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産後うつの改善に必要な「パートナー支援」とは?夫ができることや支援の学び方を解説

2024.09.05 精神科訪問看護とは

子育てによる負担やストレスの大きさから、産後うつを発症してしまう母親も少なくありません。母親を支え、産後うつを克服するために重要なのが「パートナー」の存在です。

子育て中の母親はプレッシャーや悩み、身体的な疲労など、さまざまな負担を背負っています。パートナーが支援することで母親の負担を減らし、産後うつの予防・改善が期待できるでしょう。

この記事では、産後うつの母親に対するパートナー支援の方法や、支援方法の学び方を解説します。


産後うつ症状の克服には「パートナー支援」が重要

産後うつを克服するには、夫やパートナーによる支援が重要です。子育て世帯において、同居家族の割合が最も高いのは夫やパートナーとされています。

夫やパートナーが母親に寄り添い心と体の負担を減らすことで、産後うつの予防や治療の支援が可能です。

母親の負担を減らす方法を理解し、協力して産後うつを乗り越えましょう。



参照:厚生労働省/妊産婦に対するメンタルヘルスケアのための保健・医療の連携体制に関する調査研究報告書


産後うつに対するパートナー支援の方法

中には、産後うつに対してどのように支援したらよいか分からない方もいるでしょう。

ここでは、母親の産後うつに対し、パートナーができる具体的な支援の方法を解説します。



参照:厚生労働省/父親のワーク・ライフ・バランスHAND BOOK


コミュニケーションを大切にする

子育て中は、何よりも母親とのコミュニケーションを大切にしましょう。
子育てに対する悩みや不安、身体的・精神的な不調を聞くだけでも、母親は心の負担が軽くなります。

中には、子育てへの不安や責任を抱え込み、自分から相談しない母親もいます。

パートナーの方から積極的にコミュニケーションを図り、悩みや不安、体調不良などに気を配りましょう。


家事や育児を分担する

家事や育児を役割分担し、母親の負担を減らすこともパートナー支援の1つです。
パートナーが家事や育児に参加すれば、母親の身体的・精神的負担を軽減できます。掃除や洗濯、オムツの交換や子どもの沐浴など、できることは率先して行いましょう。

また産後うつは、睡眠時間を十分に確保できないケースも発症の原因となります。夜間の子どもの世話を交代制にし、お互いが睡眠時間を確保できるよう工夫しましょう。


母親が休める時間をつくる

母親がゆっくり休む時間をつくるのも大切です。育児や家事に休みはありません。たまには母親がゆっくりと過ごせる日をつくってあげましょう。

育児休暇や有給休暇を取得すれば、パートナーが家事・育児を担当し、母親が休む日をつくりやすくなります。


育児しやすい環境をつくる

安心して子育てするための環境づくりも必要です。子どもの転落防止対策を考えたり、おもちゃを誤飲しないよう工夫したりなど、不安要素を減らせる環境をつくりましょう。

ほかにも、子どもの病気やケガ、健康診断や予防接種などの知識を勉強し、万が一に備えることも母親の安心材料になります。

また、両親に子育ての支援を依頼することも環境づくりの1つです。金銭的な支援や、緊急時に子どもの面倒をみてもらうなどを提案してみましょう。


専門家への相談を提案する

受診を悩む母親や、外出が億劫になっている母親を後押しすることも、身近なパートナーだからこそできる支援です。

産後うつに悩んでいる様子があれば、医療機関や自治体の運営する支援センターや医療機関への相談・受診を提案しましょう。医療機関や支援センターに所属している看護師・助産師・保健師からは、産後うつに対する的確なアドバイスを受けられます。



関連記事:産後うつで訪問看護は利用できる?受けられるケアやメリットを解説


産後うつに対するパートナー支援の学び方

産後うつに対するパートナー支援には、さまざまな方法があります。子育てや産後うつの経験がない場合、パートナーとしての関わり方が分からず困ってしまう方もいるでしょう。

産後うつの支援方法は独学での勉強も可能ですが、専門家に頼れば効率よく学べます。

特に訪問看護では、自宅に看護師を招くことで直接的なアドバイスを受けられます。受診や支援センターへの訪問よりもじっくりと相談できるケースもあるため、外部で相談するのに気が引ける方は、訪問看護の利用も検討しましょう。



関連記事:子育てに不安を感じる主な原因とは?解消法や相談先を紹介


積極的なパートナー支援で産後うつを克服しよう

産後うつの予防や悪化防止、克服には、パートナーからの支援が非常に重要です。積極的な育児・家事への参加、母親の精神的負担を軽減する気遣いや工夫などにより、母親の負担を軽減できます。

さらに具体的な支援方法を知りたい方や、忙しさなどからパートナー支援を行えない方は、訪問看護の利用も検討してみましょう。訪問看護では、産後うつのケアだけでなく、パートナー支援についての相談も受けられます。



『訪問看護ステーションくるみ』では、利用者さま一人ひとりに合った看護ケアやサポートを提供しています。パートナーとして母親との関わり方に悩んでいる方や、産後うつのケアを希望する方は、こちらからお気軽にご相談ください。

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