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急に涙が出るのは病気?ストレス?原因と対処法を解説

2025.09.15 精神科訪問看護とは

急に涙が出るのが毎日のように続く場合、心身からのSOSサインである可能性があります。
中には精神疾患を発症している可能性もあるため、早めに対処するのが大切です。

この記事では、急に涙が出る原因と対処法を詳しく解説します。

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】




急に涙が出る原因とは?

急に涙が出る原因として、ストレスや精神疾患が関係している可能性があります。
詳しく見ていきましょう。


ストレスが溜まっている

急に涙が出る場合、ストレスが溜まっている可能性があります。
これは、ストレスを受けて緊張した身体をリラックスさせるための反応です。

日頃の生活や仕事でストレスを受けると「交感神経」が優位に働きます。
脳が交感神経の働きを感知すると、反対の作用を持つ「副交感神経」を働かせ、緊張をほぐそうとするのです。
このとき、副交感神経を働かせる手段として、涙が流れると言われています。


精神疾患を発症している

急に涙が出る場合は、精神疾患を発症している可能性もあります。

精神疾患になると、気分の浮き沈みが激しくなり、ふいに涙が出るようになるケースもあるためです。

毎日、何でもないタイミングで涙が出る方は、精神疾患にかかっているのを自覚できていない状態かもしれません。


急に涙が出る場合に考えられる病気

急に涙が出る原因として考えられる病気には、以下があります。

・うつ病
・適応障害
・双極性障害
・PTSD(心的外傷後ストレス)
・パニック障害

それぞれ詳しく見ていきましょう。


うつ病

うつ病は、気分の落ち込みを主な症状とする「気分障害」の一種です。

うつ病になると「抑うつ症状」が見られるようになり、ネガティブな考えばかり浮かんだり、急に涙が出たりするようになります。

最近涙もろくなったと感じる方は、うつ病のサインかもしれません。

参照:MSDマニュアル/うつ病
関連記事:うつ病の初期症状とは?心と身体のサインに気付いて!早期発見と対処法について解説


適応障害

適応障害とは、ストレスが限界に達してしまい、感情の制御や社会への適応が難しくなった状態を指します。

うつ病などの精神疾患の診断には至らないものの、仕事や日常生活をこなすことができず、急に涙が出てしまう場合もあります。

参照:厚生労働省/こころの耳 適応障害
関連記事:適応障害の治し方を徹底解説|回復への道筋


双極性障害

双極性障害は気分障害の1種です。
気分の浮き沈みが非常に激しくなり、涙もろくなるケースもあります。

双極性障害になると、過剰なほど活発になる「躁状態」の時期と、気分が落ち込む「うつ状態」の時期を繰り返します。
うつ状態の時期は抑うつ症状がみられるため、急に涙が出てしまう方も多いです。

参照:厚生労働省/こころの耳 双極性障害
関連記事:双極性障害の末路とは?リスクと回避する具体策を詳しく解説


PTSD(心的外傷後ストレス)

PTSDとは、過去の経験で受けた強い精神的ストレスから、恐怖心や無気力、感情の起伏の異常などが生じる精神疾患です。

PTSDになると、過去のトラウマが急に思い出される「フラッシュバック」が起こる場合があり、恐怖心から涙がこぼれる場合があります。

参照:MSDマニュアル/心的外傷後ストレス症(PTSD)
関連記事:PTSD初期症状とは?フラッシュバックや過度の警戒心などを徹底解説|2つの対処法や関連疾患、訪問看護の重要性も紹介


パニック障害

パニック障害とは、人前や広場などで突然不安に襲われ、さまざまな症状が現れる不安障害の1種です。

パニック障害になると、動機やめまい、発汗、震えなどの症状に加え、涙が止まらなくなる場合があります。

とくにパニック発作が起こった場合、恐怖心や不安から、泣き出してしまう方も珍しくありません。

参照:厚生労働省/不安障害
関連記事:パニック障害の初期症状とは?自宅でできる4つの対処法と精神科での治療のポイント


急に涙が出る場合の対処法

急に涙が出るようになった場合の対処法を紹介します。


心身を休ませる

急に涙が出る場合、まずは心身をゆっくりと休めましょう。

心身のストレスを解消するためには、ストレスを受ける環境や人間関係から離れ、好きなことをして過ごす時間も必要です。
休職や休学などの手続きを行い、まとまった時間を確保して休むのも検討しましょう。

休んでいる間に身体を動かしたり、音楽を聴いたりなどすると、効率よくストレスを解消できます。

参照:厚生労働省/こころもメンテしよう 若者のためのメンタルヘルスブック


精神科や心療内科に相談する

急に涙が出る場合、精神科や心療内科などの医療機関に相談するのも重要です。

特に、うつ病やパニック障害などの精神疾患にかかっている場合は、医療機関での治療や服薬が受けなければ改善できないケースもあります。

涙が出るだけでなく日常生活にも支障が出ている場合は、専門的な検査と治療、ストレス解消のためのアドバイスなどを受けましょう。


急に涙が出るときは心身のサポートを受けよう

急に涙が出るのは、心身からSOSサインが出ている可能性があります。
ストレスや精神疾患などの原因へ適切に対処するために、なるべく医師や専門家のサポートを受けましょう。

外出が困難なほどストレスがつらい場合や、日常生活に支障が出ている場合は、訪問看護を利用するのも手段の1つです。

『訪問看護ステーションくるみ』では、精神疾患の診断がついた方の自宅に訪問し、日常生活のサポートや心身のケアを提供します。

興味のある方は『こちら』からご相談ください。

執筆者

看護師・産業心理カウンセラー

鬼頭怜那

看護師・産業心理カウンセラー

看護師資格を取得後、産科病棟で勤務。その後、精神科の急性期・慢性期病棟にて、精神疾患だけでなく身体疾患のある患者の看護にも携わる。精神科の訪問看護での勤務経験も活かしながら、現在はライターとして医療・薬理・在宅ケア・メンタルヘルスに関する記事を執筆中。

この記事を監修した人

石飛美春

株式会社Make Care Webクリエイター

石飛 美春

看護師 / Webクリエイター

看護師として臨床を経験後、一度Web業界に転身。ものづくりの楽しさを知る一方で、やはり人と関わる現場に戻りたいという想いから、訪問看護ステーションくるみに入職。現在は訪問業務とあわせて、Web制作の経験を活かし、HPやSNSの更新を担当している。

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