クルミのアトリエ クルミのアトリエ TOPへもどる

【第11回社長エッセイ】訪問看護師として今できること

2023.11.01 くるみの社長エッセイ精神科訪問看護とは誠子さんシリーズ

大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、中野誠子が綴る『社長エッセイ』第11弾!

 

みなさんこんばんは。

社長エッセイのお時間です!

今週は先週のハムさんのエッセイに引き続き、
「訪問看護師として今できること」誠子さんVer.です。

これまで誠子さんのエッセイを読んでくださった方には
もう十分すぎるほどに伝わっていると思いますが、

誠子さんは「The・想いの人」。
人の「想い」をすごく大切にされています。

普段、誠子さんと関わらせていただくとき、
どんな些細なことでも私の「想い」を受け止めてくださり、
誠子さんから出てくる言葉の一つひとつに
すごく温かみを感じています。

そんな誠子さんが書く「訪問看護師として今できること」。
きっと、たくさんのことを考えながら書いてくれているんだろうなぁと
読んでいて、誠子さんの溢れに溢れた「想い」を感じることができました。

肌寒い夜には、
そんな「ほっこり」温かい誠子さんの文章を読んで癒やされてみませんか?

 

*:・゚*.+ ❀ *:・゚*.+ *:・゚*.+ ❀ *:・゚*.+ *:・゚*.+ ❀

 

こんにちは。中野です。

今回のテーマは『訪問看護師として今できること』。

「今の私だから、今できること」を考えられると思うと、少しワクワクしています。

頑張って文章に起こしていこうと思います。

 

‟訪問看護師として”を考えるとき、
自分にとって‟ご自宅を訪問する”ってなんだろう? ということを
まず考えていかないといけないと思っています。

看護師は普段病院で働くことが多いです。

病院は患者さんにとって「非日常」だと思っています。

それが入院、しかも大部屋となると、知らない人との共同生活が始まります。

急に始まる入院生活では、わからないこともたくさんあるなかで
忙しく動き回るスタッフに声もかけられず、淡々と治療が進んでいく……

でも、その「非日常」は
病気を治すためだから頑張れるのではないかなと思います。

 

では、精神科だったらどうでしょう?

長期入院の患者さんが多く、
とても長い間その非日常が続き、いつしかそれが「日常」になっていきます。

そして数カ月、数年、数十年ぶりに家に帰ります。

そうすると、家での生活を取り戻すまでにどうしても時間がかかってしまうのです。

 

さまざまな環境の変化に対応しなければならず、
しんどい、つらい、苦しい……など、
そんないろいろな思いをもつ利用者さんと関わらせていただくとき、
私はまず、その利用者さんの歴史を考えることを大切にしています。

利用者さんの生活の一部に「お邪魔させていただく」

この姿勢を大切にしています。

「自分のペースでやりたいことができる場にやっと戻ってこられた」

たくさんの想いがある利用者さんのご自宅に
お邪魔させていただきながら、自分たちに何ができるのかを考えること。

これが自宅を訪問するということだと思っています。

 

それでは、看護師はいったい何をするのかといいますと、

利用者さんは自宅に戻られて生活をされている。
その方のペースがある。

これを大切にすることがとても大切です。

今何に困っているのか、何がしたいのか、利用者さんがどうしたいのかが大事であり、
わたしたち看護師がどんな看護を提供したいのかは重要ではない、ということです。

 

皆さん考えてみてください。

まったく知らない人が家に来て、困っていることを聞かれ、
「それにはこうしたらいい」と、安易に解決策を提示されたらどう思いますか?

私だったら「無理だ、こんな人に何がわかるねん」と思ってしまいます。

また、利用者さんはさまざまな人間関係のトラブルを経験されています。

だからこそ「話しやすい雰囲気作り」を大切にしています。

「話そうかな」と思っていただけるように話をしていきます。

この雰囲気作りには自分の人生の経験が大きく関係していると最近感じています。

いろんな場所でいろんな経験をしてきた自分だからこそできる声かけや、雰囲気作りを大切にしています。

 

さて、一スタッフとしてだったらこれだけでいいのですが、
社長となりますとそれだけではいけません。

スタッフのキャリアや性格を考えたうえでの訪問スケジュールの調整、
スタッフの悩みを聞くなど、「看護師」以外の仕事も増えていきます。

でもそれは、わたしが今も看護師として訪問を回っているからこそ、
考えられることがたくさんあるんじゃないかな? と思っています。

その経験をもとにスタッフと話をして、環境を整える
というのも、今の私ができることの一つだと思っています。

 

少し話は戻りますが、
「利用者さんの生活の一部にお邪魔させていただく」ということはどういうことだろう? と、日々考えています。

訪問を回る件数が増えるたびにわからなくなることもありますし、わかってくることもあります。

私はもともと頭がいいほうではありません。

なので学生時代から一生懸命勉強をしてきました。

それは今でもです。

勉強をしているからこそ、頭でっかちになる傾向もあります。

そのため訪問を回り続けながら、
利用者さんと関わり続けながら、
学び、考えていくことが私にとって成長できる方法なのかもしれません。

 

看護師が社長をやるということ、
そして看護師として訪問を回り続けること。

この二つをしながら、
常に「利用者さんについて」「利用者さんの生活について」考え続けることが、
今の私にできることなんじゃないかと思っています。

看護師をしていると自分について考えることが増えます。

自分と向き合う機会が増えます。

それは楽しいけど、結構つらいことでもあります。

それについては次回お話しすることにします。

 

*:・゚*.+ ❀ *:・゚*.+ *:・゚*.+ ❀ *:・゚*.+ *:・゚*.+ ❀

 

『訪問看護ステーションくるみ』では現在、一緒に働く仲間を募集しています。

看護師資格や准看護師資格を持っていて、精神科訪問看護に興味がある方、ブランクがあっても歓迎します!!

ぜひ、下記のバナー(リンク)からご連絡ください!!

 

お問い合わせ・
採用Contact/Recruit

ご質問や不安なこと、
お気軽にお問い合わせください。

ご質問や医療関係者の方、
「突然相談するのは不安」という方も、
まずはお気軽にお問い合わせください。

私たちと一緒に
働きませんか?

雇用形態も柔軟に対応します。
福利厚生も充実!
ご応募お待ちしております。

お電話でのお問い合わせお電話でのお問い合わせ

81-06-6105-1756