「夜勤が辛い……」と感じる看護師の方もいるでしょう。
職場によっては、月に数回夜勤をこなさなければならないケースもあります。看護師の夜勤が辛いと感じる原因は、いくつか考えられます。

この記事では、看護師が夜勤を辛いと感じる理由と、上手く乗り越えるための対処法をご紹介します。体験談も交えていますので、ぜひ参考にしてください。

看護師の夜勤が辛いと感じる理由

24時間体制の部署で働いている看護師のほとんどは、月に数回の夜勤をこなさなければいけません。

「昼間に時間を使える」「夜勤手当がある」とのメリットがあるなかで、夜勤が辛いと思い悩んでいる看護師もいるでしょう。

ここでは、看護師の夜勤が辛いと思う理由についてご紹介します。

理由1．体力的な負担や責任が大きい

夜勤は看護師が少人数になるため、一般的には日勤よりも受け持つ患者が多くなります。1人で行う業務量が増え、自分だけで業務をこなすことが難しい場面もあるでしょう。

しかしほかの看護師も忙しそうにしており、なかなか手伝いを頼めないといった状況もあるようです。さらに業務が終わらないと、休憩せずに作業するケースもあります。状況によっては、十分な休憩（仮眠）を取れないまま朝を迎える日も珍しくありません。

また、急変時には少ない人数で対応しなければならず、責任や精神的な負担を感じる方もいるでしょう。

理由2．生活リズムが不安定になる

生活のリズムが不安定になる点も、看護師が夜勤を辛いと感じる理由の一つです。

昼夜逆転することで、睡眠リズムや生活リズムが崩れやすくなります。不規則な生活に体がうまく対応できず、休息をとっても疲労が残ってしまうでしょう。

また、家族との時間が取りづらくなり、「最近家族と一緒に食事をとっていない」と悩む看護師もいるようです。
日勤と夜勤を繰り返す生活は、身体的にも精神的にも負担が大きくなるでしょう。

理由3．休みにくい

夜勤は日勤と違い、必要最低限の人数で回すことが多いため、休みにくくなります。1人の休みが出るだけでも、シフトを調整する必要があります。

しかし、何らかの事情で急に休まなければならない状況もあるでしょう。その際にはほかのスタッフと勤務を交代することになりますが、申し訳ないという気持ちが大きくなってしまうようです。

【看護師の体験談】辛い夜勤の乗り越え方

長く勤務している看護師でも、夜勤を辛いと思いながら勤務している看護師もいるでしょう。ネガティブな感情が続くと、好きな看護師の仕事も続けにくくなってしまいます。

ここでは、看護師の辛い夜勤の乗り越え方を紹介します。

夜勤に合わせた生活リズムを作る

昼と夜に働くことは、体への負担が大きくなります。そのため、十分な休息を取りながら、規則正しい生活リズムを作る必要があります。

夜勤の前後はできる限りゆっくり過ごすことで、疲労が蓄積しにくくなるでしょう。

そこで必要となるのが、家族の協力です。家事や育児で、夜勤の前後に休息しにくいケースもあるでしょう。夜勤の前後における過ごし方について家族と相談し、協力を促すのも方法の一つです。

仮眠をしっかりとる

夜勤中の仮眠休憩は、質の高い睡眠を心がけましょう。夜勤の仮眠休憩は、緊張してゆっくりと休息が取れない看護師の方もいるかもしれません。

まずは短時間でも体を休めて、気持ちを落ち着かせることが大切です。そのために、ホットアイマスクや耳栓などのグッズを活用し、緊張をやわらげる方法を取り入れてみましょう。十分な仮眠を取るには、スマホを触らない意識も大事です。

仮眠休憩が短い時間しかとれなくても、落ちついた環境で体を休めることで、疲労を軽減できるでしょう。

職場や働き方を変える

職場や働き方を変えることも選択肢の一つです。
具体的には、以下のような方法があります。

・部署異動を出す
・勤務形態を変える
・転職する



外来のように日勤だけの部署に異動することで、夜勤をしなくて済みます。日勤だけの勤務に働き方を変えたい場合には、一度上司に相談してみましょう。

また、夜勤のない職場へ転職するのもおすすめです。たとえば、クリニックや訪問看護は「土日休み、日勤のみ」で働けるところもあります。
夜勤をしない働き方に変えることで、精神的負担を軽減し、プライベートと仕事の両立がしやすくなるでしょう。

看護師の夜勤が辛いと感じたら転職するのも方法の一つ

「生活リズムが不規則になる」「家族との時間が取れない」などの理由から、夜勤を辛いと感じてしまう看護師は多いようです。
夜勤の辛さを乗り越えるには、夜勤に合わせた生活のリズムを作ったり、十分な仮眠休憩を取るために工夫したりが効果的です。

それでも夜勤を辛いと感じてしまう場合は、働き方を変えることも対処法の一つです。『訪問看護ステーションくるみ』では、精神科訪問看護師として一緒に働く仲間を募集しています。転職を希望する方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。