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摂食障害に対する訪問看護の役割とは?看護のポイントを解説

精神科訪問看護とは

摂食障害は入院治療だけでなく、在宅でもケアが行われています。身体的なケアはもちろん、精神的側面からのサポートも必要な疾患です。

看護師は、患者さまが抱えている問題を把握し、自身で対処できるよう支援することが大切です。一方で、摂食障害の方に対しての関わり方に悩む看護師もいるかもしれません。

そこでこの記事では、摂食障害における訪問看護のケアについて説明します。

摂食障害のタイプや症状にも触れていますので、訪問看護でのケア方法を知りたい方はもちろん、摂食障害の患者さまを初めて受け持つ方もぜひ参考にしてください。

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

※訪問は20時まで
対応させていただいております。

摂食障害のタイプや症状の理解は看護をするうえで重要

摂食障害とは、食事の量を意図的に減らしたり食べたものを無理やり吐いたりするなど、食べることに対し不自然な行為を繰り返す疾患です。体重や体型に対する認識の誤りが精神的な問題となり、うつ症状や不安などにつながるおそれもあります。

患者さまに適切な看護を提供するには、摂食障害について深く理解することが大切です。
摂食障害は、大きく以下の2つのタイプに分けられます。

・神経性やせ症
・神経性過食症

具体的な症状について見てみましょう。

参照:厚生労働省 e-ヘルスネット/摂食障害:神経性やせ症(AN)と神経性過食症(BN)

関連記事:摂食障害で見られる「拒食症」と「過食症」の原因とは?症状や相談先も解説

神経性やせ症

神経性やせ症は、女性に多く見られるといわれています。

自分の体に対するイメージがゆがみ、体重が正常値を大幅に下回っていても、それが問題であるとは理解できないのが特徴です。また、体重増加への恐怖から、体重が減っていても食事制限を続けてしまうことも。

低体重・低栄養に陥った状態でも、過度な運動や食事制限で、さらなる体重減少を試みるケースもあります。
中には、食事量を減らした反動から過食をし、自分で嘔吐したり下剤を使ったりして、体重増加の防止を図る方も見られます。

神経性やせ症の患者さまは、食欲が低下しているわけではありません。
患者さまが自身が病気であると、認識していないことも問題の1つです。
治療の拒否につながるおそれもありますので、早急な対処が必要でしょう。

神経性過食症

神経性過食症は、食事の量がコントロールできず、たびたび過食してしまう疾患です。
きっかけは、精神的なストレスが多いといわれています。

食べ過ぎによる体重増加を防ぐために、自分で無理やり食べ物を吐いたり下剤や利尿剤を使ったりします。
神経性過食症の患者さまは正常体重であることも多く、周囲に病気がわからないまま数年経過する場合もあるでしょう。

嘔吐や下痢によって体内のカリウムの値が低くなると、筋力の低下やひきつり、不整脈などを引き起こすおそれもあります。
また、逆流した胃酸で食道炎や歯が溶けてしまうなど、健康への影響も考えられます。

神経性過食症の場合には、過食と嘔吐への対処、精神的な面でのサポートが必要です。

関連記事:摂食障害における多職種連携とは?重要性や職種ごとの役割を解説

摂食障害の治療法とは

摂食障害の治療は、体重や食事量を回復させることだけが目的ではありません。心と体の両面から状態を整え、再発を防ぎながら日常生活を取り戻していくことが大切です。症状の重さや生活環境に応じて、複数の治療法を組み合わせて進められます。

医療機関で行われる身体面の治療

摂食障害では、栄養不足や体重減少によって身体に大きな負担がかかることがあります。そのため、まずは内科や精神科で身体状態を確認し、必要に応じて栄養管理や点滴、入院治療が行われます。命を守るための治療が最優先となる場合もあります。

心理療法による心のケア

摂食障害の背景には、不安や自己評価の低さ、ストレスへの対処の難しさなどが関係していることが多くあります。認知行動療法などの心理療法では、食事や体型に対する考え方を整理し、行動のパターンを少しずつ見直していきます。長期的な回復を目指すうえで重要な治療法です。

生活環境を整えるための継続的な支援

治療は医療機関だけで完結するものではありません。家庭や学校、職場など日常生活の中での支援も回復に大きく影響します。訪問看護や支援機関を活用しながら、食事や生活リズム、気持ちの安定をサポートしていくことで、無理のない回復につながります。

関連記事:摂食障害の治療は何をするの?注意すべきサインや行動についても解説

摂食障害の治療の注意点

摂食障害の治療は、短期間で結果が出るものではなく、時間をかけて取り組む必要があります。治療を進めるうえで注意しておきたいポイントを理解しておくことで、回復への不安や焦りを軽減しやすくなります。

体重や食事量だけをゴールにしないこと

摂食障害の治療では、体重の増減や食事量が注目されがちですが、それだけを目標にしてしまうと心の回復が置き去りになることがあります。背景にある不安やストレス、自己評価の問題に向き合わないままでは、症状が再発する可能性もあります。心と体の両方を整える視点を持つことが大切です。

回復のペースを他人と比べないこと

摂食障害の回復スピードには個人差があります。他の人と比べて「良くなっていない」と感じると、焦りや自己否定につながることもあります。回復は一直線に進むものではなく、良い時期と不安定な時期を行き来しながら進んでいくのが一般的です。自分のペースを大切にし、必要に応じて支援を受けながら進めることが重要です。

摂食障害の方に対する看護のポイント

摂食障害の概要がわかったところで、看護のポイントについていくつか説明します。

傾聴と精神的サポート

まずは、摂食障害の原因を理解することが大切です。

何が原因で摂食障害になったのか、患者さまと接しながらその問題点を探りましょう。
ただし、患者さまから病気の背景や悩みなどの話を聞くには、信頼関係の構築が必要です。

「いつも自分の味方である」「話を聞いてくれる」「不安な時には寄り添ってくれる」など、安心感を与えられる存在になりましょう。
患者さまからの信頼は、スムーズな治療やケアへの介入につながります。

身体的ケア

神経性やせ症状の患者さまは、低体重・低栄養の状態となっています。
生命の危険を回避するために、患者さまの状態に合った身体的ケアが欠かせません。

血圧や体温などのバイタルサインや体重の測定、栄養状態の把握が必要です。
人によっては、正しい食習慣の指導も重要でしょう。

患者さまの食事状況を把握するためにも、身体的状態の確認は欠かせません。

家族へのサポート

摂食障害は、家族へのサポートも大切です。

摂食障害の患者さまを持つ家族の中には、悩みや不安があっても身近な人に悩みを打ち明けられない方もいます。
親御さんの中には、育て方が間違っていたのかもと自分を責めてしまう方もいるかもしれません。

家族のサポートは、患者さまにとっても大きな支えになるでしょう。

参照:厚生労働省 e-ヘルスネット/摂食障害:神経性やせ症(AN)と神経性過食症(BN)

摂食障害の方にとっての訪問看護師の役割とは?

摂食障害の患者さまの中には、不安が強く、他人と関わりたくないと思っている方がいるかもしれません。その方々にとっては、訪問看護の利用も選択肢の1つです。
定期的な通院が難しい、自宅でケアを受けたいと考えている方にとって、訪問看護師のケアは大きな力になるでしょう。

患者さまの状態によっては、専門職への相談が必要になる場合もあります。
多職種と連携しながら、患者さま一人ひとりにあったケアや支援を検討することが大切です。

摂食障害における看護のスキルアップには訪問看護もおすすめ

摂食障害の患者さまに対しては、身体的なケアはもちろん、精神的サポートや日常生活支援などが必要です。
訪問看護では、患者さまの自宅に訪問することでより密接した関係性が築けます。

「在宅医療に興味がある」「摂食障害の患者さまへの看護についてじっくり学びたい」とお考えの方は、ぜひ『訪問看護ステーションくるみ』へお問い合わせください。

大阪市、寝屋川市、守口市、
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この記事を書いた人

鬼頭怜那

鬼頭 怜那(きとうれな)

看護師 / 産業心理カウンセラー

看護師資格を取得後、産科病棟で勤務。その後、精神科の急性期・慢性期病棟にて、精神疾患だけでなく身体疾患のある患者の看護にも携わる。精神科の訪問看護での勤務経験も活かしながら、現在はライターとして医療・薬理・在宅ケア・メンタルヘルスに関する記事を執筆中。

この記事を監修した人

石飛美春

株式会社Make Care Webクリエイター

石飛 美春

看護師 / Webクリエイター

看護師として臨床を経験後、一度Web業界に転身。ものづくりの楽しさを知る一方で、やはり人と関わる現場に戻りたいという想いから、訪問看護ステーションくるみに入職。現在は訪問業務とあわせて、Web制作の経験を活かし、HPやSNSの更新を担当している。

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