大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、濱脇直行が綴る『専務エッセイ』第76弾!
こんにちは。
コラムのネタが最近なくなってきて、搾り出している専務の濱脇です。
三寒四温とは言いますが、最近は寒暖差がひどくて体がしんどいですね。
そんなことを思いながら、「なんでこのタイトル?」と思われたかもしれません。
実はたまたま経営陣でこういう話になりまして、「ちゃんと考えてみたら面白いんじゃないか」と思ってコラムにしてみました。
では、本日もごゆるりとお付き合いください。
最近ふと思うんですよね。 なんか、イライラすること増えたなあって。
よく言うじゃないですか。
「年を取るとイライラしやすくなる」って。あれ、ほんまなんですかね? というのが、今回のお話です。
もちろん人によるとは思うんですよ。
年齢を重ねてもずっと穏やかな人もいますし、若くてもずっと怒っている人もいる。
けれど、自分に置き換えて考えたときに、昔より“イライラまでの距離”が短くなっている気はするんですよね。
大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象
“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」
平日・土曜・祝日 9:00〜18:00
【日曜・お盆・年末年始休み】
※訪問は20時まで
対応させていただいております。
「余裕」が減ると、人はイライラしやすくなる
たとえば、誰かのちょっとした言い方とか。
本当に小さいことなんですけど、
「いや、それ今言う?」 「なんでそんな言い方になるん?」
みたいに、心の中で引っかかることが確実に増えている感じがします。
別にその場で怒鳴るわけではないですし、なんなら怒った顔すら出さないことも多いです。
一応、大人なんでね、飲み込みます。
けれど、飲み込んでいるだけで、ちゃんと心は反応しているんですよね。
あとからふと思うんです。
「あれ、俺こんなんでイライラするタイプやったっけな?」って。
若い頃は、もう少し雑に流せていた気がします。嫌なことがあっても、寝たら結構どうでもよくなっていたというか。「まあええか」で終わることも多かったんですよね。
でも今は、なんか残るんです。
大きくではないんですけど、どこかにちょっとだけ残る。
私は今年で47歳になる、いわゆる“おじさん”です。
これ、多分ですけど、体力と気力の問題も大きいんやと思うんですよね。
若い頃って、多少寝不足でも何とかなったじゃないですか。忙しくても勢いで乗り切れたし、回復も早かった。
でも年齢を重ねると、疲れがちゃんと残るんです。
ほんま、びっくりするくらいちゃんと残るんです(笑)。
寝ても完全には戻らない日もあります。
朝起きた時点で、
「うそやん、もうしんどいし……」
って日が、まあまああります。
そういうときって、当然のように人に優しくする余裕も減りますよね。
機嫌が悪いというより、単純に余裕がない。
人って案外、性格が悪いというより“余裕不足”なだけのことも多いんじゃないかなと思います。
お腹が空いているとき、寝不足のとき、予定が詰まっているとき、頭の中が考え事でいっぱいなとき。
そんなときに誰かの一言をスッと流せるかと言われたら、そりゃ難しいこともあります。
こう考えると、「年を取ってイライラする」というより「年を取って余裕の作り方が変わってきた」というほうが近いのかもしれませんね。
「自分の普通」がイライラを生むこともある
年齢を重ねると、経験も増えます。
できることも増えるし、任されることも増える。
そうすると、自分の中に“普通”ができてくるんですよね。
「普通こうするやろ」
「それは先に言っとくべきやろ」
「そこは気づいてや……」
みたいな感覚です。
でも、ちょっと考えると、この「普通」って結構厄介なんですよね。自分の中では普通でも、相手にとっては普通じゃないこともある。
頭ではわかっているんです。
わかっているんですけど、その場になると「なんでわからんの?」が先に出てしまうことがある。
多分これが、イライラの正体のひとつなんやろうなと思います。
相手が悪いというより、自分の中の基準が少し硬くなっているんでしょうね。
年齢を重ねると、自分なりの段取りや正しさ、こだわりみたいなものも増えていく。
それに合わないものを見ると、つい反応してしまう。
……これを書きながら、自分でも耳が痛いんですけどね(笑)。
怒りの奥にあるもの
精神の訪問看護をしていると、怒りって単純じゃないなと思うことが多いんです。
怒っているように見える人でも、よく話を聞いていくと、本当は不安だったりする。
強い言葉を使っているけど、本当は困っていたりする。
誰かを責めているように見えて、実は自分がしんどくてどうにもならない。
そういうことって、ほんまによくあります。
怒りって、表に出てくるときは強いんですけど、その奥には弱さみたいなものが隠れていることが多いんですよね。
これは利用者さんだけの話ではなく、自分にも同じことが言えると思っています。
イライラしているときって、ただ腹が立っているだけじゃないのかもしれない。
疲れている、不安がある、焦っている、思いどおりに進まなくて少し傷ついている。
そういうものが混ざって、「イライラ」という形で出ているだけなのかもしれません。
さいごに
こうやって少し紐解いて考えてみると、年齢だけの問題ではないんでしょうね。
いろんな状態や状況が重なって、人はイライラしやすくなる。
イライラすること自体は、仕方ない。
でも、それをどう扱うかは自分の責任なんやと思います。
そんなときに、ちょっと黙ってみるとか、謝ってみるとか、人に話してみるとか。
そういう“普通のこと”をちゃんとできるかどうかが、年齢を重ねるほど大事になるのかもしれません。
イライラしない人になるのは難しい。というか、多分ほぼ無理です(笑)。
けれど、「今ちょっと余裕ないな」って、自分で気づけるくらいではいたいなと思います。……できるかな、汗。
年を取るって、多分そういうことも含めて、自分との付き合い方を覚えていくことなんやろうなと思います。
ちょっと長くなりましたが、今日はこの辺で。