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重度うつ病の症状と原因、治療法などを専門医が解説

精神科訪問看護とは

うつ病は、日常生活に支障をきたすほどの辛い症状、絶望感、出口の見えないトンネルにいるような感覚になっている人もいるでしょう。この記事では、重度のうつ病の症状から原因、治療法、そして回復への道筋を、専門医の解説を交えて詳しく解説します。

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重度うつ病とは?

「もしかしたら、私は重度のうつ病かもしれない…」そう感じているあなたへ。日常生活に支障をきたすほどの辛い症状、絶望感、出口の見えないトンネルにいるような感覚。この記事では、重度のうつ病の症状から原因、治療法、そして回復への道筋を、専門医の解説を交えて詳しく解説します。もう一人で悩まず、あなたの心と体を守るために、一緒に学び、解決策を見つけていきましょう。

関連記事:うつ病とは?症状・原因・治療法を医学的に徹底解説

重度うつ病の定義と診断基準

重度うつ病は、一時的な落ち込みとは異なり、日常生活が困難になるほど深刻な精神的苦痛を伴う状態です。うつ病エピソードの中でも症状が重く、生活機能が大きく損なわれている場合に「重症」と分類されます。

診断には、DSM(アメリカ精神医学会)やICD(WHO)の基準が用いられます。抑うつ気分や興味・喜びの喪失に加え、睡眠・食欲の変化、疲労、集中力低下、無価値感、希死念慮などが2週間以上続き、社会・仕事・学業などに著しい支障があるかどうかが評価されます。

特に、自殺念慮や自傷リスクが高い場合、あるいは身だしなみ・食事など日常行動が困難な場合は、重度と判断されることが多いです。

重度うつ病の症状

重度うつ病の症状は多岐にわたり、身体的、精神的、行動的側面に現れます。これらの症状は、本人の苦痛を増大させるだけでなく、周囲の人々を混乱させることもあります。

身体的症状

  • 極度の疲労感・倦怠感
  • 睡眠障害
  • 食欲の変化
  • 身体の痛み

 

精神的症状

  • 抑うつ気分
  • 興味・喜びの喪失(無感情)
  • 無価値感・自己否定感
  • 集中力・決断力の低下
  • 罪悪感
  • 希死念慮・自殺念慮
  • 不安・焦燥感

 

行動的症状

  • 活動性の低下
  • 引きこもり
  • 言葉数の減少
  • 表情の変化
  • 自傷行為

 

これらの症状は、一人ひとりの経験や状況によって現れ方が異なります。ご自身の状態を正確に把握するためには、専門家による診断が不可欠です。

関連記事:うつ病の症状を徹底解説|初期症状から重症まで医師監修

重度うつ病の原因

重度のうつ病は、単一の原因によって引き起こされるものではなく、複数の要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。これらの要因は、生物学的、心理的、環境的側面に分けられます。ご自身の状況を理解するためにも、それぞれの要因について見ていきましょう。

関連記事:うつ病が治らない原因と対処法|長期化を防ぐ治療のポイント

生物学的要因

重度うつ病の発症には、脳内の神経伝達物質のバランスの乱れが深く関わっていることが知られています。特に、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンといった気分や意欲に関わる神経伝達物質の機能低下が指摘されています。

また、遺伝的な要因も影響すると考えられており、家族にうつ病の人がいる場合、発症リスクがやや高まることが研究で示されています。さらに、ホルモンバランスの変化、例えば甲状腺機能の異常や、ストレスホルモンであるコルチゾールの過剰分泌なども、うつ病の症状を引き起こしたり、悪化させたりする要因となり得ます。

心理的要因

個人の性格や心理的な特性も、重度うつ病の発症に関係することがあります。例えば、完璧主義で自分に厳しい傾向がある人、自己肯定感が低い人、あるいは過去のトラウマ体験(虐待、いじめ、事故など)を持つ人は、ストレスに対する脆弱性が高まり、うつ病を発症しやすくなる可能性があります。

また、ストレスにうまく対処できない、あるいはネガティブな出来事を過度に一般化して捉えてしまうといった認知の癖も、うつ病のリスクを高める要因となります。内向的な性格や、感情を抑圧しがちな傾向も、ストレスを溜め込みやすくする可能性があります。

環境的要因

私たちの周囲の環境も、重度うつ病の発症や悪化に大きく影響します。仕事上の過度なストレス、人間関係の悩み(家族、友人、同僚との不和など)、経済的な困窮、大切な人との死別や離別といった喪失体験、あるいは長期にわたる社会的孤立などは、うつ病の引き金となることがあります。

特に、大きなライフイベントが重なったり、慢性的なストレスに晒され続けたりする状況は、心身に大きな負担をかけ、うつ病の発症リスクを高めます。例えば、失業、離婚、介護疲れ、あるいはハラスメントなどが原因で発症するケースも少なくありません。

重度うつ病の治療法

重度うつ病の治療は、一つの方法に依存せず、複数の治療を組み合わせて進めることが効果的です。ここでは主な治療である薬物療法、精神療法、その他の補助的治療について概要を紹介します。

薬物療法

薬物療法は重度うつ病治療の中心で、脳内の神経伝達物質のバランスを整える抗うつ薬が用いられます。代表的な薬にはSSRI、SNRI、NaSSAなどがあり、落ち込み・意欲低下・睡眠障害・食欲不振などの改善が期待できます。効果発現には数週間かかるため継続が重要です。副作用が生じる場合もありますが、多くは調整可能です。

精神療法

精神療法も有効で、特に認知行動療法(CBT)と対人関係療法(IPT)が広く用いられます。CBTは否定的な思考や行動パターンを現実的なものへ修正する治療、IPTは対人関係上の問題を改善し抑うつ症状を軽減する治療です。どちらも再発予防につながるスキルの習得を目指します。

その他の治療法

薬物・精神療法で改善が乏しい場合や、極めて重度の症状がある場合には、電気けいれん療法(ECT)や反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)が選択されることもあります。ECTは難治性うつ病に効果を示すことがあり、rTMSは磁気刺激で脳の活動を調整する治療法です。いずれも専門機関で医師が慎重に判断して実施します。

治療における注意点と副作用

重度のうつ病の治療は、専門家の指示のもと、根気強く続けることが何よりも大切です。ここでは、治療を進める上で注意すべき点と、起こりうる副作用について解説します。

服薬の遵守と注意点

処方された薬は、医師の指示通りに、決められた量とタイミングで服用することが重要です。症状が改善したと感じても、自己判断で服用を中止したり、量を減らしたりしないでください。

急な中断は、症状の再燃や離脱症状(めまい、吐き気、頭痛など)を引き起こす可能性があります。また、他の薬やサプリメントを服用している場合は、必ず医師や薬剤師に伝えてください。薬の相互作用によって、予期せぬ副作用が生じることがあります。

薬物療法の副作用

抗うつ薬には、吐き気、口の渇き、便秘、眠気、めまい、性機能障害などの副作用が現れることがあります。これらの副作用は、治療開始初期に強く現れることがありますが、多くは時間とともに軽減していきます。

もし副作用が強く、日常生活に支障をきたすようであれば、自己判断せずにすぐに医師に相談してください。副作用の軽減のために、薬の種類を変更したり、量を調整したりするなどの対応が可能です。

精神療法の進め方

精神療法(カウンセリングなど)は、うつ病の原因となった考え方や行動パターンを見直し、より適応的なものに変えていくことを目指します。治療中は、つらい感情や過去の出来事を話すこともありますが、それは回復へのプロセスの一部です。

セラピストは安全な環境を提供し、あなたのペースに合わせて進めていきます。焦らず、信頼関係を築きながら、ご自身のペースで取り組むことが大切です。

治療効果の判定と見直し

治療の効果が現れるまでには時間がかかることがあります。数週間から数ヶ月かかることも珍しくありません。焦らず、医師の診察を定期的に受け、症状の変化を正直に伝えることが重要です。医師は、あなたの状態を評価し、必要に応じて治療計画の見直しを行います。疑問や不安な点があれば、遠慮なく医師に質問し、納得した上で治療を進めていきましょう。

家族や周囲の人の役割

ご家族や周囲の方は、患者さんが治療を継続できるよう、精神的な支えとなることが大切です。焦らせたり、無理強いしたりせず、患者さんのペースを尊重し、話に耳を傾ける姿勢を示しましょう。

また、患者さんの服薬状況や体調の変化に注意を払い、異変があれば医師に伝えることも、治療を安全に進める上で役立ちます。ただし、医療行為に関する判断は医師に委ね、ご自身だけで抱え込まないようにしましょう。

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家族や周囲の人のサポート方法

重度のうつ病は、患者さん本人だけでなく、ご家族や周囲の方々にとっても、どのように接し、サポートすれば良いのか戸惑うことが多い病気です。しかし、皆さんの理解と適切なサポートは、患者さんの回復にとって非常に大きな力となります。ここでは、患者さんへの効果的な接し方、病気への理解を深めるための情報提供、そして医療機関との連携について、具体的なアドバイスをさせていただきます。

コミュニケーションの取り方

重度うつ病の患者さんとのコミュニケーションでは、まず「患者さんのペースを尊重すること」が何よりも大切です。無理に会話を続けさせようとしたり、励まそうとしたりする言葉が、かえって患者さんを追い詰めてしまうこともあります。患者さんが話したいときに、否定せず、非難せずに、ただ静かに耳を傾ける姿勢が重要です。

「つらいね」「大変だね」といった共感の言葉は、患者さんに安心感を与えます。また、「早く元気になってほしい」という気持ちから、つい「頑張って」「気の持ちようだ」といった言葉をかけてしまいがちですが、うつ病は本人の意思や努力だけでどうにかできるものではないことを理解し、そのような言葉は避けるようにしましょう。

具体的な対話例としては、患者さんが沈黙しているときに「何か話したいことがあったら、いつでも聞くよ」と伝える、といった方法が考えられます。

情報提供と理解

ご家族がうつ病について正確な知識を持つことは、患者さんへの適切なサポートの第一歩です。インターネット上には様々な情報が溢れていますが、中には不確かな情報や誤解を招くものもあります。信頼できる情報源としては、精神科医や公的な医療機関が提供する情報、専門書籍などが挙げられます。

病気のメカニズム、症状の多様性、治療法、そして回復には時間がかかる場合があることなどを理解することで、患者さんの状態をより客観的に見守ることができるようになります。病気への理解を深めることは、患者さんへの過度な期待や焦りを減らし、長期的な視点でサポートしていくための基盤となります。

医療機関との連携

患者さんの治療を効果的に進めるためには、ご家族が医療機関と密に連携を取ることが不可欠です。可能であれば、診察に同行し、患者さんの様子を医師に伝えることは、診断や治療方針の決定に役立ちます。その際、患者さんの普段の様子、食事や睡眠の状況、気分の変化などを具体的にメモしておくと、医師が把握しやすくなります。

また、ご家族自身が抱える悩みや疑問、患者さんへの接し方で困っていることなどを医師や看護師に相談することも大切です。医療専門職は、患者さんだけでなく、ご家族のサポートも重要な役割と考えています。遠慮なく、ご自身の気持ちや状況も共有してください。

専門家への相談

重度うつ病から回復するには、精神科医やカウンセラーなど専門家の支援が欠かせません。ここでは、信頼できる専門家を選び、サポートを有効に活用するポイントを紹介します。

精神科医の選び方

精神科医は診断、薬物療法、治療方針の決定を担う中心的存在です。選ぶ際は以下の点を重視しましょう。

  • 専門性:うつ病や気分障害を専門とする医師の方が適切な治療が期待できます。
  • 相性:安心して話せるか、説明が丁寧かなど初診時の印象を確認しましょう。
  • 通いやすさ:アクセスや診療時間が生活に合っていることも継続治療のために重要です。

カウンセラーの活用

精神科治療と並行して、カウンセラー(臨床心理士・公認心理師など)のサポートも有効です。カウンセリングでは、感情や思考を整理し、問題解決のスキルを身につけられます。

専門家は共感的に話を聞き、孤独感を和らげる助けとなります。また、認知行動療法(CBT)などを通じて、否定的な思考や行動パターンをより適応的なものへと修正する支援が受けられます。

カウンセラーを選ぶ際は資格や専門分野を確認し、自分に合うアプローチかどうかを確かめましょう。多くの機関では初回相談が可能なため、気軽に活用できます。

まとめ

ここまで、重度うつ病の症状・原因・治療法・サポートについて解説してきました。重度のうつ病は非常につらい病気ですが、この記事が回復へ向かうための具体的な手がかりになれば幸いです。

大切なのは、あなたが決して一人ではないことです。専門家、家族、友人、そして同じ経験を持つ人々の支えは大きな力になります。紹介した治療法やサポートを参考に、できることから少しずつ進んでみてください。

重度うつ病は、適切な治療と周囲の支援があれば乗り越えられる病気です。希望を持ち、あなたのペースで回復の道を歩んでいけるよう、心から応援しています。

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この記事を監修した人

石森寛隆

株式会社 Make Care 代表取締役 CEO

石森 寛隆

Web プロデューサー / Web ディレクター / 起業家

ソフト・オン・デマンドでWeb事業責任者を務めた後、Web制作・アプリ開発会社を起業し10年経営。廃業・自己破産・生活保護を経験し、ザッパラス社長室で事業推進に携わる。その後、中野・濱𦚰とともに精神科訪問看護の事業に参画。2025年7月より株式会社Make CareのCEOとして訪問看護×テクノロジー×マーケティングの挑戦を続けている。

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