トラウマは「治る」の?回復のとらえ方
精神科訪問看護とは
過去のつらい出来事や経験が心に深く刻まれ、現在の生活に影響を及ぼすトラウマ。事故や災害、幼少期のいじめ、DV、性被害、あるいは浮気や恋愛での深い傷など、原因となる体験は人それぞれです。「この苦しみは一生続くのだろうか」「トラウマは治るのだろうか」と不安を抱えている方は少なくありません。
トラウマの回復において大切なのは、「記憶を完全に消し去る」ことを目標にするのではなく、「つらさと折り合いをつけながら、本来の日常を取り戻していく」プロセスだととらえることです。
トラウマの反応は、心が過去の強い恐怖やストレスから身を守ろうとしている状態です。そのため、回復の道のりやペースは人によって大きく異なります。すぐに良くなることもあれば、少しずつ薄らいでいくこともあります。焦らずに、ご自身のペースで回復へ向かうことが何よりも大切です。決して一人で抱え込む必要はありません。
ご不安な気持ちが強い時や、文章を読むのがお辛い時は、無理をせず私たちにお声がけください。
精神科の専門スタッフが、あなたの状況に合わせてお話をお伺いします。まずはお気軽にご相談ください。
大阪市、寝屋川市、守口市、 平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 ※訪問は20時まで
門真市、大東市、枚方市、吹田市、尼崎市全域対象“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」
【日曜・お盆・年末年始休み】
対応させていただいております。
トラウマの回復に用いられる専門的な治療の選択肢
トラウマやそれに伴うPTSD(心的外傷後ストレス障害)の回復には、専門機関(精神科や心療内科のクリニックなど)での適切な治療が有効な場合があります。専門的な治療の選択肢は、大きく分けて「心理療法」と「薬物療法」の二つがあります。
トラウマに焦点をあてた心理療法
心理療法は、医師や心理士などの専門家とともに、安全な環境でトラウマの記憶や感情の処理を進めるアプローチです。トラウマに特化した心理療法としては、以下のようなものが知られています。
- EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)
- CPT(認知処理療法)
- 持続エクスポージャー療法(PE療法)
これらの療法は、つらい記憶や感覚に伴う恐怖や過敏な反応を和らげることを目的としています。どの心理療法が適しているかは、ご本人の状態や症状によって異なるため、医療機関で相談して決定していくことになります。
薬物療法という選択肢
トラウマの体験によって引き起こされる、強い不安、緊張、パニック、不眠、気分の落ち込みといった心身の症状を和らげるために、薬物療法が用いられることがあります。
お薬はトラウマの記憶そのものを消すものではありませんが、心身の過剰な反応を抑え、生活を送りやすくするためのサポートとなります。処方されるお薬の種類は症状に合わせて医師が判断しますので、まずはご相談ください。
関連記事:トラウマとPTSDの違いを徹底解説|症状・治療法・対処法まとめ
関連記事:トラウマがある人の特徴とは?心理的サインと回復への道筋
回復のプロセスと時間の考え方
トラウマからの回復は、一直線に進むとは限りません。「今日は少し調子が良い」と思える日もあれば、「また強い不安や恐怖を感じてしまった」と後戻りしたように感じる日もあるのが自然な経過です。
回復のプロセスにおいて、土台となるのは「安心・安全な環境」を整えることです。まずは、現在の生活環境や人間関係が、これ以上のストレスや刺激を受けない安全な状態であることが重要です。心が安心感を取り戻すことで、少しずつ過去の経験を処理する準備が整っていきます。
「早く治さなければ」と焦る気持ちが生じるかもしれませんが、回復にかかる時間は人によって大きく異なります。行ったり来たりを繰り返しながら、段階的に進んでいくプロセスそのものを否定せず、ご自身の心身を労わることが大切です。
「自力で治せる?」セルフケアでできること・できないこと
「病院に行くのはハードルが高い」「なんとか自力で簡単にお金をかけず治す方法はないか」と考える方もいらっしゃるかもしれません。ご自身でできるセルフケアは確かに存在しますが、同時に「自力だけで治そうとしない」ことも非常に重要です。
セルフケアでできること
ご自身でできる最大のケアは、生活の土台を整えることです。十分な睡眠や休息をとり、規則正しい生活を心がけること。また、無理をせず、信頼できる家族や友人とのつながりを保つことも、心に安心感をもたらします。マインドフルネスやリラクゼーションを取り入れ、緊張状態を和らげる工夫も有効な場合があります。
自力でできないこと・無理をしてはいけないこと
トラウマによるフラッシュバックや過呼吸、強い恐怖感などが頻発し、日常生活や仕事、人間関係に支障が出ている場合、自力でのコントロールは困難です。ご自身の判断でつらい記憶に無理に向き合おうとすると、かえって症状が悪化してしまうリスクもあります。
生活に支障が出ている、あるいはつらさが長引いていると感じたときは、セルフケアだけで乗り切ろうとせず、専門機関のサポートを受けることを優先してください。
[内部リンク:フラッシュバック(症状が出たときの具体的な対処法はこちら)]
どこに相談すればいい?くるみでできること
トラウマによる症状でつらいときは、まず精神科や心療内科を受診し、医師にご相談ください。適切な診断と治療方針を立てることが回復への第一歩となります。
通院治療を続ける中で、「自宅での生活に不安がある」「薬の飲み忘れが心配」「日常生活の中でどのように回復を進めていけばいいか分からない」といった悩みを抱えることがあります。そのようなときにサポートできるのが、「精神科訪問看護」です。
私たち、精神科に特化した訪問看護ステーション「くるみ」では、看護師や専門スタッフがご自宅に訪問し、以下のような伴走型の支援を行っています。
- 生活の場でのサポート: 安心・安全に過ごせる環境づくりや、日常生活のリズムを整えるお手伝いをします。
- 服薬の管理・相談: 処方されたお薬を正しく飲めるようサポートし、副作用などの不安があれば一緒に医師へ相談する橋渡しを行います。
- 治療の継続支援: 通院への不安を和らげ、ご本人のペースで回復に向かえるよう、じっくりとお話をお聴きしながら日々の生活を支えます。
まとめ|一人で抱え込まないで
トラウマからの回復は、決して一人で抱え込んで乗り越えなければならないものではありません。つらい経験による心身の反応は、あなたが弱いから起きているのではなく、心が一生懸命に身を守ろうとした結果です。
「もしかしてトラウマかもしれない」「どうすればいいか分からない」と悩んだときは、まずは専門機関へご相談ください。そして、生活の場でのサポートが必要なときは、私たち「くるみ」がお力になります。
大阪(大阪市・寝屋川市・守口市・門真市・大東市・枚方市周辺)で精神科訪問看護をご検討の方は、くるみ訪問看護ステーションまで、どうぞお気軽にお問い合わせください。あなたが本来の日常を取り戻していくプロセスを、私たちが一緒に歩んでいきます。
関連記事:トラウマとは?意味・語源・症状・PTSDとの違い・回復法をわかりやすく解説
トラウマの治療に関するFAQ
- トラウマは自力で治せますか? A. 生活リズムを整えるなどのセルフケアは大切ですが、トラウマによる強い症状(フラッシュバックや過度な不安など)を自力だけで克服しようとすると、かえって負担が大きくなることがあります。日常生活に支障がある場合は、専門機関での治療を受けることをお勧めします。
- 治療にはどのくらい時間がかかりますか? A. トラウマからの回復にかかる時間は、経験した出来事の内容や現在の環境、心身の状態によって大きく異なり、一概に「〇ヶ月」とお答えすることはできません。焦らずに、ご自身のペースで治療を進めていくことが大切です。詳しくは主治医にご相談ください。
- 何科に相談すればいいですか? A. 心の不調やトラウマに関するご相談は、精神科または心療内科を受診してください。クリニックや病院によってはトラウマ治療(PTSD治療)に力を入れているところもありますので、受診前にウェブサイト等で確認してみるのもよいでしょう。
ひとりで抱え込まないでください。私たちがそっと寄り添います。
ご家族やご本人だけで抱え続けることの苦しさを、私たちは知っています。
「少し話を聞いてほしい」だけでも大丈夫です。まずはお気軽にご相談ください。
大阪市、寝屋川市、守口市、 平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 ※訪問は20時まで
門真市、大東市、枚方市、吹田市、尼崎市全域対象“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」
【日曜・お盆・年末年始休み】
対応させていただいております。
参照:MSDマニュアル