時に独自の適性検査を実施するところもあります。適性検査の有無を事前に知っておくと、転職活動を安心して進められるでしょう。
看護師は診療科や職場によって適性が異なる
看護師と一口にいっても、診療科や職場によって求められる能力は異なります。忙しい診療科や職場もあれば、一人ひとりの患者さんにじっくりと向き合える職場もあり、働き方や雰囲気によっても好みが分かれるところです。
自分の適性に合う診療科を選択すれば、仕事しやすくなるだけでなく、自分の強みを発揮することも可能です。
看護師としての職場の選択肢は一つではありません。自分の適性に合う職場を探しましょう。
自分のキャリアプランに合った職場を選ぶためのポイント
キャリアプランとは、将来に向けた目標を設定し、目標達成に向けた計画や戦略を立てることです。キャリアプランは以下のステップで設定するとスムーズです。
1.理想の看護師像の設定
2.現状の把握
3.目標達成までの過程の明確化
思考を整理するためにも、取り組む際には紙などに書き出してみましょう。そして、より具体的なキャリアプランを設定し、自分の望む看護師像を明らかにすることが大切です。
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看護師としての適性を知って自分に合う職場を探そう
理想とする看護師像や働き方を実現するには、自分の特性や適性、傾向を知ることが大切です。「今の職場で上手く仕事をこなせない」「やりたい看護ができない」などとお悩みの方は、一度適性診断を受けてみましょう。
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