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摂食障害における多職種連携とは?重要性や職種ごとの役割を解説

2024.11.14 精神科訪問看護とは

摂食障害の治療には、患者さまの心身の状態に合わせたケアやサポートが必要です。
その中でも重要なのが、多職種での連携です。

この記事では、摂食障害の治療に多職種連携が必要な理由や、職種ごとの役割を解説します。
さらに多職種連携を学ぶ方法についても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

摂食障害の治療に多職種連携が必要な理由とは?

摂食障害の患者さまに対して効果的な治療を提供するには、多職種で連携しチームでサポートすることが大切です。
摂食障害は心理・身体の両面からアプローチする必要があり、医師や看護師だけで治療するのは難しい病気であるためです。

多職種の連携によるメンタルケアや栄養管理、体力の維持や退院後のフォローにより、スムーズな治療と再発防止に効果が期待できます。

多職種の専門性を活かし、一丸となって治療にあたるためにも、職種ごとの役割を理解しておきましょう。

摂食障害の治療に関わる多職種の役割

摂食障害の治療には医師や看護師をはじめ、さまざまな職種が参加します。

この章では、摂食障害の治療に携わる職種の種類と役割を見ていきましょう。

参照:摂食障害治療支援センター/多職種のかかわり

医師

医師は、診察によって摂食障害のタイプを診断し、治療方針を決定する役割があります。
摂食障害のタイプは大きく「神経性やせ症」と「神経性過食症」の2種類に分けられます。症状を正確に診断し、チーム医療の方向性を定めなければ、摂食障害の治療は始められません。

また、医師には多職種をまとめ、チーム医療をスムーズに進めていくリーダーの役割もあります。

参照:厚生労働省e-ヘルスネット/摂食障害:神経性やせ症(AN)と神経性過食症(BN)

看護師

看護師は摂食障害の患者さまに寄り添い、心身面全般のケアを担当します。
看護師は、病棟・外来・在宅など、患者さまと関わる機会が最も多い職種です。
ほかの職種よりも患者さまとの信頼関係を築きやすく、摂食障害の原因や解決策をいち早く見つけ出せるでしょう。
また、ご家族とも接点を持ちながら必要な情報を収集できる点も、看護師ならではの役割です。

患者さまの日々の変化やキーパーソンからの意見など、多くの情報をチームに共有する必要があります。

歯科医師

歯科医師や歯科衛生士は、口腔内の治療・予防を担当します。

摂食障害では自己誘発性嘔吐が見られる場合も多く、歯が溶けてしまう方もいます。
歯や口腔内の健康を保ち、食習慣や生活習慣を評価・指導するのが、歯科医師の主な役割です。

栄養士

栄養士は食事摂取量のチェックや、栄養についての指導などに介入します。

看護師と連携しながら、食事の摂取量を確認したり食事の種類や形態を提案したりします。

薬剤師

薬剤師は、患者さまへの服薬指導や、薬に関するサポートの全般を担当します。
薬の調整や処方など、患者さま個々の情報や状態から妥当かどうかを確認する役割があります。

また、服薬に関する相談に乗ることで、患者さまやその家族に安心感を与えられるなど、心理的なケアにもつながるでしょう。

臨床心理士

臨床心理士は、患者さまに対して心理療法を実施したりカウンセリングを担当したり、精神面のケアやサポートを専門とする職種です。

症状や治療の方針によっては、認知行動療法や精神支持療法など、心理学的なケアも必要です。
共有された情報をもとに、患者さまの心理面へアプローチし、不安や精神的症状を和らげる役割があります。

理学療法士/作業療法士

理学療法士や作業療法士は、摂食障害を治療する過程での体力維持や、心理面のケアを提供します。

理学療法士は栄養の摂取状況に合わせたトレーニングを提案し、摂食障害の方の体力を維持する目的があります。
一方作業療法士は、リハビリを通じて患者さまが「できること」を見つけ、社会に復帰するためのサポートを提案できることが特徴です。

看護師や栄養士、臨床心理士などと連携し、適切な訓練を提供するのが、理学・作業療法士の役割です。

ソーシャルワーカー

ソーシャルワーカーには、福祉サービスの利用や就労支援を提案し、社会復帰をサポートする役割があります。

治療中や治療後・退院後に、本人や家族が安心して生活できるよう、社会復帰の基盤を整えます。
チーム内はもちろん、外部の機関へ連絡を取るケースもあるでしょう。

摂食障害の多職種連携を学ぶ方法

各地に設置されている「支援センター」では、摂食障害治療の研修を開催しています。
対面だけでなくオンラインでも開催しているため、忙しい方でも摂食障害について学べるでしょう。

また、働きながら摂食障害の多職種連携について学びたい方は、訪問看護師に転職するのも手段の1つです。
訪問看護師は多職種や他施設と密に連絡を取り合う必要があるため、現場に出ることで連携の重要性を実感できるでしょう。

摂食障害の治療には多職種の連携が必要不可欠

摂食障害を治療するには、多職種が連携し、チーム医療を提供することが必要です。
職種ごとの専門性や役割を理解し、すみやかに患者さまへ適切な治療を開始できるようにしましょう。

また、摂食障害における多職種連携は、訪問看護師として働きながらでも学べます。
興味のある方は、お気軽に『訪問看護ステーションくるみ』へお問い合わせください。

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