クルミのアトリエ クルミのアトリエ TOPへもどる
  1. トップページ
  2. コラム
  3. 【専務エッセ ...

【専務エッセイ】Vol.30 精神科分野と私

2024.07.17 くるみの社長エッセイハムさんシリーズ精神科訪問看護とは

大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、濱脇直行が綴る『専務エッセイ』第30弾!

 

梅⾬、明けそうでなかなか明けないですね。そろそろみたいですが。

ここからさらに暑くなりますよ、きっと。

寒いのも苦⼿ですが、暑いのもかなり苦⼿な代表の濱脇です。

いかがお過ごしでしょうか。

ここまでのエッセイでは⼤きなテーマに沿って細々とお話ししてきましたが、ここからは大題は決めず、いろんなテーマでお話ししていければなと思います。

今回は『精神科分野と私』と題して書いていこうかなと思います。

 

これまでのエッセイでも触れてきましたのでもう既にご存じだとは思いますが、私は⼿術室看護師として⻑年働いてきました。

年数にして19年。

看護師になってすぐは、1年間だけ集中治療室にて働いていたので、看護師のキャリアとしてはほとんどを手術室看護師に費やしてきたわけです。

そんな⼿術室で働いていた⼈間が、地域に出て訪問看護の道を歩み出し、⾯⽩さを感じて今に⾄るわけですが、訪問看護の道を歩み出した頃は、どちらかという
と⾝体ケア中⼼の訪問看護ステーションで働いており、精神科に通院されておられる⽅々と接する機会というのはほとんどありませんでした。

 

私は今⾃分で経営しているステーションを含めると、訪問看護ステーションの経験は3箇所⽬となります。

2つ⽬に働いていたステーションでは精神科にかかっておられる⽅と接する機会が増えたのですが、それまでは本当にほとんどありませんでした。

⼿術室で経験を積んできて、さまざまな科⽬での患者さんと接してきましたが、精神科分野の患者さんなどとは接する機会がほとんどありませんでしたから、やはりわからないことは多かったですね。

 

今は、精神特化型の訪問看護ステーションを運営し、⾃⾝もプレーヤーとして働いているわけですが、怖くなかったわけではありません。

しかしながら、なんでかわからないですけど抵抗もなかったんですよね。

もちろん、もう⼀⼈の代表である中野が精神科分野に精通していることが今、ステーションが精神特化で動いている⼤きな要因ではあるのですが、私⾃⾝も興味
はずっとあり、悩みを聞いたりすることに関しては、あまり苦に思わないところもありました。

だから、病院で働いていたときは企業看護師を夢⾒て、企業で働く⼈の健康観察以外にもカウンセラー的な役割もしたいなぁと思っていたわけなんですね。

 

精神科分野で働くのは「怖い」と表現される⽅々は多くおられると思います。

私の中には怖さというものはあまりなかったように感じます。

それは、おそらく精神科分野における知識や技術が未熟で、経験もほぼない分野だったからなのかもしれません。

怖さというものが純粋にわからなかった、という表現が正しいのかもしれないですね。

 

正直⾔って、今のほうが怖いです。

今は、たくさん精神分野のことを勉強し、さまざまな利⽤者さんにお会いし、精神分野の経験を積んでいっています。

⽇々難しい問題に直⾯し、⽇々頭を悩ませています。

知れば知るほど、⾯⽩いし、奥が深いです。

けれど、その分怖さは増しています。

しかし、その怖さを知ることもまた経験であり、この先の⾃分の看護師像の糧となる。

 

病院で働くと病院で働く⾯⽩さがあります。

そして、怖さもあります。

当然、地域で働くと、地域で働く⾯⽩さがあり、怖さがあります。

そんな地域で働くなかでも精神科分野で今働いている⾃分(ちゃんとできているかは別として……笑)なんて、いつ想像できたでしょう。

過去の⾃分に言ってやりたいですね、こんな⾯⽩い分野、奥野深い分野があるぞ、看護はまだまだ奥が深いぞって。

 

どの分野でも看護の本質は変化しないと私は思っています。

「看護」とは、⽬と⼿で護ると書きますが、⽬と⼿以外、こころでも勝負していかないといけない分野なので、⾃問⾃答する⽇も増えましたね。

しんどいですよ? しんどいんですけど、なんか不思議と⾯⽩さを感じるんです。

 

開かないと思っていた扉を、ゆっくりと時間をかけて、少しずつ開けていく作業。

時に扉はまた閉まってしまったりします。

で、また⼀⽣懸命開けにいって。

時に中から鍵をかけられることもあります。

どちらかというと急性期の分野にずっと⾝を置いてきたので、今の⾃分が不思議でなりません(笑)。

昔は、慢性期の分野は苦⼿だと思っていましたから。

ただの思い込みだったようですね。

 

少し違う視点から⾃分を⾒つめると⼤きく世界は広がるもんだとここ数年は思っています。

視野が広がるってこういうことなんやって実感中です。

知れば知るほど「怖さ」が出てきていますが、緊張感を持って取り組めることがあるというのは、本当に幸せなことなんだなと思います。

どんな未来が待っているんでしょうね、この先。

もっと障がいを持っている⼈が住みやすい社会になっていればいいのになぁ。

 

そのためには私たちも頑張らないと!

訪問看護ステーションくるみをよろしくお願いします!

では今⽇はこの辺で。

 

今⽇もそんなことを思いながらお仕事します。

ではまた。

 

*:・゚*.+ ❀ *:・゚*.+ *:・゚*.+ ❀ *:・゚*.+ *:・゚*.+ ❀

 

『訪問看護ステーションくるみ』では現在、一緒に働く仲間を募集しています。

看護師資格や准看護師資格を持っていて、精神科訪問看護に興味がある方、ブランクがあっても歓迎します!!

ぜひ、下記のバナー(リンク)からご連絡ください!!

 

お問い合わせ・
採用Contact/Recruit

ご質問や不安なこと、
お気軽にお問い合わせください。

ご質問や医療関係者の方、
「突然相談するのは不安」という方も、
まずはお気軽にお問い合わせください。

私たちと一緒に
働きませんか?

雇用形態も柔軟に対応します。
福利厚生も充実!
ご応募お待ちしております。

お電話でのお問い合わせお電話でのお問い合わせ

81-06-6105-1756