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精神科の看護師は楽と言われる?その理由や実際の働く環境を解説

2024.09.30 精神科訪問看護とは

看護師の方の中には、精神科の看護は楽、精神科の看護師として働くのは楽などという話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
しかし実際に働いた経験のある方からは、楽という言葉はあまり聞かないかもしれません。

本記事では、なぜ精神科の看護師は楽と言われるのかその理由や、実際の働く環境も含めて解説していきます。
精神科への転職を検討している看護師の方は、ぜひ参考にしてください。


精神科の看護師はなぜ楽と言われる?その理由とは

精神科での看護を楽という人もいる理由は下記のものが挙げられます。

・実際に働いたことがないから
・身体的なケアが少ない印象だから
・急変が少ないと考えられるから


それぞれ解説していきます。


実際に働いたことがないから

精神科の看護が楽と言っていたり、人によっては精神科の看護師は使えないなどといっている人を聞いたことがあるという方もいるかもしれません。

心苦しく感じる方もいるかもしれませんが、実際にそのような発言をしている人は、精神科看護の現場で働いたことがない方がほとんどです。

実際の精神科看護の現場では、一般的な内科や外科など、いわゆる身体科とも呼ばれる科とは異なり、全く形のない精神というものを相手に看護をする必要があります。
形のないものを看護するという時点で非常に難しく、教科書通りの経過をたどる患者さまも少なく個人差が大きいです。

そういった点からも、実際に精神科で働いたことがある看護師からは、「精神科の看護師として働くのは楽」と聞くことはないでしょう。


身体的なケアが少ない印象だから

精神科への印象として、身体的なケアが少ない印象を持たれるからというのも理由の1つです。
しかし身体的なケアが少ないかどうかは、病棟や病院の特殊性によって異なります。
例えば児童精神科や思春期病棟のようなところでは、身体的なケアが少ないケースもあるかもしれません。

しかし今は高齢化が進み、多くの高齢者が認知症や統合失調症などを含めた、さまざまな精神の病気を抱えておられます。
精神科では、このような高齢な患者さまを受け入れている場合が多く、身体的な疾患も抱えている患者さまも少なくありません。
また入院時は身体的なケアが必要なくても、一度転倒をしてしまったり体調を崩されてしまうと、なかなか調子が回復せずに、身体的なケアが必要となる場合もあります。

そのため、精神科だからといって身体的なケアが少ない訳ではありません。


急変が少ないと考えられるから

精神科の現場では、前述の身体的なケアが少ないという印象から受けるように、体の病気を抱えている方が少ないと考えられ急変が少ない現場という印象も持たれやすいです。
確かに救急やICU、急性期病棟のような患者さまの急変や命に関わる現場は少ないといえるでしょう。
しかし精神科では、患者さまが自ら命をたつ選択や、自分を傷つける選択をする方もおり、他の身体科とは異なった命との向き合い方が必要になります。
急変が少ないからといって、命と向き合う場面から離れているかというと、そういう現場ではなく、命との向き合い方を考えさせられる場面も多い現場です。


精神科の看護師として働く実際の現場は?新人ナースがギャップを感じやすい場面

精神科の看護師が楽と言われる理由について解説しました。ここまでの内容から精神科の看護師として働くことは楽ではないと理解できたのではないでしょうか。
実際に精神科の看護師として働く際に、新人の看護師や新しく入職された看護師の方がギャップを感じやすい、イメージしにくい場面を紹介します。


身体的なケアや介護業務は多い

前述のように高齢化が進む昨今では、精神科病院にかかる患者さまは多く、入院されてそのまま生涯を終えられるような方もいます。
そのため、徐々に身体機能は低下していき、さまざまな疾患に罹患したり、介護的なケアが必要となる方もいます。

精神科にいけば、身体的なケアや介護業務は無くなるだろう、少なくなるだろうと考えている方はギャップと感じるかもしれません。
実際に下記のような身体的なケアや介護業務を、看護師が行う病院も少なくありません。

【身体的ケア】
・点滴
・経管栄養
・静脈注射
・インスリン注射
・ストーマケア
・心電図 など

【介護業務】
・オムツ交換
・入浴介助や更衣
・食事介助
・車椅子移乗・移送 など


迅速な判断が必要な場面も多い

精神科の現場では、迅速な判断を必要とし、素早く他の看護師や医師を含めた他職種と連携を取らなければならない場面も発生します。
精神科では命に関わるリスクのある疾患を抱えた患者さまは少ないと考えて、入職した看護師としてはギャップと感じる場面かもしれません。

患者さまが自傷行為をした場合、他害行為(他の患者への暴力など)を起こした場合などは、医師に連絡し興奮状態の患者さまへ不穏時の指示通りの対応をしながら、必要に応じて隔離室などへ連れていく必要もあります。
また、高齢な患者さまだけではなく、治療の副作用やオーバードーズなどで身体の状態が急激に悪化し、素性や救急搬送が必要となるケースもあります。

精神科だからゆっくり看護ができると考える人は、ギャップを感じてしまう場面が多くあるでしょう。


精神科看護師になりたいけど不安な方はまずは訪問看護への転職も選択肢の1つ

ここまで精神科の看護師は楽なのか、実際の現場を解説しつつギャップを感じる場面についても紹介しました。
精神科の看護師の現場は決して楽なものではなく、身体科とは異なった大変さを感じる場面も多くあります。

急性期の精神科の現場に対して不安を抱える方は、1人1人の患者さまへゆっくり時間を持って関わりやすい精神科特化の訪問看護への転職も視野に入れると良いでしょう。

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