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【社長エッセイ】Vol.44 言葉について改めて考える

2025.01.15 くるみの社長エッセイ精神科訪問看護とは誠子さんシリーズ

大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、中野誠子が綴る『社長エッセイ』第44弾!

 

2025年になって初めてのエッセイです。

2024年は仕事に集中しすぎて、あっという間に過ぎてしまいました。

2025年はもう少し余裕を作れるようにしていきたいと思っています。

「余裕を作ること」が目的になると、その余裕をまた仕事で埋めてしまいそうなので、今年はその余裕を旅行など有意義なことに使っていきたいです。

 

さて、今回は昨年からずーっと考えている「言葉」について、改めて考えてみようと思います。

皆さんは「言葉」にどんなイメージを持っていますか?

私はどんなかたちにもなる透明なスライムのようなイメージがあります。

同じ言葉でも、受け取る人の気持ちや状況によって「色」も「かたち」も、「温度」も変わります。

この変幻自在な「言葉」を、私たちは職業上、日々使わなければなりません。

それをわかったうえで行うコミュニケーションと、わからずに行うコミュニケーションでは相手に与える影響は大きく違ってきます。

 

たとえば「大丈夫」という言葉。

人から「大丈夫?」と聞かれると、本当は大丈夫じゃない状態でも「大丈夫」と答えてしまうことってよくありますよね。

でも、その「大丈夫」を受け取った相手が「本当は大丈夫じゃないのでは?」と察してくれたとしたら、この返した「大丈夫」が「大丈夫な状態ではない」という意味の言葉に変わるのです。

 

言葉は発した瞬間に私のものではなくなると思っています。

発した言葉はかたちを変えながら相手に届きます。

言葉は「自分が伝えたこと」と「相手に伝わったこと」が必ずしも一致しません。

相手の気持ちや認知、状況によって言葉の受け取り方・捉え方が変わります。

 

そのため、お互いに「相手にどう伝わったのか」「相手が何を伝えたかったのか」を確認しないと、コミュニケーションに「ずれ」が生じてしまうのです。

この「ずれ」は、小さいうちは修正できますが、大きくなれば不満や感情の爆発につながってしまいます。

「伝えたでしょ? わかっていないのはあなたのせい」ではなく、「伝わったかな? わかってくれたかな?」と相手を思いやる気持ちが大切で、そこから円滑なコミュニケーションになっていくんだと思っています。

 

皆さんは「相手を思いやる気持ち」をどのように表現されていますか?

私は目を見て話すこと、そして、相手の気持ちにぶつかって話をすることで示しています。

 

相手の気持ちに真正面からぶつかるので、言葉もやや真剣な言い方になる場合があります。

意見がぶつかると時にはケンカのように見えてしまうことも。

このかたちは「怖い」と捉えられたり、「冷たい」と捉えられたりすることがあります。

私的には真剣に向き合っているだけなのですが、私が発した時点でその言葉や態度は私のものではなくなっているので、相手が冷たいと捉えてしまった段階で話したくないと思われてしまいます。

 

「そんなはずじゃなかった……」と言っても後の祭り。

相手の状況を把握して、表情を見ながら話をするということがいかに重要なのかを、毎回のコミュニケーションの際に感じます。

 

言葉はさまざまなかたちや温度で相手に伝わります。

その中で自分の伝えたいことを相手に的確に伝えるにはどうすればいいのか、を考えることが大切です。

でも、考えすぎると話ができなくなってしまうので、自分の五感を使いながら自然に「相手」と「思い」を汲み取ってみる気持ちで話をすると、相手の言葉のかたちがわかるかもしれません。

 

忙しい中での少しの気遣い。

思い合って優しい環境が作れるように自分自身できることを始めてみてください。

そして自分が発する言葉について考えてみてくださいね。

それではまた。

 

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