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【診断テストあり】大人のADHDとは?男性・女性ごとの特徴や相談先も紹介

2024.12.02 精神科訪問看護とは

注意不足でミスが続いたり、突発的な行動で周囲を巻き込んだりする「大人のADHD」をご存じでしょうか?
子どもの障がいと捉えがちなADHDですが、大人になってから気づき、悩んでしまう方もいます。

大人のADHDではどのような問題が生じるのか理解し、それぞれの人に合った対処法を身に着けることが大切です。

この記事では、大人のADHDの概要や問題点、治療法を解説します。
ADHDの診断テストも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。


大人で見られる「ADHD」の症状

ADHDは「注意欠如」「多動性・衝動性」を主症状とする発達障害の1つです。
ADHD気質を持つ大人は、仕事や人間関係がうまくいかず、生活の中に「生きづらさ」を感じます。

この章では、ADHDの主症状について詳しく見ていきましょう。


注意欠如

注意欠如とは、生活において頻繁に不注意が見られる症状です。
具体的には、以下のような特徴があります。

・集中力が続かない
・なくし物や忘れ物が多い
・ミスを繰り返す など

注意力や集中力が不十分であるため、家事や仕事でミスを繰り返したり、1つの作業を終わらせるまで時間がかかったりします。
意識したつもりでもミスを繰り返してしまい、家庭や職場でトラブルのもとになる場合もあります。


多動性・衝動性

多動性とは、静かに過ごすのが苦手であり、常に体を動かしたくなる性質のことです。
仕事の集会や冠婚葬祭の場などでもじっとしていられず、誰かに話しかけたり体を揺らしたりしてしまいます。
また、衝動性とは、思いついたらすぐに行動したくなる性質のことです。
物事を思いついたらすぐ行動してしまうため、失敗しやすくなり、ときには周囲の人を巻き込むケースも。
順番待ちや我慢が苦手で、相手の言葉をさえぎって喋ってしまうのも特徴の1つです。



参照:厚生労働省/発達障害の理解


大人のADHDは男性と女性で特徴が異なる?

大人のADHDは男女で特徴に差があり、男性は女性よりも「多動性・衝動性」が見られやすいといわれています。
このため、ADHD気質を持つ男性は、職場の人間関係に悩むケースが多いでしょう。

また、ADHD自体が男性に多く発症する点や、多動性・衝動性が目立ちにくい点から、女性のADHDは発覚しにくいとされています。
「なんとなく生きづらい」と感じる女性は、発達障害やADHDへの理解を深め、医療機関に相談するのも選択肢の1つです。



参照:CORE/ADHDあるいはその疑いのある成人女性の生活上の困難とその背景にあるもの


大人のADHDの問題点

大人のADHDでは、仕事に影響が出てしまうことに悩む方も多いでしょう。
仕事に集中して取り組めなかったり、一度指摘されたミスを何度も繰り返したりし、職場での信用を失う場合もあります。

また、人間関係に大きな影響が出ることも大きな問題です。
人との約束を忘れる、遅刻を繰り返すなど、友人やパートナーに迷惑をかけてしまうおそれも。

社会に適応できないつらさから、適応障害やうつ病などの精神疾患を発症してしまう方もいるため、悩みを抱えすぎないよう対策することが大切です。


大人のADHDを見分ける診断テスト

ここでは、大人のADHDをチェックする診断テストを紹介します。
自分にADHDの気質があるかどうかをチェックしてみましょう。

・仕事や作業に集中できない
・1つの作業を終えるのに時間がかかる
・忘れ物やミスが多い
・常に体を動かしていないと落ち着かない
・喋りすぎてしまう癖がある
・順番を待っているのが苦痛に感じる
・思いつきで行動して失敗することがある

複数の項目に当てはまる場合、ADHD気質を持っている可能性があります。
ただしこの診断テストはあくまで参考とし、正確な検査と診断を希望する場合は、専門医に相談してください。



参照:厚生労働省/発達障害の理解



関連記事:仕事のミスや対人関係に悩む方へ:3つの大人の発達障害(ASD・ADHD・LD)セルフチェックリスト


大人のADHDはどこに相談すべき?

ADHDの疑いがある場合、まずは精神科や心療内科を受診し検査を受けましょう。
専門医からの診断を受けることで、必要なケアや生活へのアドバイスを受けられます。

初めから医療機関に相談するのが不安な方は「発達障害者支援センター」へ相談してみてもよいでしょう。

ほかにも、ADHDに対する直接的なケアを希望する場合は、訪問看護を利用するのも手段の1つです。
訪問看護では、ADHDに詳しい看護師が自宅に訪問し、生活環境や家庭状況に応じたケアが受けられます。
医療機関での治療や、支援センターのアドバイスだけでは改善が難しい場合は、訪問看護の利用も検討してみてください。



関連記事:精神科訪問看護とは?算定要件や訪問看護でできること、病院との違いも解説


大人になってから「ADHDかも?」と感じたら医療機関に相談しよう

大人になってからADHDに気づき、自分に自信をなくす方もいます。
根本的な治療こそ難しいものの、専門家のアドバイスやケアで悩みや問題を緩和できるかもしれません。

「生きづらさ」を感じる方は、大人のADHDの可能性も考慮し、医療機関や支援センターへ相談してみましょう。

『精神科訪問看護ステーションくるみ』では、大人のADHDに悩む方へのケアやサポートを提供しています。
自宅で個別的な看護ケアを受けたい方は、ぜひこちらからご相談ください。

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