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統合失調症の妻との上手な支え方とは?関わり方のポイントや相談先を解説

精神科訪問看護とは

妻が統合失調症と診断されたとき、多くの場合は夫が妻を支えることになるでしょう。
統合失調症の症状は複雑であるため、上手に支えるには、接し方のポイントを理解しておくのが重要です。

この記事では、統合失調症の妻と上手に関わるためのポイントを解説します。
妻のサポートに困った場合の相談先についても紹介しますので、ぜひご覧ください。

訪問看護ステーションくるみでは、精神科に特化した看護師がご自宅を訪問し、症状への理解を深めながら、無理のない関わり方や生活面の工夫を一緒に考えます。本人への支援はもちろん、支える側の不安や負担にも寄り添い、継続的に相談できる体制でサポートします。

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

※訪問は20時まで
対応させていただいております。

統合失調症の妻との離婚率は非常に高い

妻が統合失調症の診断を受けた場合、夫婦は離婚してしまう可能性が非常に高くなります。

統合失調症の妻の支離滅裂な言動や、何度も入退院を繰り返すなどの理由から、夫が心身の疲労を感じてしまうケースも珍しくありません。
過去の研究では、パートナーが統合失調症の夫婦の離婚率が約82%にのぼったと報告されています。

離婚をせずに妻を支えていきたいと考えている場合は、統合失調症の症状を理解する、距離感や接し方を理解するなどして上手に関わりましょう。

参照:加藤拓彦 他/精神科作業療法を継続している入院統合失調症患者における社会精神医学的側面 一結婚 と就労を中心に一

統合失調症について

統合失調症は、考えや感情、認知の働きに影響が出る精神疾患です。現実の受け取り方が変化したり、思考の整理が難しくなったりすることで、日常生活や人間関係に支障が生じることがあります。決して珍しい病気ではなく、適切な治療と継続的な支援によって、安定した生活を送ることが可能です。

統合失調症の症状

統合失調症の症状には、幻聴や妄想といった現実とは異なる体験が含まれます。また、意欲の低下、感情表現が乏しくなる、集中力や判断力が落ちるなどの変化が見られることもあります。これらの症状は人によって現れ方や強さが異なり、時期によって変動するのが特徴です。

統合失調症の原因

統合失調症の原因は一つに特定されておらず、脳内の神経伝達物質のバランスの乱れが関係していると考えられています。これに加え、遺伝的な要因や強いストレス、環境の変化などが発症のきっかけとなることがあります。本人の性格や育て方が直接の原因ではありません。

統合失調症の特徴

統合失調症は、症状が良くなったり強くなったりを繰り返しながら経過することが多い病気です。そのため、短期間での完治を目指すよりも、長期的な視点で症状と付き合っていくことが大切です。早期に治療を始め、服薬や生活支援を継続することで、再発を防ぎながら社会生活を維持しやすくなります。

関連記事:統合失調症の「陽性症状」とは?対応方法や看護のポイントを解説

統合失調症の妻を支える場合のポイント

統合失調症の妻を支えたいと考えている場合、コミュニケーションの方法や、ストレスをやわらげる接し方など、上手な関わり方を理解するのが重要です。

この章では、統合失調症の妻を支える場合のポイントを見ていきましょう。

否定や拒否をしない

統合失調症の妻の言葉や行動に対し、否定や拒否をしないよう気を付けましょう。

統合失調症では「幻覚」や「妄想」などの症状が出現し、支離滅裂な言動が見られる場合があります。
幻覚や妄想は、妻からすれば「実際に起きている出来事」であるため、否定や拒否をされると、苦痛を感じてしまう可能性があるのです。

辻褄の合わない言動が見られた場合は「そうなんだね」など、共感するような態度で接するとよいでしょう。

関連記事:統合失調症とは?妄想の種類や症状が出ているサインを解説
参照:厚生労働省/家族や友人が統合失調症になったとき

不安やストレスを与えない

妻に不安やストレスを与えると、統合失調症の症状が悪化してしまう可能性があります。

「いつになったら治るのか」「将来はどうなるのか」など不安に感じるかもしれませんが、態度に表してしまうと、妻は不安に感じてしまうかもしれません。
また、過度な干渉はストレスを与えてしまう可能性があるため、適度な距離感を保つのも重要です。

穏やかな口調や態度で接する、妻の意思を尊重するなど、ストレスの少ない家庭環境作りを意識しましょう。

参照:厚生労働省/家族や友人が統合失調症になったとき

治療を焦らせない

統合失調症の治療を急がせるとストレスがかかる可能性があるため、責めたり焦らせたりしないよう注意が必要です。

「早く治してね」「いつから仕事に復帰できそう?」など、妻が「治療を急かされている」と感じるような言動は避けましょう。

参照:厚生労働省/家族や友人が統合失調症になったとき

生活リズムを整えるよう支援する

治療をできるだけスムーズにするためにも、生活リズムを整えるサポートを心掛けましょう。

統合失調症になると、昼夜逆転や食生活の乱れが見られたり、歯磨きや入浴をしなくなったりなど、規則正しい生活を送れなくなる場合があります。

精神状態を安定させるためにも、生活リズムを整えられるようサポートしましょう。

参照:厚生労働省/精神障害のある方への支援

医療機関や関係機関を頼る

自分だけでは対処できないと感じた場合は、医療機関や専門機関に相談するのも大切です。

統合失調症の症状は複雑であり、夫の努力だけでは対処が難しいケースもあります。
精神科などの医療機関や精神疾患の専門家を頼り、適切なサポートを受けることで、妻だけでなく夫の負担も軽減できるでしょう。

参照:厚生労働省/精神障害のある方への支援
参照:厚生労働省/統合失調症:ヘルプノート:こころもメンテしよう

統合失調症の妻に「疲れた」と感じた場合の相談先

統合失調症の妻との関わり方に悩んだ場合の相談先を紹介します。

精神科や心療内科

妻の統合失調症に悩んだ場合、まずは精神科医や心療内科医に相談しましょう。

精神科では治療についての相談ができるほか、妻の症状に合わせた接し方や具体的な支援方法を聞けます。

可能であれば妻の受診に同席し、一緒に話を聞いてみるとよいでしょう。

参照:厚生労働省/精神障害のある方への支援

訪問看護ステーション

夫だけでは対処できない場合、訪問看護ステーションに相談するのも手段の1つです。

精神科訪問看護を利用すると、週に数回、自宅で症状のケアや日常生活のサポートなどを看護師によるケアを受けられます。

家族へのサポートを行っている場合もあるため、訪問時に妻との関わり方も相談してみましょう。

関連記事:統合失調症で訪問看護を利用するには?サポート内容やメリットを解説

統合失調症の妻と離婚するときの手順

統合失調症を抱える妻との離婚を考える際は、感情的な問題だけでなく、法的な手続きや本人の意思能力の有無を慎重に確認する必要があります。病気があるからといって直ちに離婚できるわけではなく、状況に応じた進め方が求められます。

ここでは、意思能力の有無による手順の違いを整理します。

妻に意思能力がある場合

妻が自分の状況を理解し、離婚の意味や結果を判断できる状態にある場合は、通常の離婚手続きと同様に進めることが可能です。まずは冷静に話し合い、協議離婚を目指すのが一般的です。感情的な対立を避けるため、第三者(弁護士や調停員など)を介して話し合うことも有効です。治療状況や生活支援の継続についても、同時に整理しておくことが重要になります。

妻に意思能力がない場合

症状が重く、離婚の意味を理解・判断できない状態と判断される場合は、協議離婚は成立しません。この場合、成年後見制度の利用や、家庭裁判所での調停・裁判といった法的手続きが必要になることがあります。医師の診断書が求められるケースも多く、専門家の助言を受けながら進めることが不可欠です。本人の権利を守りつつ、双方にとって現実的な解決策を探る姿勢が求められます。

統合失調症の妻はできる範囲で支えよう

統合失調症の妻を支える場合、適切な接し方やサポートを理解するのがポイントです。
夫だけでは対処しきれない場合もあるため、必要に応じて医療機関や専門家に相談しましょう。

『訪問看護ステーションくるみ』では、統合失調症の方や家族に対するサポートを提供しています。
興味のある方は『こちら』から、気軽にお問い合わせください。

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

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※訪問は20時まで
対応させていただいております。

この記事を書いた人

鬼頭怜那

鬼頭 怜那(きとうれな)

看護師 / 産業心理カウンセラー

看護師資格を取得後、産科病棟で勤務。その後、精神科の急性期・慢性期病棟にて、精神疾患だけでなく身体疾患のある患者の看護にも携わる。精神科の訪問看護での勤務経験も活かしながら、現在はライターとして医療・薬理・在宅ケア・メンタルヘルスに関する記事を執筆中。

この記事を監修した人

鬼頭怜那

鬼頭 怜那(きとうれな)

看護師 / 産業心理カウンセラー

看護師資格を取得後、産科病棟で勤務。その後、精神科の急性期・慢性期病棟にて、精神疾患だけでなく身体疾患のある患者の看護にも携わる。精神科の訪問看護での勤務経験も活かしながら、現在はライターとして医療・薬理・在宅ケア・メンタルヘルスに関する記事を執筆中。

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