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産後うつの乗り越え方とは?必要なサポートと治療法について解説

2024.08.15 精神科訪問看護とは

「産後うつ」に悩まされ、気分の落ち込み・不安・イライラなどの症状を感じている方がいるかもしれません。中には、すでに通院されている方もいるでしょう。ほかにも、自分が「産後うつ」かもしれないと思いながら対処法がわからず、不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、産後うつの乗り越え方や受けられるサポート、治療法について解説します。


産後うつの乗り越え方を知る前に理解しておきたいこと

出産後にスタートする育児は慣れない場面も多く、戸惑う方が多いでしょう。授乳の間隔が短く睡眠不足になる、赤ちゃんがなかなか泣きやまないなど不安な気持ちになるかもしれません。さらに、育児の合間に家事をこなさなければと考え、思い詰めてしまうケースも珍しくないようです。

育児は、お母さんが元気でいることが大切です。そのためには、ひとりで育児や家事を完璧にこなそうと考えてはいけません。一番身近な存在である夫と、協力しながらこなしていくものだと理解しましょう。周囲のサポートは、産後うつを乗り越えるための重要なポイントです。


産後うつの乗り越え方は周囲のサポートを得ること

産後うつを乗り越えるには、周囲のサポートが大切と理解できたところで、どのようなサポートがあるのかを説明します。

この症では、産後に受けられる3つのサポートをご紹介します。


夫など身近な人のサポート

育児中は、赤ちゃんと二人きりで日中を過ごす時間が多くなります。誰とも話をせず、孤独を感じるときもあるでしょう。

夫に育児に関する悩みや不安を打ち明け聞いてもらうことで、ストレスや不安などの精神的負担の軽減につながるかもしれません。夫の積極的な育児への参加も重要です。夫に赤ちゃんの面倒をみてもらっている間に体を休めましょう。

両親など、夫以外にサポートしてくれる方がいるときは、お願いしてみるのも有効です。


自治体によるサポート

自治体でも産後のサポートを実施しています。いくつかご紹介しましょう。

・宿泊型:母子で病院や助産所などの施設に宿泊しサポートを受ける
・通所型:母子で指定の施設などに通い、個別または集団でサポートを受ける
・訪問型:母子が自宅で、専門スタッフのサポートを受ける

上記のサポートを利用しながら、育児の悩みを相談してみましょう。中には、子どもを見ていてくれるサービスもあるため、育児や家事で疲れた体を休めるのも可能です。

なお、自治体によってサポートに違いがあります。住んでいる地域でどのようなサポートを受けられるのかを事前に確認しておくと安心です。

医療機関によるサポート

ご自身の状態が産後うつかもしれないと感じたら、医療機関を受診しサポートを受ける方法もあります。まずは、出産した産婦人科の医師やかかりつけの医師に相談してみましょう。

通院が難しい、日常生活上での不安が大きいなどの方は、訪問看護の利用も1つの選択肢です。



関連記事:産後うつで訪問看護は利用できる?受けられるケアやメリットを解説


産後うつの治し方は大きく3つ

産後うつは、自然に軽快に向かうマタニティブルーとは異なり、適切なサポートや治療が必要です。産後2週間以上、悲しみや不安を感じたり気分や感情の変動が見られたりする場合には、医療機関で診察を受けることが大切です。

ここでは、産後うつの治療法を3つご紹介します。



参照:MSDマニュアル/産後うつ病


1.生活環境の調整

生活環境の調整とは、ストレスや育児の負担を減らすために日常生活の環境を整える方法です。現在の状況をご本人や家族に確認しながら進めます。重要な点は以下の3つです。

・何が負担となっているかを調べ、その負担を減らす
・休息時間を確保する
・いつでも誰かに相談できるようにする

ストレスを減らしつつ、無理なく育児に取り組める環境を整えることがポイントです。


2.カウンセリングを用いた心理療法

心理療法とは、専門家のカウンセリングを受け、現状を把握しながら問題を改善するためのアドバイスを受ける治療法です。

状況を客観的に把握することで問題点がわかり、自分を見つめ直すきっかけになります。今の気持ちや感情を吐き出せば、自分の考えを整理できるでしょう。


3.薬物療法

医療機関を受診したあとに、医師の診断で薬による治療を開始する方法が薬物療法です。

産後うつの改善を目指し、症状に応じて適した薬を医師が選択します。産後うつに対しては「抗うつ薬」がメインとなりますが、状況によって「睡眠導入剤」などが検討されるケースもあります。

また薬を服用したからといって、すぐに効果が出るわけではありません。焦らずに、決められた用法用量を守って服用しましょう。



参照:日本周産期メンタルヘルス学会/周産期メンタルヘルス コンセンサスガイド2017


産後うつの乗り越え方として訪問看護の利用も有効

産後うつは、早期に適切な介入をしないまま経過すると、症状が悪化し日常生活に支障をきたすおそれもあります。そのため、「産後うつかも?」と感じたら、医療機関を受診しサポートを受けることが大切です。

訪問看護の利用も、産後うつを乗り越える1つの方法です。訪問看護では、育児に対する不安や悩みを相談しながら、自分に合ったサポートを受けられます。

『訪問看護ステーションくるみ』は、精神科に特化した訪問看護サービスです。利用を検討しているかたは、こちらからお気軽にお問い合わせください。

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