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【社長エッセイ】Vol.56 私が看護師を続けられている理由

2025.07.04 くるみの社長エッセイ精神科訪問看護とは誠子さんシリーズ

大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、中野誠子が綴る『社長エッセイ』第56弾!

 

事務所にいるとき、バケツをひっくり返したような雨が突然降り出しました。

「すごい雨だねー」とみんなで話していたら、消防車が何台も通っていきました。

そのとき私が「こんな雨降ってるのに消防車いる?」と言ったら、事務さんに「そりゃいりますよ、雨とは関係ないですよ」と言われて、少し考えて……「ほんまや!」と(笑)。

自分のバカさに気づいたという、そんなエピソードがありました。

さて今回は、「私がなんで今も看護師を続けていられるのか?」を、自問自答しながら書いてみたいと思います。

 

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

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06-6105-1756

 

①「看護師という職業が嫌い」だからこそ

これまでにも書いたことがあるかもしれませんが、私、ある看護師さんに憧れて「看護師になりたい」と思ったものの、看護師が好きではありません。

そんななかで、私は“看護師という職業”についてたくさん学ぶことにしました。

歴史や背景、働き方、取り巻く環境などを知ることで、自分がどんな仕事をしているのか、どういう役割なのかを少しずつ理解していき、自分のやるべきことを考えるようになったのです。

この、ちょっと冷静で俯瞰した感覚が、私が看護師を長く続けてこられた理由の一つだと思っています。

情熱だけで突っ走るのではなく、常に一歩引いた視点で「看護師」を見ています。

それが結果的に、燃え尽きることなく続けてこられたポイントかもしれません。

いい意味で“冷静”、悪く言えば“冷たい人”ですね(笑)。

 

② 興味のある分野にい続けられているから

私は、興味がなくなったらまったく学ぶ意欲が湧かなくなる性格です。

だからこそ、自分の「今、何に興味があるのか?」を感じながら転職もしてきました。

結果、自分がいちばん興味を持てたのが「障がい」や「教育」の分野だったんです。

今の“所長”という立場は、毎日考えることが多くて、その時々のフェーズによってやることも変わっていきます。

実はこれ、飽き性な私にはぴったりだなと感じています。

 

③ やり遂げたい性格だから

私は性格的に「中途半端で終わりたくない」と思ってしまうタイプです。

だからこそ、ずっと精神科や障がいの分野に関わっているのかもしれません。

途中でやめたくない、もっと関わりたい――そんな気持ちが、続ける原動力になっています。

 

④「看護師を続けること」が目的じゃなかったから

今でこそ看護師歴は25年目に入りましたが、実は「看護師を続けたい」と思っていたわけではありません。

「やりたいこと」がたまたま“看護師”という職業を通じてできたから、結果として続けてこられただけ。

「続ける」ことが目的じゃなくて、「やりたいことをやっていたら、続いてた」だけなのかもしれません。

 

今これを読んでくださっている方の中には、

「仕事を続けるの、しんどいな」「転職しようかな」

そんなふうに迷っている人もいるかもしれません。

もしかして、「続けることがしんどい自分」を、責めたり否定したりしていませんか?

それではあなたが可哀想です。

 

今あなたが感じている「しんどいな」という気持ちには、必ず理由があります。

だからこそ、一度ちゃんと自分に聞いてみてください。

もし「本当は別にやりたいことがある」とわかれば、それをやってみるのもアリです。

きっと周りは言うと思います。

「そんな中途半端な状態で辞めたらダメ」「仕事は3年続けないとわからない」って。

でも、その言葉に納得して我慢して続けるのも、やめて違う道を選ぶのも、自分です。

 

私は起業するとき、「ほんまにやれるかな?」って不安も大きかったです。

でも「やってみたい」という気持ちも、それ以上に大きかった。

だから、自分の「やってみたい」という気持ちに素直になってみてください。

その気持ちを行動に移せるのは、自分しかいません。

自分の人生です。

やりたいこと、やってみましょう。

 

「看護師って楽しいですか?」ってよく聞かれます。

もちろん楽しいばかりじゃなくて、しんどいこと、つらいこともいっぱいあります。

でも、患者さんや利用者さんに救われることも、本当に多いです。

そういうとき、「看護師やっててよかったな」って思うんです。

逆に、悔しいことがあったときは、「もっと私に知識があれば……」と落ち込むこともあります。

でも、そうやって自分と向き合いながら、少しずつ人間として成長できるというのが、看護師という職業なのかもしれません。

 

今、看護師として続けていられる理由。

最終的には

「目の前に利用者さんがいるから。
その人と一緒に考える時間が、私は好きだから」――これに尽きると思っています。

さあ、次は何を書こうかな。

 

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