大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、濱脇直行が綴る『専務エッセイ』第53弾!
急に暑くなりましたね。
と、思っていたら、またすぐに梅⾬が来るんですよね……。
毎年のこととはいえ、季節の変わり目はやっぱり体にもこころにもこたえます。
精神的に不安的になりやすい時期でもあるので、訪問先でも「なんとなく不調」な方が増える印象があります。
私はというと、先週、ぎっくり腰になりまして。
痛みと戦いながら⽇々仕事している、満⾝創痍の代表、濱脇です。
さて、本⽇は前回に引き続き、ちょっと真⾯⽬なお話を。
ご存じのとおり、私はMr.Childrenが⼤好きです。
⽇々その⾳楽に癒やされ、元気づけられています。
そんな、「⾳楽と精神安定の関係」について、お話ししたいと思います。
ごゆるりとご覧ください。
さて、本題に⼊りますが、「音楽とは何か」考えたことはありますか?
⾳楽は、古来より⼈々の⽣活と密接に関わってきた芸術で、単なる娯楽にとどまらず、精神的な安定や癒やしをもたらす⼒があるとされています。
現代社会においては、ストレスや不安、孤独感などに悩まされる⼈が増加の⼀途をたどっているのは皆さんの知り得るところだと思います。
故にこころの健康への関⼼も⾼まっていると⾔っても過⾔ではないと思っています。
なので、私たちはこの精神訪問看護というものをご提供させていただいているわけです。
そんな中で、⾳楽が精神安定に果たす役割が注⽬されて、⾳楽療法やヒーリング⾳楽といった形で活⽤されている現状があります。
ちょっと話を変えましょう。
まずもって、その話をする前に、⾳楽が⼈の感情に与える影響について考えてみましょうか。
私たちは⽇常的に、喜怒哀楽といったさまざまな感情を⾳楽によって喚起されていると思うんです。
例えば、テンポの速い⾳楽やリズミカルな曲は気分を⾼揚させ、活⼒を与える効果があるとされています。
⼀⽅で、ゆったりとしたメロディーや優しい曲は、不安や緊張を和らげ、⼼を落ち着かせる働きを持つといわれています。
このような⾳楽の特性というものは、つまり⼼理的なリラクゼーションやストレスの軽減に直結しているといえると思います。
これは科学的観点から⾒ても、⾳楽が脳や⾃律神経系に与える影響というものが明らかになっています。
リラックスできる⾳楽を聴くと、脳内ではドーパミンやセロトニンといった“幸せホルモン”が分泌され、気分の改善や不安の軽減が期待できるそうです。
また、⾳楽は⼼拍数や⾎圧を安定させたり、深い呼吸を促す効果もあるといわれています。
つまり、⾳楽は⾝体の緊張をほぐし、⼼の安定につながっていくといえると思います。
そして、⾳楽は「⼈とのつながりを築く⼿段」としても重要な役割を果たしています。
Mr.Childrenがいたから、私たち経営陣3⼈がつながれたように。
学⽣時代の⾳楽の授業とかにもありましたね、合唱や合奏。
こういった共同の⾳楽活動は、協調性や⼀体感を育て、孤独感の軽減にも⼀役かっているのではないかと私は思っています。
また、共通の⾳楽的趣味を持つことで、新たな⼈間関係が⽣まれることもあります。
まさに、今のくるみがこれですよね。
このように、⾳楽は社会的な側⾯からも⼈の精神に良い影響を与えるといえます。
そこで⾳楽療法というものが出てくるのですが、これは、⾳楽のこうした効果を積極的に取り⼊れてアプローチする医療の⼀つです。
⾳楽療法⼠といわれる⼈も存在するぐらい。
その⼈たちによって実施されるこの療法は、精神的な障がいや認知症、うつ病、不安障害などを持つ⼈々に対して、個別に合わせた⾳楽活動を通じてこころの回復や⾃⼰表現を促すことを⽬的としています。
例えば、対象者⾃⾝が楽器を演奏したり、好きな⾳楽を聴いたりすることで、⾃分⾃⾝の感情に素直に向き合い、内⾯的な解放感を得ることができる可能性を秘めています。
最近では、医療の現場だけでなく福祉施設や教育現場などでも⾳楽療法が導⼊されています。
また、⽇常的に取り⼊れやすい⽅法として、ヒーリング⾳楽の活⽤がありますよね。
YouTubeやTikTokなどの動画や⾳楽の配信サービスなどを利⽤すれば、⾃分の気分や状況に合わせてさまざまな⾳楽を簡単に聴くことができますよね。
なかには、作業⽤BGMなどを作ったりしてアップしている⼈も多くいらっしゃいます。
⾃然の⾳や穏やかなピアノ⾳楽などは、特にリラックス効果が⾼く、睡眠の質を改善したり、集中⼒を⾼めたりする⽬的で利⽤されていることも多いです。
通勤中や休憩時間、就寝前などにお気に⼊りの⾳楽を聴くことで、⽇常のストレスを和らげることが可能ですよね。
ただ、ここで注意すべきは、「すべての⾳楽が精神安定に効果的とは限らない」ということです。
個⼈の好き嫌いや過去の体験(良い体験・悪い体験)、⽂化的背景(歴史や価値観、習慣や宗教的信仰等)によって、同じ⾳楽でも受ける印象や効果は当然のように異なると思います。
なので、「⾃分にとって⼼地よい⾳楽を⾒つける」ことがとても重要なことであって、⾃らの感情や状態に敏感になる(⾃分のことをより知ること)ことも⼤切なことです。
簡単にまとめてみるとこういうことです。
① ⾳楽は、⼈間の感情や⽣理的反応、さらには社会的関係性にまで働きかける⼒を持っているということ。
② ⾳楽は、精神安定にとってとても有効な⼿段であるということ。
③ ⾳楽は、特別な知識や技術がなくても、誰でも気軽に取り⼊れられる⼤きな魅⼒があるということ。
④ 忙しい⽇常の中で、ほんの数分でも⾳楽に⽿を傾けて、⾃分のこころと向き合う時間を持つことは、こころの健康を保つためには⾮常に有効な⼿段であるということ。
こころの健康の第⼀歩のために、あなたの好きな⾳楽を⾒つけてみませんか?明⽇がより明るく感じられるかもしれないですよ。
今回は、この辺で。ではまた。
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