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【専務エッセイ】Vol.57 私が25 年も看護師を続けてこられた理由

2025.07.11 くるみの社長エッセイハムさんシリーズ精神科訪問看護とは

大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、濱脇直行が綴る『専務エッセイ』第57弾!

 

梅雨もいつの間にか明けてしまい、いよいよ夏本番の暑さがやってきましたね。

これを書いているのは7月8日ですが、昨日の七夕の日、大阪はなんと38度まで気温が上がったそうで……。

ここ数年、毎年のように暑さが更新されているような気がします。

体力の衰えも感じるようになってきて、暑さが堪えますね。

そんなわけで、日々業務に勤しんでいるわけですが、気がつけば今年で看護師25 年目になるそうです。

ここでちょっと立ち止まって、「看護師を25年も続けてこられた理由」を考えてみることにしました。

よかったらごゆるりとお読みください。

 

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

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06-6105-1756

 

気づけば25年。あっというまのようで、長ったような……

看護師としての道を歩み始めてから、気がつけば25年。

あっというまだったような、長かったような……不思議な感覚です。

その時々によって「もう25年?」と思う日もあれば、「まだこれぐらいの経験しかしていない」と感じる日もあって。

でも、やっぱり今の私としては「看護師として働きだして、もうそんな経ったんだ」としみじみ思います。

今振り返れば、決して平坦な道のりではなかったように感じます。

本当につらく、苦しい日々を過ごしていた時期もありますし、仕事が楽しくて仕方ない日もありました。

 

ICUから訪問看護へ──転機の連続だったキャリア

以前どこかでお話しさせていただいたと思うのですが、私の看護師人生はICUからスタートしました。

その後、手術室に配属され、祖母の介護のために一度病院を退職。

復帰した新たな病院では、手術室看護師として懸命に責務を果たし、主任も務めました。

うまくいかないこともたくさんありました。

自分の未熟さに打ちひしがれ、悩み、行動をうまく起こせなかったり、人と比べてはまた落ち込んだり……。

「もう看護師、辞める」って、幾度となく思いましたから。

けれど、今こうして、形は違えど訪問看護師という分野に携わらせていただき、日々奮闘しています。

ときどき思います。あのとき看護師を辞めなくて、本当によかったなと。

 

この未来でよかったと思える今

看護師人生の中で、さまざまな患者さんや同業者の方、そして志を同じくする方々との出会いがありました。

そうした一つひとつの出会いを重ねるうちに、自分が看護師として進んでいく未来のかたちが、だんだん見えるようになり、そして、思い切って病院という場所を飛び出して、今こうして訪問看護の世界に身を置いています。

振り返ってみて思うのは──「ああ、この未来でよかったんやなぁ」ってこと。

 

看護師を辞めるという選択肢だけは、なかった

病院にいた頃の晩年は、実はいろんな未来のかたちを想像していました。

病院に残ってこのまま従事していく道もあったし、ほかのかたちで、という選択肢もあったと思います。

でも、不思議と「看護師を辞める」という選択肢だけは、なかったんですよね。

つらくて、しんどくて、大変な仕事です。本当に。

だけど、やっぱり楽しいことも、喜びが爆発する瞬間もあるおもしろい仕事です。

業務がうまくいかなくて、自己嫌悪に陥るなんて日常茶飯事(笑)。

私なんて自己肯定感、めっちゃ低いですから(笑)、心身ともに疲れ果てて、もう無理……と思った日も数えきれません。

 

辞めなかったのは「やりがい」と「出会い」があったから

それでも私が看護師を続けてこられたのは、やっぱり「看護」という仕事が、患者さんやご家族の人生に深く関わる“すごい仕事”だと、幾度も実感してきたからなんですよね。

ICUにいた頃は、人生の最期に立ち会うことも多くありました。

「生きたい」と強く願いながら、手術という大きな選択をされる方の姿にも、何度も心を動かされました。

病気を抱えることで、いろんな夢や日常を諦めざるを得なかった人たちの姿も見てきました。

そんな方々の人生の、ほんの一瞬でも、看護師として関わることができる。

そう思うと、自分はすごい仕事をしているんだっていう実感が湧いてきますし、

「辞めなくて、本当によかったな」

って思うんですよね。

 

あの頃の自分に伝えたいこと

右も左もわからない新人時代。

失敗ばかりで、先輩からたくさんの叱咤激励をもらっていたあの頃の自分に言ってあげたい。

「絶対に辞めるな。辞めなかったら、看護師として明るい未来が待っているぞ」と。

諦めの悪さが功を奏したというか(笑)、やっぱり続けてきてよかった。

経験を重ねる中で、ただ業務をこなすのではなく、目の前の人の背景や思いを大切にすることの大事さも知りました。

そして、今の私は本当に素敵な仲間に恵まれています。

それがまた、看護師としての自分を支えてくれていて、「看護師やっててよかったな」って、今は胸を張って言えます。

訪問看護の世界に入ってからは、病院時代以上に他職種の方々と関わる機会も増えました。

刺激や学びもたくさんあって、そのたびに「人は何歳からでも成長できる」って思っています。

目標に向かって協力することの喜びは、看護師としてのやりがいをさらに深めてくれていると思います。

 

看護の道に「終わり」はない

25年──数字だけ見ると長いように思えますが、私はまだまだ学びの途中です。

看護って、終わりのない探究だと思うんですよね。

人生を通して深めていくものだと。

これからも、目の前にいる一人ひとりの患者さんと真摯に向き合いながら、看護の道を歩んでいきたいと、そう思っています。

では、今日はこの辺で。

 

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