看護師として働いている方のなかには、キャリアアップを目指している方もいるでしょう。看護師のキャリアアップには、いくつかの種類や働き方があります。
今回は、看護師のキャリアアップの方法や選択肢、キャリアアップに必要なスキルや知識について解説します。看護師として、将来どのようなキャリアを築いていきたいのかを考えてみましょう。
看護師が目指せる3つのキャリアアップ
看護師と一言でいっても、キャリアアップの選択肢は多岐に渡ります。
ここでは、看護師が目指せる3つのキャリアアップをご紹介します。
専門分野の資格を取得する(スペシャリスト)
一つ目のキャリアアップは、専門的な資格を取得して「スペシャリスト」になることです。
スペシャリストになるには、特定の分野を専門的に学び、十分な実践経験が必要です。専門性を極めた看護師となるので、質の高い看護が期待されます。「得意分野を伸ばしたい」「特定の分野を専門的に学びたい」といった方におすすめです。
さらに患者さまに対してだけでなく、医療従事者の指導・スキル向上に貢献することもスペシャリストの大事な役割のひとつです。
幅広い領域で活躍する(ジェネラリスト)
二つ目のキャリアアップは、幅広い分野で活躍する「ジェネラリスト」になることです。
ジェネラリストとは、幅広い分野での知識・スキルを身につけ、第一線として活躍できる人を指します。スペシャリストのように特定の分野の専門性を高めるのではなく、さまざまな状況にも対応できる力が必要です。
あらゆる分野に精通し、高い知識と看護技術を習得していることから、現場においてリーダー的存在となるでしょう。そのため、豊かな社会性やリーダーシップが求められます。スペシャリストと協働して看護を実践することが大切です。
参照:社団法人 日本看護協会「看護にかかわる主要な用語の解説p.25」
管理職を目指す(マネジメント)
三つ目のキャリアアップは、管理職である看護部長や看護師長などを目指して現場の「マネジメント」に携わることです。
現場の状況を把握してスタッフの管理を行うことはもちろん、病院の経営や看護部の業務計画などに関わる機会も多くなります。さらに医師や医療事務など、ほかの職種との連携も大切です。常に変化する現場の状況や環境を把握して、その都度適切に対応するスキルと能力が求められるでしょう。
看護師のキャリアアップに役立つ資格
看護師としてキャリアアップを目指すのであれば、資格を取得するのもおすすめです。具体的には、以下の資格があります。
・認定看護師
・専門看護師
・認定看護管理者
・ケアマネージャー
・臨床心理士
・保健師
・助産師
資格取得を通じて知識や技術の専門性が増すだけでなく、現場での業務範囲や働き方の視野も広がります。
ただし資格によっては、〇年以上の実務経験や、看護系大学院修士課程の修了が条件となっているものもあります。このような資格はすぐに取得できるわけではないため、計画的に取り組むことが大切です。今の職場で働きながら資格取得を目指すのであれば、事前に上司に相談しましょう。シフトや働き方を配慮してくれるかもしれません。
看護師としてキャリアアップを目指すためにするべきこと
看護師としてキャリアアップを目指したい方は、まずどのようなキャリアを築きたいかを具体化してみましょう。将来どんな看護師になりたいのか、どのような働き方がしたいのかなど、自分が希望する将来像をイメージすることが大切です。キャリアプランを立てると、自分がするべきことが明確になり、スムーズにキャリアアップを目指せます。
そして、そのためには情報収集も必要です。先輩や上司に相談するのもよいですし、セミナーや講演会に参加するのも有効です。実際に目指すキャリアに近い人から話を聞くことで、視野が広がり、有益な情報を得られるでしょう。
また、キャリアプランに適した職場で働くのも大切です。認定看護師や専門看護師の資格に挑戦するには5年以上の実務経験が必要なので、学びたい分野で働くのがおすすめです。状況によっては、転職も検討してみましょう。
看護師のキャリアアップは計画的に進めよう|地域医療に携わるなら訪問看護がおすすめ
看護師としてキャリアアップを目指す場合、大きく分けて3つの選択肢があります。まずは自分がどんな看護師になりたいのかを具体化してみましょう。将来のキャリアプランに合わせて、職場を変えるのも方法のひとつです。
地域医療に重点を置き、看護師として働きたいと考えている方は、訪問看護師として働くのもおすすめです。特に精神科分野では地域移行が推進されていることもあり、需要が高い分野とされています。
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