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神経性過食症の症状・原因・克服方法を解説

精神科訪問看護とは

過食の衝動を抑えられず、辛い気持ちを抱えていませんか?神経性過食症は、決して珍しい病気ではありません。しかし、一人で悩みを抱え込み、苦しんでいる方も少なくありません。

この記事では、神経性過食症の症状や原因、治療法について、専門家監修のもとで分かりやすく解説します。さらに、過食を克服するための具体的な方法や、周囲のサポートについても詳しくご紹介します。

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神経性過食症とは?

神経性過食症(Bulimia Nervosa)は、短時間に大量の食べ物をむさぼるように食べてしまう「過食」と、その後に体重増加を防ぐための「嘔吐・下剤乱用・過度な運動」などの不適切な代償行為を繰り返す摂食障害の一つです。

多くの場合、体型や体重に対する強いこだわりや、自己評価の低さが背景にあり、精神的ストレスが症状を悪化させる要因となります。周囲からは気づかれにくく、一時的に体重が安定しているケースもあるため、「痩せたい」という思いと「やめたいのにやめられない」という葛藤で強い苦しさを抱える方が少なくありません。

適切な治療や支援によって回復が可能な疾患であり、早期発見と専門的なサポートが非常に重要です。

神経性過食症の定義

神経性過食症は、短時間で通常量を大きく超える食事を摂り、その行動に対して強い後悔や罪悪感を抱くことが特徴です。過食後には「体重を増やしたくない」という強い不安から、自己誘発性の嘔吐や下剤・利尿薬の乱用、過度な運動などの代償行為を行います。

これらの行動は本人の意思だけでは抑えられず、週に数回以上の頻度で繰り返されることが一般的です。また、体型・体重が自己評価に過度に影響する点も重要な特徴で、見た目が大きく変わらなくても、内面では強いストレスや自己否定感が蓄積しています。身体的・精神的な悪影響が大きいため、医療的アプローチが欠かせる疾患とされています。

神経性過食症の診断基準

神経性過食症の診断は、主にDSM-5(アメリカ精神医学会の診断基準)に基づいて行われます。主な基準には、以下の通りです。

  1. 短時間で大量の食物を摂る「過食エピソード」が繰り返されること
  2. 体重増加を防ぐための不適切な代償行為(嘔吐、下剤・利尿薬の乱用、絶食、過度な運動など)を定期的に行っていること
  3. 過食と代償行為が3ヶ月以上、週1回以上の頻度で続いていること
  4. 体重や体型が自己評価に過度の影響を与えていること
  5. 拒食症の診断基準を満たさないこと

これらを総合的に判断し、医師や専門家が診断します。身体的な影響を確認するため、血液検査や心電図などが併せて行われることもあります。

関連記事:摂食障害で見られる「拒食症」と「過食症」の原因とは?症状や相談先も解説

神経性過食症の症状

神経性過食症は外見だけでは気づかれにくいものの、心身の両面に深刻な影響を及ぼす疾患です。症状は「過食」「代償行為」「体型への過度なこだわり」「身体・精神への影響」に分けられます。以下では、それぞれの特徴について詳しく解説します。

むちゃ食い(過食)

神経性過食症では、短時間で大量の食べ物を一気に食べてしまう「むちゃ食い」が代表的な症状です。自分で量をコントロールできない感覚に襲われ、食べるものや場所を選ばず衝動的に食べ続けてしまいます。食後には強い罪悪感や自己嫌悪、腹痛、吐き気を感じることが多く、一人で隠れて過食する傾向も見られます。

代償行為(嘔吐・下剤乱用・過度な運動)

過食後の体重増加を避けるために、「自己誘発性嘔吐」や「下剤・利尿薬の乱用」「過度な運動」「極端な絶食」といった不適切な代償行為を行うことがあります。これらは身体に深刻な負担を与えるにもかかわらず、強い不安から繰り返されてしまい、症状の悪化を招きます。

体重や体型への過度なこだわり

神経性過食症の特徴として、体重・体型が自己評価に大きく影響するという点が挙げられます。実際には標準体重であっても「自分は太っている」と強く思い込む場合があり、ボディイメージの歪みが生じます。頻繁な体重測定や鏡チェックが止まらないなど、過度なこだわりが日常生活を制限することもあります。

身体的・精神的な影響

神経性過食症は、身体にも深刻なトラブルを引き起こします。嘔吐による歯のエナメル質の損傷、喉の痛み、消化器トラブル、電解質異常(特にカリウム不足による不整脈やけいれん)、月経不順、無月経などが代表的です。また、疲労、集中力の低下、抑うつ、不安、イライラ、社会的孤立といった精神的影響も大きく、生活の質を大きく損ないます。

関連記事:摂食障害に対する訪問看護の役割とは?看護のポイントを解説

神経性過食症の原因

神経性過食症は、ひとつの原因だけで起こるものではなく、心理的・身体的・環境的な要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。過度なストレス、自己肯定感の低さ、脳機能の影響、家庭環境など多方面から影響を受ける点が特徴です。

以下では、主な原因を3つのカテゴリーに分けて詳しく解説します。

心理的要因

心理的要因は神経性過食症の中心的な原因とされ、強いストレスやトラウマ(虐待・いじめ・喪失体験など)が過食を誘発することがあります。過食が「感情をまぎらわせる手段」として機能してしまうケースも多いです。また、完璧主義や自己肯定感の低さが影響し、小さな失敗でも激しい自己否定に陥りやすい傾向があります。怒り、不安、悲しみといった感情の処理が苦手で、その代償として過食に走る人も少なくありません。

身体的要因

身体的要因としては、遺伝的な影響や、脳の神経伝達物質(特にセロトニン)のバランスの乱れが関係していると考えられています。また、無理なダイエットや極端な食事制限は体が飢餓状態と判断し、反動として強い過食衝動を引き起こすことがあります。このため、ダイエット経験がきっかけで過食症を発症するケースも少なくありません。

環境的要因

家庭環境や社会的影響も大きく関わります。家庭内での過度な期待、批判的な言動、コミュニケーション不足、家族に摂食障害経験者がいる場合などは、発症リスクを高めます。また、メディアやSNSによる「痩せていることが美しい」という価値観から強いプレッシャーを感じ、体型へのこだわりが強くなることもあります。学校や職場での人間関係のストレスも発症の引き金になることがあります。

神経性過食症の治療法

神経性過食症は、適切な治療を受けることで必ず改善に向かうことができます。ここでは、専門家の監修のもと、神経性過食症の主な治療法について詳しく解説していきます。ご自身の状況に合った治療法を見つけるための参考にしてください。

精神療法

精神療法は、過食衝動の背景にある思考や感情に働きかけ、行動パターンを改善する根本的な治療法です。代表的なのが認知行動療法(CBT)で、過食につながる否定的な思考や行動の連鎖を整理し、より現実的で健康的な考え方へ修正します。

また、衝動に対処する具体的スキル(気分転換・リラクセーション法など)も習得します。さらに、人間関係のストレスが原因となる場合には対人関係療法(IPT)が有効です。コミュニケーション改善や問題解決力を高めることでストレスを軽減し、過食を起こしにくい状態を整えます。精神療法は専門家との対話を通じ、長期的な回復を支える重要な治療です。

食事療法

食事療法は、栄養士や専門家と協力し、健康的で規則正しい食習慣を再構築するアプローチです。過食を繰り返すと食への感覚が歪みがちですが、1日3食を決まった時間にとることで空腹感・満腹感のリズムを整えます。また、主食・主菜・副菜をバランスよくそろえ、極端な制限を避けながら必要な栄養をしっかり補給します。過食を防ぐための食事計画や、「良い・悪い食べ物」という極端な考えを手放し、罪悪感を減らすことも重要です。食事療法は“食べ物を変える”のではなく、食との健全な関係を取り戻すプロセスであり、身体と心の両面を整える基盤となります。

薬物療法

薬物療法は精神療法と併用されることが多く、神経性過食症に伴う特定の症状を抑える目的で行われます。代表的なのがSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)で、脳内のセロトニンバランスを整えることで過食衝動を和らげ、不安や抑うつ、強迫的思考の改善にも役立ちます。

薬物療法の効果は即効性ではなく、個人差や副作用の可能性もあるため、医師の慎重な判断が不可欠です。自己判断で使用・中断せず、定期的な診察を受けながら、自分に合う種類・用量・服用期間を調整していきます。薬物療法は過食症治療を進めやすくするサポート的役割を担っています。

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周囲のサポート

一人で抱え込まず、周囲の助けを得ることは、神経性過食症の克服において非常に重要です。ここでは、家族や友人がどのように本人をサポートできるのか、具体的な関わり方や注意点について解説します。

家族のサポート

神経性過食症で苦しむご家族を支えることは、時に大きな負担となることもありますが、あなたの温かいサポートが本人にとって何よりの力になります。まず大切なのは、過食行為そのものを責めるのではなく、その背景にある苦しみや辛さに寄り添う姿勢を示すことです。

話を聞く姿勢を示す

本人が話したいと思った時に、批判や否定をせずに、ただ静かに耳を傾けることが重要です。「何かあったら、いつでも聞くよ」というメッセージを伝え続けましょう。

安心できる環境を作る

食事の時間を過度に心配したり、監視したりするのではなく、リラックスして食事ができる雰囲気づくりを心がけてください。過食嘔吐の行為を目撃した場合も、冷静に対応し、本人の安全を最優先に考えましょう。

専門家への受診を促す

本人が治療に前向きになれるよう、精神科や心療内科への受診を優しく勧めましょう。受診の予約を取ったり、付き添ったりすることも、大きな助けとなります。

家族自身のケアも忘れずに

ご家族もまた、大きなストレスや悩みを抱えていることでしょう。一人で抱え込まず、他の家族や信頼できる人に相談したり、休息を取ったりして、ご自身の心身の健康も大切にしてください。

友人のサポート

友人が悩んでいる時、どのように接すれば良いか迷うこともあるかもしれません。あなたの存在そのものが、本人にとって大きな支えとなることがあります。

共感と理解を示す

「辛いね」「大変だったね」といった言葉で、本人の気持ちに寄り添い、共感を示すことが大切です。過食行為を責めるのではなく、その背後にある苦しみや自己否定感に焦点を当ててみましょう。

具体的な励まし方

「一人じゃないよ」「あなたのことを応援しているよ」といった、前向きなメッセージを伝えましょう。ただし、安易な励ましや「頑張って」という言葉は、かえってプレッシャーになることもあるため、本人の様子を見ながら慎重に言葉を選びましょう。

避けるべき言動

体重や体型に関するコメント、過食行為を揶揄するような発言、無理な食事の誘いは避けましょう。また、本人の許可なく、その悩みを他の人に話すことも避けるべきです。

信頼できる関係を維持する

焦らず、本人のペースに合わせて関わっていくことが大切です。信頼できる友人として、そばにいることを伝え続けることで、本人は安心して心を開くことができるでしょう。もし、本人が専門的なサポートを必要としていると感じたら、一緒に情報収集をしたり、受診を勧めたりすることも考えてみてください。

まとめ:過食の苦しみから解放されるために

神経性過食症は一人で抱え込みやすい問題ですが、必ず回復への道があります。過食衝動は強く、制御できないと感じることもありますが、認知行動療法や食事療法、必要に応じた薬物療法により、多くの人が改善へと向かっています。

また、家族や友人の理解、専門家のサポートは回復を大きく助けます。相談できる相手がいないときは、精神科や心療内科、カウンセラーを頼ることも重要です。回復は時間がかかることもありますが、少しずつ前に進むことで必ず変化が現れます。多くの人が苦しみから解放されてきたように、あなたもより健やかな未来を手に入れることができます。

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この記事を監修した人

石森寛隆

株式会社 Make Care 代表取締役 CEO

石森 寛隆

Web プロデューサー / Web ディレクター / 起業家

ソフト・オン・デマンドでWeb事業責任者を務めた後、Web制作・アプリ開発会社を起業し10年経営。廃業・自己破産・生活保護を経験し、ザッパラス社長室で事業推進に携わる。その後、中野・濱𦚰とともに精神科訪問看護の事業に参画。2025年7月より株式会社Make CareのCEOとして訪問看護×テクノロジー×マーケティングの挑戦を続けている。

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