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精神科看護師は使えない!?そういわれる理由や仕事内容・役割を解説

2023.11.09 精神科訪問看護とは

悩む看護師
看護師の仕事は分野や科によって大きく異なり、それぞれ看護の難しさがあります。なかには「精神科の看護師は使えない」といわれる場面もあるようですが、決してそんなことはありません。なぜなら、看護は患者さまの身体的ケアはもちろん、精神的ケアも必要不可欠だからです。

そこで本記事では、精神科看護師の仕事内容や役割について解説します。精神科領域では、病棟やクリニック勤務だけではなく、訪問看護にて地域医療について学ぶことも可能ですので、幅広い働き方が選択できるでしょう。


なぜ精神科の看護師は使えないといわれるのか?

精神科で働く看護師が、使えないといわれる理由はどこにあるのでしょうか?

考えられる理由としては、外科や集中治療室などに比べて医療処置の機会が少なく、一般的な看護スキルを身につけにくい点が挙げられます。さらに呼吸器や心電図モニターなどを必要としている患者さまが少なく、医療機器を扱う機会が少ないことも、学べる看護スキルが限られてしまう原因のひとつでしょう。実際、分野によって対応できる看護技術が限定されてしまうのが事実です。



厚生労働省によると、精神疾患を抱えている患者数は約419万3,000人いるとされており、精神科領域での需要が高まりつつあります。精神疾患は、どの患者さまにも発症する可能性があり、看護をするうえで精神的ケアは欠かせない存在です。たとえば、精神疾患を抱えていない方でも、術後せん妄や入院中の睡眠障害などに関わる機会もあるでしょう。

分野が変わると必要な看護技術は異なりますが、決して「使えない」「レベルが低い」ことはありません。どの分野でも精神科での知識や看護技術は必要であり、すべての疾患に関係しているといえるでしょう。



出典:厚生労働省「第13回 地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会」


精神科看護師の仕事内容と役割

精神科領域の対象は、精神疾患全般です。うつ病や統合失調症などの精神疾患をはじめ、睡眠障害やパニック障害など、対象は多岐に渡ります。身体的疾患を患っている患者さまでも、病気や治療によって精神的ストレスを感じることも多く、精神的ケアは看護全般に必要です。

この章では、精神科看護師の仕事内容と役割について解説します。


患者さまの精神的評価

まずは、患者さまの状態をアセスメントして、どのような支援や介入が必要かを考えます。精神疾患を患っている方の多くは、原因となる問題を抱えているとされています。その原因を解決することで症状の緩和、回復が可能となるのです。

そのためには、本人の全体像や原因となった背景を、正しく理解することが大切です。


精神的ケアや支援

精神科での看護の基本は、精神的ケアや日常生活もしくは社会活動への支援です。

症状の日内変動なども考慮しつつ、表情や仕草・行動から些細な変化をとらえることが重要です。そして、毎日の状況に合わせて必要なケアを考える必要があります。精神的ケアを行うには、日々患者さまに寄り添い、信頼関係を築くことが大切です。


日常生活動作の支援

精神疾患を抱えている方のなかには、身体的疾患を患っている方もいます。その場合には、医療ケア(排泄ケアや食事ケア)が必要なケースも少なくありません。

さらに、睡眠障害や活動制限がある方は生活リズムが乱れやすいため、規則正しい食生活を送れるような介入・支援が必要になることもあります。


内服薬の管理や評価

精神科では、カウンセリングなどの心理療法だけでなく、薬物療法も大切な治療法のひとつです。医師や薬剤師と連携して、患者さまの症状に合わせた薬を提供できるよう介入します。

内服によって副作用が出ていないか、症状はどのように変化したかを観察するのも看護師の役割です。なかには、薬物の拒否もしくは依存が見られることも。正しく内服できているか投薬状況を把握し、必要時には服薬管理も行います。


家族のケアや支援

精神科では、本人だけでなく、家族へのサポートも欠かせません。精神疾患を患っている方は、他人とのコミュニケーションが苦手な場合もあり、家族と思うようにやり取りできないことも考えられます。反対に、家族が患者さまとの関わり方に悩んでいるケースもあるでしょう。

その場合患者さまが孤立しないよう、家族とこまめにコミュニケーションを図り、よりよい環境作りを目指す必要があります。そのためには、日頃からご家族への言葉に耳を傾け、不安や悩みを軽減することが大切です。さらに状況によっては、社会支援やサービスの提供をする場合もあります。


精神科看護師が使えないなんてことはない!訪問看護でキャリアを積もう

精神科領域は、外科や集中治療室などの看護と違って、看護技術や医療ケアを実施する機会は少ないかもしれません。だからといって「使えない」ことはなく、患者さまの精神的ケアに特化した看護が必要となります。


「精神科領域で看護を学びたい」とお考えの方は、精神科に特化した『訪問看護ステーションくるみ』で一緒に働きませんか?興味がある方は、ぜひこちらからお気軽にお問い合わせください。

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