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産後うつの有効な治療法とは?早期対策の重要性についても解説

2024.09.02 精神科訪問看護とは

産後うつは、早期に適切な治療が必要です。「産後うつかも…」と悩む方の中には、どのような治療法があるのか知りたい方もいるでしょう。さらに、薬は赤ちゃんに対して悪影響なのでは?と考え、悩んでいる方がいるかもしれません。

この記事では、産後うつの治療法について解説します。ほかにも、産後うつの原因や症状についてもまとめました。


産後うつの原因や症状を知り治療法を考える

産後うつの治療法を知る前に、その原因や症状を把握することはとても大切です。

この章では、産後うつの原因とその症状について説明します。


産後うつの原因として考えられること

まずは、産後うつの原因を見てみましょう。



・産後の体の変化
赤ちゃんの世話に必死で、自分の体を気にせず過ごしてしまうかもしれません。

慣れない育児の合間に家事をこなし、気づいたときには体が疲れ切っていることも。体を十分に休められない状態が続くと、気持ちの落ち込みや意欲の低下といった精神症状につながるおそれがあります。

・産後の心の変化
育児や家事について相談できる人がいない場合、不安や負担を感じやすくなります。これらのストレスを心の中に溜め込んでしまうと、産後うつを発症するおそれがあるのです。

ほかにも、夫を始め周囲のサポートが不十分な場合、孤独を感じてしまう方もいるでしょう。

・ホルモンの変化
妊娠・出産は、女性ホルモンに大きな変化を与えます。ホルモンバランスの変化は、脳がストレスに対抗する力を弱め、適切な対処ができなくなってしまうことも。小さな出来事でも、悪い方向に考え過ぎてしまうケースもあるでしょう。

なお、人によって産後うつを発症する原因は異なります。上記の環境や状況だからといって、必ずしも産後うつになるわけではありません。



参照:厚生労働省e-ヘルスネット/妊娠・出産に伴ううつ病の症状と治療

関連記事:産後うつになりやすい人とは?症状を確認できるセルフチェックシートを紹介


産後うつで見られる症状

原因が明らかになったところで、次に産後うつの症状を見てみましょう。具体的には以下の症状が現れます。

・悲しみや不安を強く感じる
・自分自身の感情をコントロールできない
・すぐに涙が出る
・気持ちにムラがある
・些細なことで怒ってしまう

上記の症状に多く当てはまる場合、産後うつを発症している可能性があります。これらの症状が長期間続くと、うつ状態が悪化するおそれがありますので、早めに医療機関を受診しましょう。



参照:MSDマニュアル/産後うつ病


産後うつには2つの治療法が挙げられる

産後うつに対する治療法は、主に「心理療法」と「薬物療法」の2つに分けられます。

中には、磁気で脳を刺激するTMS治療(磁気刺激治療)が選択されるケースもありますが、今回は心理療法と薬物療法について解説します。


心理療法

心理療法とは、カウンセラーなどの専門家による対話や訓練を通じて、その人に合ったカウンセリングを実施することです。今回は、対人関係療法と認知行動療法について説明します。

【対人関係療法】
今自分が関わっている人々と、どのような関係が築けているのか、その関係に問題がないかを考え、気になる点を解決していく治療法です。

たとえば、一番身近な存在である夫に対して、自分が期待している役割と実際の状況を比較します。夫の事情も考慮し、自分が思い描いている期待が適切かを吟味し、関係性を改善していくのです。

【認知行動療法】
ストレスにより自分の考えがうまく表現できなかったり、適切な行動ができなくなったりしたときに、好ましい方向へと導く方法です。現在の問題点に対する、考え方や意識を変えることが目的です。


薬物療法

薬物療法では一般的に、抗うつ薬が用いられます。患者さまの症状に応じ、医師が適切な薬を処方します。

ミルクのみを与えている場合は特に問題はありませんが、母乳育児や混合育児の場合、薬の影響が気になる方もいるでしょう。抗うつ薬が母乳に入る量はごくわずかといわれており、投与量の約1%が乳汁中へ移行するというデータがあります。これは非常に少ない量で、赤ちゃんへの大きな影響は見られにくいとされています。しかし、不安になる方もいるでしょう。

その場合には、漢方薬の服用も選択肢の1つです。漢方薬は数種類の生薬から作られており、授乳中でも服用できる漢方薬もあります。医師と相談しながら、納得したうえで薬を服用することが大切です。



参照:厚生労働科学研究成果データベース/妊娠中の向精神薬使用


産後うつだと感じたら早めに医療機関や自治体に相談する

医療機関の受診や周囲のサポートは、産後うつの改善に有効です。ほかにも、自治体の産後支援センターや在宅医療である訪問看護を利用し、ケアを受けることも方法の1つです。

眠れない、強い不安を感じるなどの症状が見られるだけでなく、やる気が起きない、思うように家事育児ができないなど、日常生活に支障をきたしている場合には、迅速な対応が必要です。放置すると症状の悪化につながり、治療に時間がかかるおそれがあります。

1人で悩まず、まずは周囲に相談することから始めましょう。



関連記事:産後うつで訪問看護は利用できる?受けられるケアやメリットを解説


訪問看護の利用は産後うつの効果的な治療につながる

産後うつは放置しておくと、症状が悪化し日常生活に影響をきたすおそれがあります。そのため、早期対応が求められます。

「定期的な通院が難しい」「産後うつの治療やケアだけでなく、育児や症状に対しての相談も気軽にしたい」などの方は、訪問看護を利用するのも1つの選択肢です。



『訪問看護ステーションくるみ』では、利用者さま一人ひとりに合ったケアや支援を提供しております。
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