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【CEOエッセイ】Vol.008 僕のADHDエピソード10選「忘れる、詰まる、でも進む。」

2025.04.01 HEROさんシリーズくるみの社長エッセイ

こんにちは。株式会社Make CareのCEOであり、訪問看護ステーションくるみでマーケティングを担当している石森寛隆です。
XではHEROと名乗っていますので、もしよろしければフォローください。

さて、今日は僕の“特性”について書いてみようと思います。

知っている人は知っているのですが、僕はADHDの確定診断を受けている当事者の1人です。

そんな僕自身のエピソードを

時に困りごととして、
時に笑い話として、
時に誰かとの距離を縮める“味”として。

ADHDの当事者として実際に体験したお話を10個ご紹介します。

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

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① ヘッドホンは“消耗品”だと思ってた時期がある。

Bluetoothヘッドホン(SONY製)を1年で10回失くした。
もはや「月1で失くすペース」。
駅のベンチ、カフェの椅子、タクシーの中、どこかにはある。
でも自分の手元にはない。

「またかよ…」と落ち込むよりも、
「しょうがない」って諦めるスピードがめちゃくちゃ早い。
これ、ADHDの“最大の防衛スキル”かもしれない。

※ちなみにコレ、今はAir Podsに変わって失くさなくなりました。
多分、ポケットに仕舞えるサイズになって、かつ、「探す」で探せるようになったから。

② 忘れ物は“もはや様式美”。

とにかく忘れる。
鍵、財布、携帯──それだけじゃない。カバンごと忘れる。

ご飯を食べて、お店を出て、しばらく歩いてから気づく。

「あ、俺…カバン持ってなくない?」

でも、心配いらない。
誠子さんかハムさんが、何も言わずに、さっと手渡してくれる。
家族で出かけるときも、妻が忘れ物がないようにチェックしてくれるし、長男くんが席を立つ時に忘れ物がないかチェックしてくれる。

もはや僕の忘れものは、僕を構成する一つの仕組みのひとつと言っていいw

忘れるたびに、自分は“1人じゃない”って実感する。

※ ハムさんや誠子さんがカバンをはい、って出してくれるのは相変わらずだけど、Air tagの存在で、失くして出てこないってことが圧倒的になくなったし、家の中でモノを失くして探したくると言う無駄な時間がなくなりました。Air Tag命。テクノロジーが僕を救うw

③ テーブルが埋まってないと、不安になる。

メニューを見ると、とにかく頼んじゃう。
「これも食べたい」「これも頼まないと後悔しそう」って気持ちが押し寄せて、
結果、テーブルに“宴会かな?”ってくらいの皿が並ぶ。

でも、、、
食べられない。一口で飽きる。
「なんで俺、これ頼んだんだっけ?」ってなる。
もっとひどいときは「こんなおいしくないもの頼んだの誰?」って自分で頼んだのに、本気で自分じゃないと思い込む。

誠子さんとハムさんは、
もはや“専属のお残し処理班”。(言い方w)
「またか…」って言いながら、全部たいらげてくれる。
そのやさしさとその消化力に、いつも感謝してる。

でもね、言い訳なんだけど、言い訳だってわかってるんだけど、頼む時は食べれると思って、食べたいと思って頼んでるのよ💦

④ リュックの中、いつの間にかドリンクバー。

とにかく、「また飲むかもしれない」「ちょっとだけ残ってる」って気持ちで、飲みかけのペットボトルを捨てられない。

気づいたら、リュックが“マイ自販機”。

以前、おもむろに取り出してみたら、
・伊右衛門
・生茶
・十六茶
・綾鷹
・烏龍茶
合計5本。すべて“飲みかけ”。

「これ、全部いつの?」って自分でツッコんだ。

水分補給は大事だけど、常にバッグが“非常時”みたいになってるのはADHDの仕様かもしれない。

あと、会社とか自宅でペットボトル飲んでると「必ず」蓋をなくす。
何回かに一回か倒してこぼして大変なことになる。
それなのに蓋をなくす。

その蓋がどこにいっているのか、いつも、よくわからないw

⑤ 駅は“降りる場所”じゃない、電車内が“没頭のトラップ”。

過集中がすごい。
一度集中すると、世界がそこしかなくなる。

だから電車が苦手。
スマホで調べ物してたはずが、気づいたら2駅過ぎてる。
パソコンで資料作ってたら、終点。

「降りるはずの駅」は、“気づけば通り過ぎてる駅”。

友人に「またかよ」って言われるけど、
こっちはマジで“時空の歪み”を体感してる。
もはやわざとなんじゃないかってくらい、毎回乗り過ごす。

人生で目的地で降りられた回数、数えたら意外と少ない。

⑥ 降りる予定がなかった駅で、人生の寄り道をする。

乗り過ごすかと思えば、今度は逆。

「あ、降りよ」って衝動で、見知らぬ駅でドアを出てる。

目的地は別にある。でも、
「この駅、なんか気になるな」と思ったらもう止められない。

ふらっと降りて、
初めての街を歩いて、
知らない定食屋に入ってみる。

効率?スケジュール?知らない。

その瞬間の“なんか気になる”に従って生きる。

そうやって、無駄なようで豊かな時間を拾ってきた。
“旅の正解”は、計画じゃなく、出会いの中にあるのかもしれない。

⑦ ボタンは“効いてるか”じゃなく、“気持ち”で押す。

待てない。とにかく、待てない。

エレベーター、連打。
信号ボタン、連打。
自販機のお釣りだって連打。
ボタンがあったら連打、連打、連打。

押したって変わらないのは分かってる。
でも、押さずにはいられない。

“自分が動かしてる感覚”が欲しいんだと思う。
静かに待つのが、いちばんしんどい。

これは仕事にも出る。
「結果出るまでに半年」なんて言われたら、
「半年って…6回も月初くるやん…」ってなる。

だから戦略もスピード重視。
「今すぐ反応があるか」「3日以内に変化が見えるか」
それが僕の“焦燥型PDCA”かもしれない。

⑧ 興味ない話は“頭に入らない”。本当に、入らない。

部下の提案を聞いていた。…はずなんだけど。

途中で「あ、それで思い出した!」って話を横入りして、
そっちの話が終わったら、さっきの提案のことは完全に頭から消えてる。

「ありがとう」って締めようとしたら、
「いや、まだ途中ですけど」って言われて、
「ごめんごめん、続けて」→また別の話思い出す→また止める→また忘れる。

3回目で、部下がブチギレた。

でもこっちはこっちで思ってる。

「いや、お前が興味ある話せーへんからやろ!」

そう言って逆ギレ。
のちに反省…
話を聞くって、僕にとっては“努力の要る行為”

でも、「聞くことを諦めない」ってのが、僕なりの努力の証だったりもする。

⑨ 顔と名前が一致しない。でも、覚えてる気はする。

人の顔を覚えるのが苦手。
というか、“知ってる気がする人”が、実際に知ってる人なのかテレビで見た人なのか、あやふやになる。

安倍元総理の自民党葬のときもそうだった。
「あ、この方、どこかで会ったことあるな」と思って、自然に挨拶。
しばらく雑談して、「どこの誰だったかな?」と考えていたら、
一緒にいた友人が耳打ちしてきた。

「石森さん、すごいね。三浦瑠麗さんと知り合いなの?」

知り合いじゃない。ただの“ブラウン管の向こうの人”だった。

そんなことが一回や二回じゃない。

⑩ 思ったことが“脳を通らず”口から出る。

本音?じゃない。反射。

ふくよかな女性の網タイツ姿を見て、
「ボンレスハ…」と言いかけた瞬間、
隣の先輩が全力で僕の口を塞いだ。

その反射速度、0.2秒。
たぶん僕の脳より先輩の手の方が早かった。

悪気がないわけじゃない。
でも、“気を遣うより先に出る言葉”があるのが、僕の脳の仕様。

だからこそ、SNSでは慎重になる。
でも、リアルではやっぱり時々「…あっ」ってなる。

言葉って、責任だ。
そう自戒しながら、口にチャックは……できてない。

最後に

ADHD的な特性って、困ることも多いかもしれない。
でも、それを笑えるようになったら、ちょっと楽になる。

そして、一緒に笑ってくれる人がいたら、もっと救われる。

誠子さんやハムさんは
そんな“やらかしごと”も、ちゃんと支えてくれる仲間。
こんな素敵な友だちに、仕事のパートナーに恵まれて、僕と言う人間が成り立っています。

もしこの記事を読んで、「あ、これちょっと自分もあるかも」って思った人がいたら、
ようこそ。世界は意外と、やさしいですよ。

 

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