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心が壊れてる人の顔つき|外見に現れる7つのサインと周囲ができること

精神科訪問看護とは

「最近、あの人の表情がなんだか暗い気がする」 「笑っているけれど、目が笑っていないように見える」 「いつもきちんとしていたのに、なんだか別人のようにどんよりしている」

もしあなたの大切な人が、このような状態になっていたら。家族や友人、職場の同僚など、身近な人の顔つきや雰囲気が以前と変わってしまったとき、心配になるのは当然のことです。「気のせいだろうか」「ただ疲れているだけかもしれない」と思う一方で、心が限界を迎え、壊れかけているサインなのではないかと胸を痛めている方もいらっしゃるでしょう。「どう声をかけたら良いかわからない」というその戸惑いも、相手を大切に想っているからこそ生まれるごく自然なものです。

人間は、言葉で「助けて」と言えなくても、心の苦しさが限界に達すると、無意識のうちに身体や表情を通してSOSを発する生き物です。その小さな変化に気づけるのは、普段のその人を知っている身近なあなただけかもしれません。

この記事では、心が壊れてしまった状態のときに顔つきや外見にどのような変化が現れやすいのか、具体的な7つのサインと、周囲の人が気づいたときにできるサポートや接し方について解説します。どうか一人で抱え込まず、一緒に考えていきましょう。

※本記事は、心の不調が疑われる状態の理解を深めるための一般的な情報を提供するものであり、医学的な診断を行うものではありません。顔つきの変化があるからといって必ずしも病気であるとは限りませんが、気になることがあればいつでも医療機関や専門窓口へご相談ください。

ご不安な気持ちが強い時や、文章を読むのがお辛い時は、無理をせず私たちにお声がけください。

精神科の専門スタッフが、あなたの状況に合わせてお話をお伺いします。まずはお気軽にご相談ください。

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

※訪問は20時まで
対応させていただいております。

 

心が壊れると顔つきや外見はどう変わるのか

私たちが普段、当たり前のように見せている「笑顔」や「驚き」「悲しみ」といった表情。これらはすべて、脳からの指令を受けて顔の細かい筋肉(表情筋)が複雑に動くことで作られています。

しかし、過度なストレスや長期間にわたる心身の疲労によって心のエネルギーが枯渇してしまうと、脳は「生きるために必要な最低限の機能」を維持することに全力を注ぎます。その結果、他者とコミュニケーションをとるための「表情を作る」という機能にまでエネルギーを回す余裕がなくなってしまうのです。

また、心が強いストレス状態に置かれ続けると、身体を活動モードにする交感神経と、リラックスモードにする副交感神経のバランス(自律神経)が大きく乱れます。この自律神経の乱れは、血流の悪化を引き起こし、結果として顔色を悪くしたり、声のトーンを低くしたりといった、目に見える外見の変化として現れやすくなるとされています。

ここで重要なのは、顔つきや外見の変化は、多くの場合、本人も自覚していないということです。本人は「ただ少し疲れているだけ」「まだ頑張らなきゃ」と必死にもがいている最中であり、鏡を見る余裕すら失っていることも少なくありません。そしてこれらの変化は、異常なことではなく、心がこれ以上傷つかないようにあなたを守ろうとしている証拠でもあります。だからこそ、以前のその人を知っている周囲の人が「なんだか最近、顔つきが違う」と先に気づいてあげることが大切なのです。

関連記事:心が壊れてる人の診断チェックリスト|セルフチェックと回復のための次の一歩

関連記事:心が壊れてる人の特徴とは?顔つき・言動・対処法を徹底解説

心が壊れてる人の顔つき・外見に現れる7つのサイン

以下にご紹介するのは、心のエネルギーが極端に低下しているときに見られやすい、外見上の変化の目安です。これらの変化が一つあるからといって必ずしも心が壊れているわけではなく、誰にでも起こりうる自然な反応です。ただし、複数の変化が重なり、それが長く続いている場合には少し注意して見守ってあげてください。

一つ目のサインは、無表情になったり、目がうつろになったりすることです。これは、感情を処理するためのエネルギーが切れてしまっている状態によく見られます。以前は喜怒哀楽が豊かで、よく笑いよく怒っていた人の表情が、まるで能面のようにスッと消えてしまい、どこか遠くを見つめているような虚ろな目をしているときは、心が自分を守るために、あえて感情のスイッチをオフにしている自然な防衛反応とも言えます。

二つ目は、目線が下がり、視線が合わなくなることです。心が深く傷ついていたり、強い自己否定感に苛まれていたりすると、人は無意識のうちに他者と目を合わせることを避けるようになります。会話をしていても常に下を向いていたり、視線が宙を泳いでいたりする場合は、外界への関心が極端に薄れ、自分を守るために心のシャッターを閉ざしているサインかもしれません。無理に顔を上げさせようとせず、まずはその状態をそのまま受け止めてあげてください。

三つ目は、口角が下がり、自然な笑顔が消えてしまうことです。心の余裕がなくなると、人は意識せずに笑顔を作ることが難しくなります。無理に笑おうとしても顔の筋肉がこわばり、「目が笑っていない作り笑い」になってしまうこともあります。「そういえば、あの人が心から笑っている姿を最近見ていないな」と気づいたときは、心の中に深い悲しみや疲労が隠れている場合があります。笑えないのは決して相手を拒絶しているわけではなく、心が懸命に休もうとしているサインでもあるのです。

四つ目は、顔色が青白く、くすんで見えることです。これは単なる寝不足だけでなく、自律神経の乱れによる血流の低下や、食欲不振による慢性的な栄養不足が顔色に如実に表れている状態です。化粧のノリが悪くなったり、目の下に深いクマができていたりすることから、周囲が「体調が悪そう」と気づきやすい身体からのSOSです。

五つ目は、全体的に覇気がなく、どんよりとした雰囲気をまとっていることです。これは特定の顔のパーツの変化というよりも、その人が発するエネルギーレベルが著しく低下している状態を指します。以前は活発に動いていたのに、まるでその人の存在感自体が薄くなってしまったかのように感じられるときは、エネルギーを極力消費しないよう、命がけで自分を保とうとしている証拠です。

六つ目は、身だしなみが乱れ、不衛生な状態になってしまうことです。心が健康な状態であれば、「人からどう見られるか」を気にして身なりを整えるエネルギーがあります。しかし、心が壊れかけていると、お風呂に入る、髪をとかす、清潔な服を着るといった、これまで当たり前にできていたセルフケアすらも億劫になってしまいます。身だしなみが乱れている時、それはエネルギーを温存している、無理をしていない“回復への大切なサイン”かもしれません。決してだらしないわけではないのです。

最後である七つ目は、声が小さくなり、話すスピードが遅くなることです。声の出し方や話し方も、その人の「外見」や「雰囲気」を形作る大切な要素です。心のエネルギーが低下すると、大きな声を出す気力が湧かず、また脳の思考回路が鈍るため、言葉がすぐに出てこなくなったり、会話のテンポが極端に遅くなったりします。問いかけに対する反応が明らかに鈍くなったと感じたときは、そのゆっくりとしたペースに寄り添って、急かさずに耳を傾けてあげてください。

顔つきの変化に気づいたとき、周囲にできること

「気のせいかな」で終わらせない

「なんだか様子がおかしいな」「顔つきが変わったな」と感じたあなたの直感は、とても大切なセンサーです。「気のせいかもしれない」「忙しいだけだろうし、首を突っ込むのはやめておこう」と見過ごしてしまう前に、ぜひその直感を信じて行動を起こしてみてください。

まずは、「最近、ちゃんと眠れてる?」「なんだか疲れているように見えるけど、大丈夫?」と、短くても構わないので一言声をかけてみてください。その一言が、暗闇の中で孤独に震えている本人にとって、一本の蜘蛛の糸のような救いになることがあります。会話がなければ、ただ黙って温かい飲み物をそっと渡すだけでも、あなたの温もりが十分に伝わります。無理に答えさせなくて良い、ただそばにいるだけで十分なのです。

 

声をかける際の注意点

ただし、声をかける際には少しだけ言葉選びに慎重になる必要があります。励ますつもりで「元気出してよ」「もっと頑張れ」「みんなも大変なんだから」といった言葉をかけると、すでに限界まで頑張り抜いてエネルギーが空っぽになっている本人にとっては、さらなる重圧となり、自分を追い詰める結果になってしまう場合があります。

代わりに、本人のペースに寄り添う言葉や仕草を心がけてみてください。今の本人に必要なのは、問題を解決するアドバイスや叱咤激励ではなく、「無条件で受け入れてくれる安全な場所」です。「何もできなくても、そのままでいいんだよ」「無理しなくて大丈夫」「私はあなたの味方だよ」という、相手の存在そのものを肯定する言葉を選んでみてください。

関連記事:心が壊れてる人への接し方と声かけ|言ってはいけない言葉と一緒にできること

 

顔つきの変化が2週間以上続くなら専門家への相談を

周囲のサポートや十分な休息をとっても、顔つきの暗さや無表情な状態が改善しない場合、あるいはその変化が2週間以上継続している場合は、個人の努力や周囲の励ましだけで解決できる段階を超え、医療の介入が必要な状態(うつ病や適応障害など)に陥っている可能性が高くなります。

特に、顔つきの変化に加えて、「夜まったく眠れない」「食事が喉を通らない」「お風呂に入れないなど、日常生活に明らかな支障が出ている」といった身体的なSOSが見られる場合は、できるだけ早く精神科や心療内科などの専門機関への相談を検討してみてください。

しかし、心が限界を迎えている本人は、「自分が病気であることを認めたくない」「病院に行く気力すら湧かない」と受診を拒むことも珍しくありません。そのような場合、ご本人ではなくご家族からの相談も受け付けている医療機関や保健所など、複数の窓口があります。どんな小さな違和感でも、まずは第三者に相談するだけで、支える側であるあなたの心もふっと軽くなることがあります。

また、私たち「くるみ」が提供する精神科訪問看護のように、看護師などの専門スタッフがご自宅に伺い、本人が最もリラックスできる環境で体調の確認やご家族のサポートを行うという選択肢もあります。病院へ連れて行くハードルが高いと感じたときは、ぜひこうした在宅での支援サービスの利用もご一考ください。気になることがあれば、いつでもご相談くださいね。

参照:こころの耳

まとめ

表情が消え、視線が落ち、どんよりとした雰囲気をまとう——こうした顔つきや外見の変化は、本人が言葉にして「助けて」と言えないときに、身体が必死に発している無言のSOSです。

「気のせいかもしれない」と見過ごさず、その小さな気づきを大切に、優しく声をかけることができたなら、それは確実に一つの命や心を救うきっかけになります。あなたが気づいたその違和感は、決して間違っていません。

しかし、その重い荷物を、あなたやご家族だけで抱え続ける必要はありません。心が壊れてしまった状態から回復するには、時間と専門的なサポートが不可欠です。一人で抱え込まず、医師や保健所、訪問看護のスタッフなど、専門家の力を頼ることは、ご本人とあなた自身を守るための最も賢明な選択です。そして、大切な人を想うそのやさしさをどうか、あなた自身にも向けてください。

精神科訪問看護ステーション「くるみ」は、ご本人が再び自分らしい笑顔を取り戻し、ご家族が安心して日常を送れるようになるまで、温かく、そして専門的に伴走し続けます。どうすればいいか迷ったときは、いつでも私たちにご相談ください。

ひとりで抱え込まないでください。私たちがそっと寄り添います。

ご家族やご本人だけで抱え続けることの苦しさを、私たちは知っています。

「少し話を聞いてほしい」だけでも大丈夫です。まずはお気軽にご相談ください。

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門真市、大東市、枚方市全域対象

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対応させていただいております。

 

この記事を監修した人

中野誠子

株式会社Make Care 代表取締役社長

中野 誠子

看護師 / (元)重症心身障害児者認定看護師

精神科病棟勤務・看護学校教員として経験を積み、「こころに寄り添う看護」を志す。石森・濱𦚰とともに株式会社Make Careを創業。現在は訪問看護ステーションくるみの代表として現場に立ちつつ、メディアにも積極的に登場し、地域精神医療の啓蒙とアップデートに挑む。

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