看護師は、人の命に関わる仕事であり、多くの患者さまに感謝される立派な職業です。しかしその責任の重さや業務量の多さから、入職前に抱いていた理想とギャップを感じ「辛い」と思う看護師1年目の方もいるでしょう。
そこで本記事では、なぜ看護師1年目に仕事が辛いと感じるのか、辛い時期の乗り越え方をご紹介します。さらに転職を考えている方向けに、看護師の働き方についても解説します。
看護師1年目で「辛い」と感じる3つの理由
看護師1年目で辛いと感じる原因は人それぞれですが、ほとんどの場合、理想と現実のギャップによるものといわれています。ここでは、なかでも多くの新人看護師が頭を悩ませると考えられる、3つの原因をご紹介します。
知識やスキル不足
看護師1年目のときは、知識と看護スキルの不足に悩む方が多いでしょう。実習や国家試験の勉強をして、ある程度理解していると感じていても、実際現場で働くと「全然わからない!」という状況に陥るケースがわりとよくあります。
その理由としては、学生時代には広く浅く学習していたことが、現場ではより専門的な知識やスキルが必要になるからです。また勉強しようと思っても、毎日の激務に追われ、思うように仕事と学習の両立ができない点も悩む原因として考えられます。
残業や夜勤などの長時間労働
看護師は、残業(人によっては前残業もある)や夜勤があるため、長時間労働となる傾向にあります。さらに勤務時間が変則的なため、生活が不規則になり、疲れやストレスが溜まりやすいといえます。
生活リズムが乱れることで身体的不調をきたしてしまうケースもありますが、体調不良でも仕事を休めないといった状況も大きな負担となるでしょう。
人間関係でのトラブル
看護師1年目で、誰しもが悩むといっても過言ではないのが「人間関係」でのトラブルです。上司や先輩はもちろん、患者さまとの関わり方で悩む方もいるかもしれません。
特に職場においての人間関係のトラブルは、離職の原因につながることもあります。なかには気にかけてくれる先輩や協力し合える同僚もいると思いますが、責任が問われる現場においては、厳しい指導や教育がなされる場面も多いでしょう。
看護師1年目の辛い時期を乗り越える方法
看護師1年目で「仕事が辛い」と感じてしまう理由がわかったところで、次は辛い1年目の時期を乗り越える方法やコツをご紹介します。
同期や先輩に相談する
職場に仲のよい同期や話しやすい先輩がいれば、相談するのも効果的です。家族や友人でもよいですが、仕事の悩みとなると同業者のほうが話は通じるため、相談しやすいケースも多くあります。
仕事環境や働き方で困っている場合には、上司に相談するのもよいでしょう。状況によっては、シフトや仕事環境を調整してくれるかもしれません。頼れる同僚や先輩がいると心の支えとなるため、安心感につながります。
学習や実践を重ね自信を持つ
看護師1年目のときはわからないことが多く、できる仕事が限られてしまい自信がなくなってしまうかもしれません。しかし自信を持って看護するには、実践を積んで知識とスキルを習得するほかないでしょう。
新人のうちにうまくできないのは当たり前です。しかし先輩に聞かれたことや、仕事でわからなかった部分をそのままにしていては成長できません。わからない部分は自分で調べ、少しずつ経験を重ねることで、できる仕事が増え、自信ややる気につながります。
十分な休息を取る
患者さまに看護を提供するには、まず自分が健康でなくてはなりません。残業や勉強で毎日忙しいとは思いますが、十分な休息や規則正しい食生活を心がけましょう。
疲れているときには休むのが一番です。ときには好きなことや趣味に没頭して、ストレス発散するのも効果的です。
部署異動や転職をする
人間関係や働き方で悩んでいる方は、部署異動や転職するのも方法のひとつです。大きなストレスを感じたまま仕事を続けると、適応障害やうつ病などの精神疾患を発症するおそれがあります。
看護師は病院だけでなく、以下のような働き方も選択できます。
・大学病院
・総合病院
・クリニック
・介護施設
・保育所
・訪問看護 など
職場によっては、夜勤がなかったり入院患者がいなかったりと、働き方や仕事内容も大きく変わるため、ライフスタイルや希望の働き方に合わせて職場を選ぶことが大切です。
転職を検討している方は、こちらの「看護師は何年目に転職するのがベスト?年数別にメリットデメリットを紹介」の記事もあわせてご覧ください。
看護師1年目で辛いと感じたら働き方を見直そう
看護師1年目は、理想と現実のギャップにより「辛い」と感じる方が多いでしょう。
なかには「自分は看護師に向いていない」と思い込み、看護師の道を諦めてしまうケースも見られます。
しかし、職場や働き方を見直し、自分に合った環境で働くことができれば、ストレスや不安の軽減が期待できます。
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