クルミのアトリエ クルミのアトリエ TOPへもどる
  1. トップページ
  2. コラム
  3. 統合失調症の ...

統合失調症の人は寿命が短い?その理由や男性・女性ごとの平均寿命を解説

2025.04.07 精神科訪問看護とは

統合失調症の人の寿命は、一般人口に比べて平均寿命が15~20年短いとされています。
その背景には、統合失調症の症状や治療の副作用、生活習慣などがあることをご存じでしょうか?

この記事では、統合失調症の方の寿命が短いとされる理由を解説します。
男女ごとの平均寿命についてもまとめましたので、ぜひご覧ください。

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

お電話でのお問い合わせお電話でのお問い合わせ

06-6105-1756

なぜ統合失調症の人は「寿命が短い」と言われるのか?

統合失調症の人は、心身の健康に影響が出ることから、寿命が短くなるとされています。
この章では、統合失調症で寿命が短くなる原因を解説します。

抗精神病薬の副作用

統合失調症の治療に使用する抗精神病薬は、身体へさまざまな副作用をもたらす可能性があります。
抗精神病薬は、体重増加やメタボリックシンドロームの発症を高めるものもあります。
メタボリックシンドロームでは、下記の症状を引き起こすおそれも。

・高血圧
・脂質異常
・糖尿病 

抗精神病薬を使用により、体重増加や代謝機能の低下が起こり、高血圧や糖尿病、循環機能障害が生じる場合があります。

正しく服用し、副作用に気づいたら早めに医師へ相談することが大切です。

参照:MSDマニュアル/抗精神病薬

生活習慣の乱れ

統合失調症の方は生活習慣が乱れやすく、健康を損ねて寿命が短くなる場合があります。

・運動不足
・睡眠障害
・食生活の乱れ
・喫煙

生活習慣の乱れは肥満や病気を引き起こし、寿命を縮めてしまいます。

また、薬物やアルコールの乱用も、寿命を縮める要因の1つです。
統合失調症の人の中には、薬物やアルコールで脳をだまし、一時的に症状を和らげようとする方もいます。
結果的に症状の悪化や急性の心疾患を招き、寿命が縮んでしまう場合があります。

自殺リスクの高さ

統合失調症の寿命において深刻なのが、自殺リスクの高さです。
海外の研究によると、統合失調症患者の自殺リスクは、米国一般人口と比べて4.5倍も高いことが報告されています。

統合失調症の人は、精神症状の悪化や経済的な問題、社会的な孤立などに追い詰められ、自殺を考えてしまう方もいます。
精神状態の管理や日常生活への支援により、自殺を防ぐことが重要です。

参照:アメリカ医師会 JAMA Network/生涯にわたる統合失調症のメディケア患者の自殺リスク

男性・女性別の統合失調症患者の平均寿命

日本では、統合失調症を含めた精神疾患患者の寿命は、一般的な平均寿命よりも20年ほど短くなると報告されています。

令和5年の日本人の平均寿命は、男性約81歳、女性約87歳です。
平均寿命よりも20年短くなると仮定すると、統合失調症の方の平均寿命は60~70歳前後になると考えられます。

参照:東京大学/精神疾患をもつ人の平均余命は一般人口に比べて20年以上短い
参照:厚生労働省/令和5年簡易生命表の概況

統合失調症を改善するための方法

統合失調症で寿命が短くなるのを防ぐには、症状を改善することが重要です。
この章では、統合失調症を治療する方法と、症状の改善に役立つ支援について解説します。

適切な診断と治療を受ける

統合失調症の症状がある場合、精神科や心療内科を受診し、適切な診断と治療を受けましょう。

統合失調症は放置していると徐々に進行していき、妄想や幻覚、気分の落ち込みなどの症状が強く出現します。
薬物療法や心理療法など、症状に応じた治療を受け、少しずつ改善を目指しましょう。

また、診断を受けることで、精神保健福祉手帳の交付や自立支援医療制度の利用など、さまざまな優遇を受けられます。
治療には長期間かかる場合もあるため、早めに診断を受け、制度や支援を最大限活用しましょう。

日常生活へ支援を受ける

症状の改善を図りながら、日常生活への支援も受けましょう。
地域の保健所や精神保健福祉センターでは、症状や日常生活について相談できます。
社会復帰や家族との関わり方の悩みなども相談できるため、困ったことがあれば利用してみてください。

また、家での生活や薬の服用に困っている場合は、訪問看護を利用するのも手段の1つです。
訪問看護では、症状管理や服薬サポートのほか、日常生活を送りやすくするためのアドバイスを受けられます。
生活習慣が乱れている方や、服薬の自己管理が難しい方は、訪問看護の利用を検討してみましょう。

関連記事:統合失調症で訪問看護を利用するには?サポート内容やメリットを解説

統合失調症は適切な治療とケアで寿命を保とう

統合失調症の方は、精神面の不安定さや健康リスクの高さから、平均よりも寿命が短くなる傾向があります。
寿命を保つには、適切な診断と治療、日常生活に対する支援を受けることが大切です。
医療機関や制度を最大限活用し、健康的な生活を送りましょう。

『訪問看護ステーションくるみ>』では、統合失調症に対するケアを提供しています。
日常生活のケアや服薬のサポートだけでなく、家族との関わり方、社会復帰の支援など、さまざまな面からサポートします。
症状がつらい人や家族の統合失調症について悩んでいる人は、こちらからお気軽にご相談ください。

お問い合わせ・
採用

Contact/Recruit
line

LINEからもお気軽に
お問い合わせいただけます
ちょっとしたご質問や
ご相談だけでもOK!!

line line

ご質問や不安なこと、
お気軽にお問い合わせください。

ご質問や医療関係者の方、
「突然相談するのは不安」という方も、
まずはお気軽にお問い合わせください。

私たちと一緒に
働きませんか?

雇用形態も柔軟に対応します。
福利厚生も充実!
ご応募お待ちしております。

お電話でのお問い合わせお電話でのお問い合わせ

06-6105-1756