様々なお宅に伺う訪問看護ですが、病院勤務と比較して「きつそう」と感じている方もいるでしょう。
訪問看護ではなくとも看護師の仕事は、大変な場面や「きつい」と感じる場面もあるでしょう。しかしながら、工夫して上手く回避したり解決したりする方法もあります。
今回は、訪問看護がきついと言われる理由を解説し、そのうえで解決方法ややりがいに繋げる方法を紹介します。
訪問看護がきついと言われる理由は?
訪問看護がきついと言われる理由には主に下記のものがあります。
・全ての訪問は基本的に一人で対応をする
・訪問先への移動が必要
・居住環境が各訪問先で異なる
・長期的なご家族も含めた人間関係を築く必要がある
それぞれ解説していきます。
全ての訪問は基本的に1人で対応をする
引継ぎや相談のために同行訪問(2名以上での訪問)を行うこともありますが、基本的には訪問は1人で行います。
訪問をしたときの「なにかいつもと違う?」という観察が重要であり、それを解決するためのアセスメントや、病院や相談員など関係機関への連絡、急変時にはその対応を全て1人で行う必要があります。
訪問先へ移動が必要
訪問看護師は、居宅やグループホーム、まれに依頼があれば施設にも訪問します。
移動手段は一般的には自転車や車です。
自転車であれば、訪問先まで漕いでいく体力が必要で、夏は暑くて日焼けしたり、冬は寒い中でも、雨の日もカッパを着て自転車を漕いだりします。
また車であれば運転免許が必要です。そして必ずしも利用者さまの家の前に駐車できるとは限らないため、パーキングなどへ駐車してから徒歩の移動が必要になることもあります。
居住環境が各訪問先で異なる
訪問する利用者さまのお宅は、片付いているところもあれば、ゴミや食べかけのものがそのままになっているというような場所への訪問も行います。
精神疾患をお持ちの方の居住先では、うつ状態で体が思うように動かせず部屋を片付けられなかったり、ゴミを捨てられなかったり、床が常に落屑や尿便で汚れていたり、時には虫が飛んでいたりすることもあります。
また、各家庭の経済状況で使用を控えている方や、病気のせいで使用する必要性を感じない方、そもそもクーラーをもともと好まない方もいるため、冷暖房が機能していない場合もあるでしょう。
特に暑い夏では、汗をかきながら利用者さまの家へ移動してきて、利用者さんのお宅に入ったら外気温以上に暑いということもあります。その場合には看護師の体調管理や熱中症に注意をしながらケアをする必要があります。
長期的なご家族を含めた人間関係を築く必要がある
訪問看護ではコミュニケーションが非常に重要です。
利用者さまとの信頼関係を築くだけでなく、日々利用者さまをサポートするご家族への配慮やサポートもしていきます。
本来ならば医療的には最適と考える方法が、利用者さまやご家族の生活習慣とマッチしない場合もあります。また訪問看護や在宅サービスを受け入れておらず、嫌悪感を示したり拒否をされたりして、きつい言葉をかけられることもあるでしょう。
きついと感じる場合での解決方法
訪問看護で「きつい」と感じる場面を工夫をすることで辛く感じる場面を減らしたり、捉え方によってはやりがいと感じたりすることもできます。
ここからは「きつい」と感じる場面での解決方法を紹介していきます。
管理者やスタッフへ相談したりカンファレンスをする
体力的に負担があるときや、人間関係で悩んでいる場合には、管理者に相談をすることでシフトや訪問件数を調整することができます。
急変時や臨機応変な対応が必要な場合には、1人で判断するのが不安なこともあるでしょう。
そういった際は、管理者やスタッフにその場で電話して相談しましょう。
また、口調や対応が厳しい利用者さまがいた場合、対応方法を管理者や他のスタッフへ相談して一緒に考えてみるのも良いでしょう。
工夫をして対応した先に、利用者さまの行動変容や口調の変化が見られることもあり、その後の人間関係構築に繋げることもあります。
きついと感じる場面を協力し合って乗り越えた先に、やりがいを感じることができることが、訪問看護の良さともいえるでしょう。
福利厚生は最大限利用する
体力を使って仕事をするため、休日は身体を休め家族や友人との時間を大切にし、オンオフを切り替えることが重要です。
仕事ばかりに集中し、私生活を崩してしまうようであれば長く働けなくなってしまうため、ワークライフバランスを意識しましょう。
特別休暇や生理休暇を使用して、自分にとって大切なところはしっかり休むことが第一です。
当事業所では元整体師の営業部長が在籍しているため、週1回60分までであればマッサージ費用の補助もあります。
管理者や他のスタッフと積極的に話すことが大切
今回は、訪問看護がきついと言われる理由とその解決方法についてご紹介しました。
確かにきついと感じる部分もありますが、乗り越えればその分やりがいを感じる部分もあります。
また、きついと感じる部分を少しでも減らしていくためには、管理者やスタッフへの報告・連絡・相談など、コミュニケーションを積極的に取っていくことが大切です。
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