看護師は、少子高齢化の進行する現代において、日本の社会を支える重要な職業です。看護師が活躍できる場は病院だけでなく、在宅医療や地域医療など、さまざまな場所で社会貢献を果たしています。社会貢献と聞くとボランティアや救済事業をイメージする方もいると思いますが、少子高齢化が進んでいる今、医療職も社会貢献度が高い仕事の一つといわれています。
この記事では、看護師における社会貢献の定義や社会貢献の場について解説します。地域医療についても解説していますので、訪問看護に興味のある方はぜひ最後までお読みください。
看護師における社会貢献とは?
社会貢献とは、社会の利益になる行為を指します。地域の清掃活動や保護猫活動など、社会貢献する方法は多岐に渡り、個人・企業問わず誰でも参加できます。
社会貢献は大きく2種類あり、直接社会への貢献を目的としているものと間接的に社会貢献につながるものです。
直接的に社会貢献を行うものとしては、ボランティアやNPO法人の活動など、利益を目的としない慈善活動が挙げられます。対して間接的に社会貢献につながるものとしては、企業による社会貢献などがあります。サービスによって利益が生まれ、結果的に社会貢献へとつながるのです。
看護師を含む医療従事者は、病院や福祉施設で怪我や病気になった方を支えています。そのほかにも、地域や企業で健康増進と病気の予防を目的とした健康診断やセミナーを開催するなど、社会貢献の方法はさまざまです。医療現場だけでなく、日本の健康を支える社会貢献度が高い職業といえるでしょう。
看護師が社会貢献できる場
実際に看護師として働くなかで、どのような場所で社会貢献できるのでしょうか。
代表的な社会貢献の場は以下の3つです。
・病院
・企業、教育施設
・在宅医療
一つずつご紹介します。
病院
多くの看護師が所属している病院は、大学病院から総合病院、入院施設のないクリニックなど、さまざまな規模の医療施設です。それぞれ看護師としての役割や仕事内容は多少異なりますが、怪我や病気になった方を支える点に変わりはありません。
病院では、急性期・回復期・慢性期などの領域別や診療科に合わせた的確なアセスメントとケアの提供が求められます。医師や薬剤師、理学療法士などの他職種と連携して、患者さまをサポートします。
企業・教育施設
小学校や中学校、保育所などの教育施設や企業にも看護師は在籍しています。怪我や病気の手当てだけでなく、健康診断の支援や健康指導の実施、健康セミナーの開催などを担当しています。
ここでは、学生や企業に勤める従業員に対する健康のサポートはもちろん、病気を予防し健康を守ることが教育施設や企業で働く看護師の役割です。また、身近で気軽に相談しやすい看護師は、学生や従業員のメンタルヘルスサポートの重要な役割を担っています。
在宅医療
在宅医療と聞くと、訪問看護師が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。訪問看護師以外にも、ケアマネージャー(介護支援専門員)や介護士などの資格を持った看護師が活躍しているケースもあります。
在宅医療では病気や障害のある方が、住み慣れた場所でその人らしく過ごせるようにサポートすることが看護師の役割です。医師やケアマネージャー、介護事業所など他職種と密に連携を取りながら、患者さまとその家族を支えます。
関連記事:訪問看護ステーションに転職したい方向け|病棟との違いや訪問看護のやりがい、メリットも解説
看護師は地域医療にどう貢献できるか
少子高齢化に伴い、医療・介護のニーズ増大が予想される日本では、病気や障害を持つ方の療養の場が、病院から地域へと移り変わっています。地域医療では、高齢者や日常生活に不安を抱いている方を総合的に支援する地域包括支援センターと連携しながら業務を進めます。利用者さまが住み慣れた地域で安心・安全に生活ができるよう支援することが、地域医療に携わる看護師に求められる役割の一つです。
ほかにも地域医療における看護師の役割は、地域住民の健康を増進し、病気や障害のある方の生活をサポートすることです。そのなかでも訪問看護師は、利用者さまの自宅を訪問して、医師から指示された医療ケアや食事・入浴などの日常生活をサポートします。
地域住民と直接関わる機会が多い看護師は、地域医療において健康増進や生活不安のニーズを把握しやすい存在です。そのため、地域の医療機関や介護施設など、他職種と連携しながら利用者さまごとに適切な支援の検討・実施が可能となります。
関連記事:地域包括支援センターと訪問看護ステーションの連携に必要なこととは?
社会貢献できる看護師になろう
医療従事者は、日本の健康と医療現場を支える社会貢献度が高い職業の一つです。そのなかでも看護師は、病院だけでなく人々が住み慣れた地域で安心・安全に暮らせるようサポートする役割を担っています。
訪問看護師は、利用者さま一人ひとりにじっくりと向き合いながら看護できます。地域医療に貢献したいと考えている方は、『訪問看護ステーションくるみ』で一緒に働きませんか?訪問看護や在宅医療に興味のある方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。