科学技術が進展している現代、医療の現場に求められる看護師の役割も変化してきています。

AIやロボット技術が活躍し始めたことで「看護師に将来性がないのではないか」と感じている方もいるのではないでしょうか？

この記事では、看護師に将来性があるのかを解説します。
需要の増えている在宅医療についてもふれていますので、ぜひ最後までお読みください。

看護師には将来性がないのか？

結論からいうと、看護師は需要の高い職業であり、今後も必要とされる将来性のある職業の一つです。

厚生労働省の発表によると、看護師の需要は年々増加し、2025年には過去最高の需要になると予測されています。需要の拡大予測に伴い、看護師の労働環境や給料などの処遇改善も進められており、今後はさらに働きやすくなっていくでしょう。



参照：厚生労働省／看護師等（看護職員）の確保を巡る状況

看護師に将来性があるといえる3つの理由

看護師の将来性があるといえる理由を3つ解説します。

高齢者人口の増加や、看護師の働き方の多様化、看護職の需要など、それぞれの理由を詳しく見てみましょう。

1.高齢者の割合が増加しているから

高齢者人口の増加に伴い、看護師の需要も拡大していくとされています。

「令和5年版高齢者社会白書（全体版）」により、令和4年時点で日本人口の約3割を高齢者が占めていると発表されました。また、65歳以上の方のうち、健康状態が「良くない」とされる人は、全体の約4分の1ほどであるとのことです。

今後も高齢者人口は増加していくと予測されています。それに伴い、看護や介護を必要とする方の割合も増加していくと考えられるため、看護師の需要がなくなることはないでしょう。



参照：内閣府／令和5年版高齢社会白書（全体版）

2.活躍できる場所が拡大しているから

病棟やクリニックなどの医療機関以外にも、看護師が活躍する場が増えてきています。

たとえば、学校・行政施設などでの健康相談や指導役、企業や研究機関で専門知識を活かした業務など、多様な働き方を選択可能です。

ほかにも、訪問看護ステーションや福祉施設など在宅分野における看護師の需要は急激に増加しています。病院以外の幅広い分野に目を向けることで、看護師の資格を活かせる職場を見つけられるでしょう。

3.看護師の人手不足が懸念されているから

少子高齢化に伴い、看護師の減少や現場における人手不足も、需要がなくならないと考えられる理由の一つです。

少子化の影響により現役世代は徐々に減少していく中、反対に高齢者人口は増加していくことから、現役の看護師は不足していく見通しです。職場の選択肢の拡大も相まって、看護師の需要は今後さらに高まっていくといえるでしょう。

AIやロボット技術が発展したら看護師はいらなくなる？

AIやロボット技術はどんどん発展していますが、それでも看護師の仕事はなくならないと考えられます。

AIやロボットを活用することで、効率的かつ効果的な医療を提供できるでしょう。しかし、現状のAIやロボットでは人の心までは理解できず、精神的なケアや一人ひとりに寄り添う看護は行えません。

ケガや病気を治すだけでなく、心のケアや温かみのある看護を提供できるのが看護師の強みです。今後AIやロボット技術がさらに発展していったとしても、看護師は必要とされていくでしょう。

将来性を気にしている看護師がやるべきこと

看護師の将来性を心配している方に向け、今からできることをご紹介します。

資格を取得して専門性を高める

専門看護師や認定看護師など、特定の分野に特化した看護師になれば、看護師とし
ての価値を高められます。専門性を磨くことはスキルアップや知識の補強になるため、職場でも質の高い看護を提供できるでしょう。

また資格を取得することで、自身のキャリアアップにもつながります。自分の価値を高め、職場や患者さま、利用者さまから求められる看護師を目指しましょう。



関連記事：看護師のキャリアアップは大きく3つ｜必要なスキルや資格をご紹介

需要の高まっている在宅分野の看護師に転職する

高齢者人口が増加している今、施設や訪問看護など在宅分野で働くことも選択肢の一つです。

自宅での生活や看取りを希望する方が増加している点から、訪問看護師や施設看護師の需要も急激に高まっています。

福祉施設や訪問看護ステーションの数は全国的に増加傾向にあるため、興味のある方は在宅分野への転職を検討してみましょう。

看護師の将来性が心配な方は訪問看護師への転職も検討しよう

高齢者人口が増加し続けていることから、今後も看護師の需要は高まっていくと予想されます。さらに、AI技術が進歩していく一方で、看護師における活躍の場は拡大しつつあります。

それでも心配な方は、専門性を磨いてスキルの高い看護師を目指すか、今後も需要が高まり続けるとされている在宅医療の看護師を目指すのも選択肢の一つです。

訪問看護師になりたい方や現場で求められる看護師を目指したい方は、ぜひ『訪問看護ステーションくるみ』で一緒に働きましょう！興味のある方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。