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チック症って何?原因、症状、そして「治し方」を徹底解説!

精神科訪問看護とは

「うちの子、最近変な動きをする…もしかしてチック症?」 お子さんのチック症の症状に気づき、どうすれば良いのか悩んでいませんか? この記事では、チック症の症状、原因、治療法について、専門医の解説を交えながら詳しく解説します。 

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チック症とは?

お子さんのチック症について、どうすれば良いか悩んでいらっしゃる親御さんは多いかと思います。まず、チック症がどのような病気なのか、その定義と種類から見ていきましょう。

チック症の定義と種類

チック症とは、本人の意思とは関係なく突然起こる素早い不随意運動(運動チック)や発声(音声チック)が繰り返される神経発達症です。子供の約5人に1人が経験するとされ、珍しいものではありません。

運動チックにはまばたき・顔しかめ・首振りなどの動作があり、音声チックには咳払い・鼻すすり・意味のない声や単語の反復などがあります。これらが単独または組み合わさって現れるのがチック症の特徴です。

チック症の症状

チック症の症状は、お子さん一人ひとりによって様々であり、その現れ方や強さも異なります。ここでは、具体的な運動チックと音声チックの症状について、さらに詳しく見ていきましょう。

運動チックの主な症状

  • 顔面のチック: まばたき、鼻しわ寄せ、顔しかめ、口を突き出す、など。
  • 頭頸部のチック: 首を振る、肩をすくめる、頭を叩く、など。
  • 体幹・四肢のチック: 体をねじる、飛び跳ねる、指を鳴らす、など。

これらの動きは、最初は軽微なものでも、ストレスや疲労、興奮などの状況で一時的に悪化することがあります。また、周囲に気づかれないように我慢しようとすると、かえって症状が悪化してしまうことも少なくありません。

音声チックの主な症状

  • 単純音声チック: 咳払い、鼻すすり、くしゃみ、あくび、うめき声、など。
  • 複雑音声チック: 特定の単語やフレーズを繰り返す、意味のない言葉を発する、他人の言葉を繰り返す(模倣)、社会的に不適切な言葉を発する(強迫性言語)、など。

特に、複雑音声チックの中には、本人が意図しないにも関わらず、不適切な言葉を発してしまう「強迫性言語」が含まれることがあります。これは、本人の意思とは無関係に起こるものであり、本人が最も悩む症状の一つです。

これらの症状は、本人の意思でコントロールすることが非常に難しく、日常生活や学校生活において、本人や周囲を悩ませる原因となることがあります。

関連記事:ADHDと脳の関係|前頭葉機能と神経伝達物質の仕組み

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チック症の原因

お子さんのチック症について、その原因を理解することは、適切なサポートや治療への第一歩となります。チック症の原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っていると考えられています。ここでは、脳の機能的な側面、遺伝的要因、そしてストレスや環境要因との関連性について、専門的な視点から詳しく解説していきます。

脳の機能との関連性

チック症には、脳内の神経伝達物質、とくにドーパミンの働きのアンバランスが関係していると考えられています。運動を調整する基底核や、感情を司る大脳辺縁系などのネットワークで情報伝達の乱れが生じると、不随意な動きや発声が起こりやすくなります。これは脳の「構造異常」ではなく、機能的なつながりの乱れによるものとされています。こうした脳の働きの偏りが、チック症状として表れるという理解が一般的です。

ストレスや環境の影響

チック症状は、ストレスや環境の変化に大きく影響を受けます。学校での緊張や友人関係の不安、家庭内の変化、過度な期待などは症状を悪化させる要因です。また、疲労や睡眠不足もチックを増やす原因になり得ます。

こうした心理的・身体的ストレスは脳の働きに影響し、チックが出やすい状態をつくります。症状を和らげるには、原因となるストレスを見極め、安心できる生活環境を整えることが大切です。

チック症の診断と検査

お子さんのチック症が疑われる場合、どのように診断され、どのような検査が行われるのかを解説します。正確な診断は、適切な治療法を選択する上で重要です。

診断方法

チック症の診断は、医師による問診と行動観察を中心に行われます。いつから症状が始まったか、どのような動きや発声が見られるか、頻度や強さ、生活への影響などを詳しく確認します。

また診察室で実際の様子を観察し、運動チック・音声チックの種類や特徴を把握します。保護者からの「いつ・どんな症状・どのくらいの頻度」といった具体的な情報は、診断の正確性を高めるために非常に重要です。これらを総合的に評価し、診断基準に基づいて判定します。

検査

チック症の診断自体に必須の検査はありませんが、必要に応じて他の疾患を除外するための検査が行われます。脳波検査は、てんかんなどの可能性を排除する目的で実施されることがあります。

また、MRIなどの画像検査は脳の構造異常を確認するために用いられますが、チック症の診断に必ず必要なものではありません。これらはあくまで補助的な検査であり、多くの場合、問診と観察のみで診断が可能です。

チック症の治し方

チック症は、突然起こる不随意な動きや発声が続く神経発達症で、子どもに多く見られます。「治す方法が知りたい」と感じる保護者の方は少なくありません。しかし、チック症は一律に“治る・治らない”ではなく、正しい理解とサポートで大きく改善できる症状です。

この章では、チック症の治し方として効果の認められている治療法や家庭でできるケア、環境づくりについて丁寧に解説します。

薬物療法|症状が強い場合の選択肢

チック症状が強く、学業や日常生活に影響が出ている場合には、薬物療法が検討されます。主に、脳内のドーパミンの働きを調整する薬が用いられ、チックの頻度や強度を抑える効果が期待できます。 代表的な薬は抗精神病薬で、一部の抗うつ薬が併存する不安症状に使われる場合もあります。

ただし、眠気・ふらつき・体重増加などの副作用が出ることもあるため、医師と相談しながら慎重に進めることが重要です。自己判断で中断せず、**“医師との二人三脚”**で治療を行うことが基本となります。

行動療法|薬を使わない有効な治療法

近年、薬を使わずにチックを改善する方法として 行動療法が注目されています。特に効果が示されているのが以下の2つです。

● 習慣逆転法(HRT)

チックが出そうな予兆(前駆衝動)に気づき、代わりに別の小さな動作(拮抗反応)を行うトレーニングです。
例:首振りチック → 肩をすくめる動きを代わりに行う

● 感覚遮断法(ERP)

チックが出そうな不快感を我慢する練習を繰り返し、衝動そのものに耐性をつける方法です。

これらの療法は専門家の指導で行うことで成功率が高まります。家庭でも継続できるため、副作用がない自然な治療法として広く用いられています。

カウンセリング|心のサポートも治療の一部

カウンセリングは、チック症に伴う心理的な不安やストレスを軽減し、本人が自分の症状と向き合う力を育むサポートです。学校生活や友人関係の悩みがある場合、カウンセラーが気持ちに寄り添い、対処法を一緒に探ります。

保護者も、不安や対応の悩みを相談でき、家族カウンセリングを通じて家庭での関わり方を整えることが可能です。カウンセリングは症状を「治す」ためではなく、チック症と上手に共存するための心の支えとなります。

家庭でできるチック症改善の工夫

治療と同じくらい重要なのが、日常生活での環境づくりです。

● ストレスを減らす生活習慣

  • 規則正しい生活リズム
  • 十分な睡眠
  • 適度な運動
  • 好きな遊びや趣味の時間

ストレスはチック悪化の最大要因の一つであるため、安心できる生活環境が必要です。

● チックを指摘しすぎない

「やめなさい」「落ち着いて」などの声かけは逆効果となることがあります。
過剰な注意は緊張を高め、症状を悪化させることもあるため、穏やかに見守る姿勢が大切です。

● 家族の理解を深める

家族全員がチック症の特性を理解し、対応方針を揃えることで、子どもは安心して過ごせます。

専門家への相談のタイミング

お子さんのチック症状に不安を感じたり、日常生活に支障が出ていると感じたときは、一人で抱え込まずに専門家の力を借りることが大切です。ここでは、どのような場合に専門家への相談を検討すべきか、そしてどのような相談先があるのかを具体的に解説します。

どのような場合に相談すべきか

チック症状が頻繁になった、日常生活に支障が出ている、他の発達障害の合併が疑われるなど、専門家への相談を強く推奨する具体的なケースを挙げます。

お子さんのチック症状が以下のような状況に当てはまる場合は、専門家への相談を検討しましょう。

症状の頻度や強さが増している、または新たに症状が出現した

例えば、以前は時々見られたまばたきが頻繁になったり、咳払いの音が大きくなったりするなど、症状が目立つようになった場合。

日常生活への支障

学校での授業中に頻繁にチックが出てしまい集中できない、友達とのコミュニケーションに影響が出ている、チックを気にして外出を避けるようになったなど、お子さん自身の学校生活や社会生活に影響が出ている場合。

親御さんの精神的な負担が大きい

お子さんのチック症状を見て、親御さん自身が強い不安やストレスを感じ、どう対応して良いか分からず疲弊してしまっている場合。

他の発達障害の合併が疑われる

チック症状だけでなく、ADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉スペクトラム症)などの傾向が見られる場合。これらの発達障害を合併していると、チックの症状や対応が複雑になることがあります。

チック以外の気になる症状がある

例えば、強いこだわり、不安、抑うつ気分、睡眠の問題など、チック以外の精神的な症状や行動が見られる場合。

これらのサインが見られたら、早めに専門家(医師)に相談することで、適切な診断とアドバイスを得られ、お子さんの状態をより良く理解し、サポートしていくための道筋が見えてきます。

相談先

チック症の相談先には、小児科、児童精神科、発達外来、精神科などがあります。まずはかかりつけの小児科に相談し、必要に応じて専門医を紹介してもらうのが一般的です。児童精神科や発達外来では、チック症と発達障害の併存を含めた専門的な診断や治療が受けられます。

精神科や専門クリニックでは、心理的要因への対応や最新の治療も可能です。受診時は症状の詳細(いつから・頻度・強さ・出やすい状況)を記録しておくと診察がスムーズになります。

チック症に関するQ&A

前のセクションでは、チック症の専門的な治療法について解説しました。ここでは、保護者の皆様が日頃抱えているであろう、より身近な疑問や不安にQ&A形式でお答えしていきます。

Q1:チックは自然に治りますか?

一時的なチックは数週間〜数ヶ月で自然に改善することが多いです。一方、1年以上続く慢性チックや、運動チックと音声チックが両方あるトゥレット症候群は長期化しやすい傾向があります。ただし、治療や環境調整によって症状を軽減したりコントロールすることは十分可能です。過度に心配せず、必要に応じて専門医へ相談しましょう。

Q2:チックと単なる癖との違いは何ですか?

チックは本人の意思とは関係なく、急に、素早く、繰り返し起こる不随意の動きや発声です。一方、癖は意識すれば止められることが多く、ストレスなどの影響を受けにくいのが特徴です。チックは疲労や緊張で悪化する傾向があります。判断が難しい場合は、専門医に相談することをお勧めします。

Q3:子供がチック症状をからかわれたり、いじめられたりしないか心配です。学校ではどのように説明すれば良いでしょうか?

まず担任の先生や養護教諭にチックの状態を伝え、理解を求めることが大切です。チックは本人の意思で止められない現象であることを説明し、周囲にも正しい理解を促してもらいましょう。お子さんには「体の自然な反応だよ」と伝え、自己否定しないよう支えてください。

Q4:チックの症状が出ている時、どのように接すれば良いですか?

叱ったり無理に止めさせようとしたりすると逆効果です。チック自体を否定せず、「大丈夫だよ」と安心させる姿勢が大切です。必要以上に注目を向けず、気をそらす声かけも有効です。お子さんの気持ちに寄り添い、リラックスできる環境を整えましょう。

Q5:チック症の治療には、どのような選択肢がありますか?

治療法は症状に合わせて選ばれ、薬物療法、行動療法、カウンセリングなどがあります。薬物療法は症状を和らげる目的、行動療法はチックの衝動を別の行動に置き換える訓練が中心です。カウンセリングは不安やストレスの軽減に有効です。最適な治療は医師と相談し決定します。

チック症とトゥレット症候群との違い

チック症とトゥレット症候群はどちらも不随意な動きや発声が現れる神経発達症ですが、症状の組み合わせと持続期間に違いがあります。チック症は「運動チックのみ」または「音声チックのみ」のどちらかが一定期間続く状態を指します。

一方、トゥレット症候群は 運動チックが複数、さらに 音声チックも少なくとも1つ以上存在し、これらが 1年以上持続していることが診断基準です。トゥレット症候群はより複合的な症状を伴いますが、どちらも適切な理解とサポートで日常生活への影響を軽減できます。

まとめ

この記事では、チック症の定義や種類、症状、原因、診断、そして様々な治療法について詳しく解説しました。また、ご家庭でできる具体的なサポート方法や、お子さんへの接し方、環境調整についても触れました。

チック症は、正しく理解し、適切な対応をとることで、お子さんの症状の軽減や、より良い学校生活に繋がる可能性が高まります。大切なのは、一人で抱え込まず、専門家や周囲のサポートも活用しながら、お子さんと共に笑顔を取り戻していくことです。

もし、お子さんのチック症についてご心配な点があれば、迷わず専門医に相談してください。早期の適切な対応が、お子さんの健やかな成長を支えます。

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この記事を監修した人

石森寛隆

株式会社 Make Care 代表取締役 CEO

石森 寛隆

Web プロデューサー / Web ディレクター / 起業家

ソフト・オン・デマンドでWeb事業責任者を務めた後、Web制作・アプリ開発会社を起業し10年経営。廃業・自己破産・生活保護を経験し、ザッパラス社長室で事業推進に携わる。その後、中野・濱𦚰とともに精神科訪問看護の事業に参画。2025年7月より株式会社Make CareのCEOとして訪問看護×テクノロジー×マーケティングの挑戦を続けている。

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