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【専務エッセイ】Vol.80 仕事の品質と自分の納得度は違う

くるみの社長エッセイハムさんシリーズ精神科訪問看護とは

大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、濱脇直行が綴る『専務エッセイ』第80弾!

 

最近、仕事が終わってから「今日もあっという間やったな」と思う日が増えました。

訪問に行って、記録を書いて、連絡を返して、事務作業をして、「少し勉強しようかな」と思った頃にはもう夜。
光の速さで時間が過ぎているような感覚で、毎日驚きながら働いています。

こんにちは。専務の濱脇です。

今日は、最近よく考える「仕事の品質」と「自分の納得度」の違いについて書いてみたいと思います。
スタッフと話していても、この違いを感じる場面があるので、自分の考えを文章として残しておこうと思いました。

 

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市、吹田市、尼崎市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

※訪問は20時まで
対応させていただいております。

 

「できた仕事」と「納得できた仕事」は違う

仕事をしていると、「ちゃんとできたかどうか」と「自分が納得できたかどうか」は、似ているようで少し違うなと感じます。

例えば、誰かに渡す資料を作ったとします。
必要なことが書かれていて、相手にきちんと伝わり、大きな間違いもない。それなら仕事としては十分です。

でも、自分の中では「もう少し見やすくできたかも」「このニュアンスでよかったんかな」と引っかかることがあります。

これが、仕事の品質と自分の納得度の違いなんですよね。

品質とは、相手が困らず、安全に使える状態のことだと私は考えています。

必要なことが伝わること。
間違いが少ないこと。
次に動きやすいこと。

これは仕事として必ず守らなければならない部分です。

一方で納得度は、自分の気持ちに近いものです。

「これでいける」と思えるか。
「もう少し良くできた」と感じるか。

ここは外からは見えにくい部分ですし、わざわざ人に見せるものでもありません。

 

精神科訪問看護だからこそ終わりがない

精神科訪問看護でも、この違いをよく感じます。

訪問では、体調や生活の様子、気分の変化を伺い、薬の確認をしたり、困りごとや悩みを一緒に整理したりします。
必要なことを記録し、必要があれば他のスタッフや支援者へ共有する。それができていれば、訪問としては成り立っています。

でも帰り道に「もう少しゆっくり話を聞けたかな」「本当に言いたかったことは別にあったんかな」と考えることがあります。

外から見ればなんの問題もない訪問でも、自分の中では何かが残ることがあるんですよね。

精神科訪問看護は、答えが一つではない仕事です。
答えが出ないことは日常茶飯事ですし、むしろそのほうが多い仕事かもしれません。

心のしんどさは数字だけでは到底測れません。
笑っていても本当はつらい人もいる。
怒っているように見えても、本当は不安でいっぱいの人もいる。
何も話さない人が、何も困っていないとは限りません。

だからこそ、日々の勉強や情報収集を続けることが大切になります。

病気や薬のことはもちろん、人との関わり方、生活の支え方、家族との関係、制度やサービスについて知ることで、気づけることは確実に増えていきます。
ただ、勉強したからといって、すぐにすべてがうまくいくわけではありません。

相手は十人十色です。
同じ言葉でも安心する人もいれば、傷つく人もいます。
正しい知識があっても、そのまま伝わるとは限りません。

だから難しいし、学び続ける意味があるのだと思います。

 

良い仕事を続けるためには休むことも必要

あと、私、仕事以外の時間の使い方が本当に下手くそなんです。

勉強したい。
資料も作りたい。
記録も丁寧に書きたい。
もっとちゃんと仕事がしたい。

でも、一日は24時間しかありません。
「なんでなん!?」と思うことは日常茶飯事です(笑)。

ご飯を食べる時間、寝る時間、家のことをする時間、何も考えずに休む時間。
どれも必要ですよね。

休んでいる時間に「この時間仕事したら昼間が楽なんちゃうか」と思うこともあります。
このコラムも日曜日から書き始めているので、まさに今がそうです(笑)。

でも、人はずっと走り続けられません。
しかも年齢とともに、体力も集中力も落ちてきます。
休まないと、考える力も、聞く力も、人に優しく関わる力も弱くなるんでしょうね。
夜中に無理して文章を書いて、翌朝読み返したら「なんじゃこれ?」となることもあります。
そんなときは、きっと脳みそが閉店ガラガラなんです(笑)。

だから時間の使い方で大切なのは、全部を完璧にしようとしないこと。

やるべきこと。
今やらなくてもいいこと。
休めるときはちゃんと休むこと。

それを分けて考えられることが大切なんだと思います。

仕事の品質は、相手を守るために必要です。
でも、自分の納得度を毎回100点にしようとすると、しんどくなるのは当たり前です。

今日はここまで。
次はもう少し良くしよう。

そうやって区切ることも、長く仕事を続けるためには必要な力なのだと思います。
納得できなかったことは、自分を責める材料ではなく、次に生かす材料にすればいい。

「あのときの聞き方はどうやったかな」
「次はもう少し待ってみよう」
「これはちゃんと勉強しておこう」

そう考えられたら、少し気持ちも楽になるし、前にも進めます。

 

さいごに

このコラムで私が伝えたいのは、「仕事の品質は、今日の相手を守るもの。自分の納得度は、明日の自分を育てるもの」ということです。

この二つを同じ土俵で考えてしまうと、毎日反省ばかりになってしまいます。

もちろん反省は大切です。
でも、毎日自分を責め続けたり、納得だけを追い求めたりしていたら、心も体ももちません。

まずは大切な品質を守ること。
納得できなかったことは、次の学びとして生かしていくこと。
そして、休む時間も良い仕事を続けるための大切な時間として考えること。
(できているようなことを書いていますが、これは自分にも言い聞かせています。つまり、まだまだできていないということです(笑)。)

今日できなかったことがあるなら、明日また考えればいい。
明日考えるから、少しずつ仕事は深くなっていく。
自分の納得度に追いかけられすぎず、でも雑にはならず。
そのちょうどいいバランスを探しながら、これからも仕事と向き合っていきたいと思います。

本日はここまで。

この記事を書いた人

濱𦚰直行

株式会社Make Care 専務取締役COO

濱𦚰 直行

看護師

オペ看護師としての豊富な経験を活かし、精神科訪問看護の現場へ。地域密着型のケアと現場主義を貫く実践派。石森・中野とともに株式会社Make Careを創業し、現在は訪問看護ステーションくるみの統括責任者として、現場支援と組織運営の両立に挑んでいる。

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