お知らせ
Podcast「精神科訪問看護研究所」#15が公開されました。
2026.10.23訪問看護ステーションいしずえの田邉さん、メンタルヘルスラボの古徳さんと始めたPodcast番組「精神科訪問看護研究所」の第15回を公開しました。
今回は田邉さん、古徳さん、石森の3人でお届けします。
第15話は、六本木の高級キャバクラ「JUNGLE TOKYO」に在籍し、「ヤマトリノ」の名前で活動していた田沢梨乃被告の薬物事件をきっかけに、依存症についての話からスタートしました。
薬物依存を「ダメ。ゼッタイ。」のような言葉だけで切り取ってしまうと、実際に依存から回復した人や、苦しさを抱えた末に薬物へ手を伸ばした人の現実が見えにくくなるのではないか。
強く否定することで、本人が「使ってしまった」と周囲に相談できなくなってしまうことはないのか。
薬物を使用した人を社会から切り離すのではなく、依存症をどう捉え、どう回復につなげていくのかについて3人で話しています。
そこから、罪を償った人の社会復帰についても議論。
一度の過ちによって仕事や居場所まで失わせてしまえば、その後の再スタートを難しくする可能性があります。
社会復帰をどう受け入れるのか。再び社会とのつながりをつくるためには、どのような環境が必要なのかについても話が広がりました。
中盤では、話題が訪問看護の事業承継へ。
利益が出ているにもかかわらず、後継者がいないことで廃業する事業は少なくありません。
訪問看護制度が始まって30年以上が経過し、今後は管理者の高齢化や後継者不足によって、黒字であっても閉鎖や事業譲渡を検討するステーションが増える可能性があります。
廃業する前に、M&Aや事業承継という選択肢を知ってもらうことも、これからの訪問看護業界には必要ではないか。
そんな業界再編についての話にも広がりました。
さらに、職能団体や学会のあり方についても議論。
制度や倫理について違和感を持ったとき、それを誰も口にしないのではなく、職能団体や学会こそが議論の場をつくるべきではないか。
看護師ではない立場からデータを使って学会発表をする可能性など、業界との関わり方についても話しています。
そして終盤は、田邉さんが執筆している新刊とTIC(トラウマ・インフォームド・ケア)の話へ。
テーマは「安心できる環境が、回復にどう影響するのか」。
一方で石森からは、「社会のすべてがTICで守られているわけではない。支援の場で守ることで、社会に戻ったときにかえって傷つきやすくならないのか」という疑問も投げかけています。
それに対し、まず安心できる環境のなかで回復の土台をつくり、症状が軽くなってから受けるストレスであれば、レジリエンスにつながる可能性があるという考え方について議論しました。
田沢梨乃被告の薬物事件から始まり、依存症、社会復帰、訪問看護の事業承継、職能団体、そしてTICへ。
ぜひお聴きください。