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学習障害の診断テスト|診断・検査・支援を詳しく解説

精神科訪問看護とは

「もしかして、うちの子は学習障害かも…?」 「大人になってから、自分の学習能力に違和感を感じる…」この記事は、そんなあなたのために書かれました。学習障害とは何か、その症状、診断方法、相談先、そして診断後の支援まで、詳しく解説します。

大阪市、寝屋川市、守口市、
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06-6105-1756 06-6105-1756

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対応させていただいております。

学習障害とは?

「うちの子は、どうして勉強についていけないんだろう…」 「自分は、どうしてこんなに文字を読むのが苦手なんだろう…」このような疑問や不安を抱えている方は少なくありません。

特に、お子さんの学習面でのつまずきや、ご自身の学習能力に違和感を感じている場合、「学習障害(LD)」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。ここでは、まず学習障害とはどのようなものなのか、その定義、種類、そして具体的な症状について、分かりやすく解説していきます。

学習障害(LD)の定義

学習障害(Learning Disabilities: LD)とは、知的発達に遅れはないものの、読むこと、書くこと、計算することといった特定の学習能力の習得に著しい困難を示す状態を指します。これは、文部科学省の定義にも示されているように、「学習面につまずきがあるものの、他の発達に関する課題はない」と判断される場合に用いられることがあります。

つまり、知的な遅れや、視覚・聴覚などの感覚器の障害、あるいは環境的な要因(教育の機会不足など)が原因ではない、生まれつきの脳機能の特性によるものと考えられています。学習障害は、発達障害の一種として位置づけられており、その特性を正しく理解することが、適切な支援への第一歩となります。

学習障害の種類

学習障害は、その困難さによって、主に以下の3つの種類に分けられます。

読字障害(ディスレクシア)

文字を読むことに困難を示す障害です。文字を正しく認識できなかったり、文章を読むスピードが極端に遅かったり、内容を理解するのが難しかったりします。文字の形が似ているもの(例:「b」と「d」)を混同したり、単語の区切りが分からなかったりすることもあります。

書字障害(ディスグラフィア)

文字を書くことに困難を示す障害です。文字の形を正確に書けなかったり、文字が歪んでいたり、大きさがバラバラだったりします。文章を書くスピードが遅い、スペルミスが多い、文法的な誤りが多いといった特徴も見られます。

算数障害(ディスカリキュリア)

計算や数に関する概念の理解に困難を示す障害です。数字の読み書きが苦手、足し算や引き算などの基本的な計算ができない、量の概念(多い・少ないなど)を理解するのが難しい、図形を認識するのが苦手といった症状が現れます。

これらの障害は、単独で現れることもあれば、複数組み合わさって現れることもあります。

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学習障害の主な症状

学習障害の症状は、その種類によって異なりますが、一般的には以下のようなサインが見られます。お子さんの年齢や、ご自身の状況に合わせてご確認ください。

【子供に見られる主な症状】

  • 読字障害(ディスレクシア):
    • 文字や単語を読むのが極端に遅い、または避ける。
    • 文字の形が似ているものを混同する(例:「b」と「d」、「し」と「つ」)。
    • 文章を読む際に、行を飛ばしたり、どこまで読んだか分からなくなったりする。
    • 文章の内容を理解するのが難しい。
    • 教科書やプリントを読むことに強い抵抗を示す。
  • 書字障害(ディスグラフィア):
    • 文字が非常に歪んでいる、または読みにくい。
    • 文字の大きさがバラバラで、マスからはみ出したり、小さすぎたりする。
    • 書くスピードが極端に遅い。
    • スペルミスや、文字の書き間違いが多い。
    • 文の区切りや接続詞の使い方が不自然。
    • 作文やノートを取ることが苦手。
  • 算数障害(ディスカリキュリア):
    • 数字の読み書きが苦手(例:「6」と「9」、「13」と「31」の混同)。
    • 足し算、引き算、掛け算、割り算などの基本的な計算ができない、または非常に時間がかかる。
    • 「多い」「少ない」「大きい」「小さい」といった量の概念の理解が難しい。
    • 時計の読み方や、お金の計算が苦手。
    • 図形や空間の認識が苦手。

【大人に見られる主な症状】

大人になってから学習障害に気づく場合、子供の頃からの困難が「怠けている」「努力不足」と見なされてきたために、ご本人が長年苦しんできたケースも少なくありません。大人の場合、上記のような症状に加えて、以下のような困難を抱えていることがあります。

  • 読字・書字に関して:
    • メールや書類を読むのに時間がかかり、集中力が続かない。
    • 指示された内容を正確に理解できず、誤解しやすい。
    • 文章を要約したり、まとめたりすることが苦手。
    • 手紙やメールの文章作成に時間がかかり、誤字脱字が多い。
    • 会議の議事録作成や、指示された内容のメモを取ることが難しい。
  • 算数に関して:
    • 請求書の金額やレシートの計算が苦手。
    • 予算管理や、お金の管理に困難を感じる。
    • 時間管理が苦手で、遅刻や約束の忘れが多い。
    • 地図の読解や、道順の理解に時間がかかる。

これらの症状は、あくまで一般的な例です。学習障害の有無は、これらの症状だけで判断できるものではありません。もし、ご自身やお子さんに学習上の困難があると感じる場合は、専門家による詳しい検査や診断を受けることが重要です。

学習障害の診断方法

学習障害の可能性を具体的に知りたい読者は、どのような検査があるのか、どのように診断が進むのか、どこで検査を受けられるのかといった、具体的な「診断プロセス」に関する情報を求めています。

ここでは、専門医へのインタビューや最新の研究データに基づき、診断テストの種類、検査の流れ、そして信頼できる相談先・検査機関を網羅的に解説し、読者が安心して次のステップに進めるよう、具体的な道筋を示します。

診断テストの種類

学習障害の診断には、様々な心理検査、知能検査、発達検査が用いられます。これらの検査は、単一の検査で診断が確定するのではなく、複数の検査結果を総合的に評価することで、学習面における具体的な困難の原因を探ります。

心理検査

認知機能、注意機能、記憶力、遂行機能などを評価する検査です。例えば、WISC-IV(ウィスク・フォー)やWAIS-IV(ウェイス・フォー)といった知能検査は、全般的な知的能力を測定するだけでなく、得意な領域と苦手な領域を詳細に分析することで、学習障害の特性を把握するのに役立ちます。また、特定の学習課題におけるパフォーマンスを測定する検査もあります。

発達検査

発達の偏りや特性を評価する検査です。KIDS(キンダー・イミディエイト・ディベロップメント・スケール)や新版K式発達検査などが用いられ、運動、言語、適応、個人・社会性などの発達領域を総合的に評価します。これにより、学習障害だけでなく、他の発達障害との併存の有無なども確認します。

読み書き・計算能力検査

読字障害(ディスレクシア)、書字障害(ディスグラフィア)、算数障害(ディスカリキュリア)といった、特定の学習分野における困難を詳細に評価するための検査です。例えば、単語の読み取り速度や正確さ、文章の書字能力、計算の正確性やスピードなどを測定します。

これらの検査は、医師や臨床心理士などの専門家によって実施され、結果は個々の状況に合わせて慎重に解釈されます。

診断の流れ

学習障害の診断は、一般的に以下のステップで進められます。

初回相談・問診

まずは、お子さんの学習面での困りごとや、発達に関する心配な点について、保護者の方から詳しくお話を伺います。これまでの生育歴、就学状況、家庭での様子などを詳細に把握します。

心理検査・知能検査

問診で得られた情報をもとに、お子さんの認知能力、学習スキル、注意機能、記憶力などを評価するための心理検査や知能検査を実施します。WISC-IVなどの知能検査は、全般的な知的能力だけでなく、得意なこと・苦手なことを具体的に把握するために重要です。

発達検査

必要に応じて、発達の偏りや特性を評価するための発達検査を行います。これにより、学習障害だけでなく、他の発達障害(ADHD、自閉スペクトラム症など)との併存の可能性も検討します。

読み書き・計算能力検査

特定の学習分野における困難が疑われる場合、読字、書字、計算などの能力を詳細に測定する検査を行います。これにより、ディスレクシア、ディスグラフィア、ディスカルキュリアといった具体的な診断につながる情報が得られます。

医師による総合的な判断

実施された各種検査の結果、問診で得られた情報、保護者からの聞き取りなどを総合的に評価し、医師が学習障害の診断を下します。学習障害は、知的な遅れがないにも関わらず、読む、書く、計算するといった特定の学習能力に著しい困難を示す状態です。

結果の説明と今後の支援方針

診断結果が出たら、医師や専門家から保護者に対して、診断内容、原因、そして今後の支援方針について丁寧に説明があります。必要に応じて、教育機関との連携や、利用できる福祉サービスなどについてもアドバイスが行われます。

診断を受けられる場所

学習障害(LD)の診断や相談は、医療機関・公的機関・民間機関で受けられます。医療機関では小児科や精神科、発達外来、児童精神科クリニックなどで精密検査や正式な診断が可能です。

公的機関では、発達障害者支援センターが総合相談窓口として機能し、専門家による助言や地域の支援情報を提供します。教育センターや教育相談室では、学校と連携した学習面の相談もできます。

民間の専門クリニックでは、より手厚い検査やカウンセリングが受けられますが、保険適用外の場合もあるため事前確認が必要です。まずは地域の保健所や支援センターで相談してみると良いでしょう。

学習障害のチェックリスト:自己診断に役立つ

この記事を読んでいるあなたは、もしかしたら「うちの子の学習のつまずきは、学習障害によるものかもしれない」と感じているかもしれません。あるいは、ご自身の学習スタイルに疑問を感じている方もいらっしゃるでしょう。

このセクションでは、ご自宅で手軽に確認できるチェックリストを、読字障害、書字障害、算数障害のそれぞれについてご紹介します。これはあくまで自己診断の目安ですが、気になる項目が多い場合は、専門家への相談を検討するきっかけになるはずです。

読字障害(ディスレクシア)のチェックリスト

文字を読むことにつまずきやすい、文章の理解が難しいなどのサインが見られる場合、読字障害(ディスレクシア)の可能性があります。以下の項目に当てはまるものがあるか、お子さんやご自身の様子を振り返ってみてください。

  • 文字や単語を正確に読み飛ばしてしまう、または読み間違えることが多い。
  • 文章を読むのに時間がかかりすぎる。
  • 文章の内容を理解するのが難しい。
  • 漢字の読み書きが苦手で、ひらがなばかり使ってしまう。
  • 似た形(例:「b」と「d」、「/」と「\」)の区別がつきにくい。
  • 文章を読むときに、行を飛ばしたり、どこまで読んだか分からなくなったりする。
  • 文章中の単語の順番を入れ替えて読んでしまうことがある。
  • 話を聞いて理解することはできても、文章で書かれた情報を理解するのが苦手。

書字障害(ディスグラフィア)のチェックリスト

文字をきれいに書けない、文章の構成が苦手、スペルミスが多いなどのサインが見られる場合、書字障害(ディスグラフィア)の可能性があります。以下の項目に当てはまるものがあるか、お子さんやご自身の様子を振り返ってみてください。

  • 文字の形が不安定で、大きさがバラバラ、または線からはみ出してしまう。
  • 文字の向きや、「は」と「ば」など、似た音の区別が苦手で、書き間違えることが多い。
  • 文章を書くスピードが著しく遅い。
  • 単語のスペルミスが多い、または音を抜かしたり、余計な音を加えたりすることがよくある。
  • 句読点の使い方が不適切、またはほとんど使わない。
  • 文章の構成が苦手で、話がまとまらず、話があちこちに飛んでしまう。
  • 作文や日記を書くことに強い抵抗を感じる。
  • 書く内容を考えることはできても、それを文章にするのが非常に難しい。

算数障害(ディスカリキュリア)のチェックリスト

数字の理解が難しい、計算が苦手、図形や空間認識に困難があるなどのサインが見られる場合、算数障害(ディスカリキュリア)の可能性があります。以下の項目に当てはまるものがあるか、お子さんやご自身の様子を振り返ってみてください。

  • 数字の読み方や書き方が苦手で、数字を間違えたり、順番を入れ替えたりする。
  • 基本的な計算(足し算、引き算、掛け算、割り算)が非常に遅い、または間違えやすい。
  • 位取り(一の位、十の位など)の概念の理解が難しい。
  • 文章問題の意味を理解するのが難しく、どの計算をすれば良いか判断できない。
  • 時間(時計を読む、時間の長さを理解する)やお金の計算が苦手。
  • 図形や空間(右と左、上下、前後、距離感など)の認識に困難がある。
  • 順序立てて考えること(例:料理のレシピ通りに作る、手順を追って説明するなど)が苦手。
  • 抽象的な数学的概念(分数、小数、割合など)の理解が難しい。

これらのチェックリストは、あくまで学習障害の可能性を探るための一つの目安です。もし、気になる項目が複数当てはまる場合や、学習面での困難が日常生活に影響を与えている場合は、専門機関に相談することを強くお勧めします。

学習障害と診断されたら?利用できる支援

学習障害と診断された後、どのように生活や学習を進めていけば良いのか、具体的な支援策を知りたいと感じている方もいらっしゃるでしょう。このセクションでは、教育現場での支援、職場や学校で受けられる合理的配慮、そして利用できる公的な制度について、専門家の監修のもと、分かりやすく解説します。

教育的支援

学習障害と診断された子どもには、学校と家庭が連携した教育的支援が重要です。まず「個別指導計画」を作成し、得意・不得意や興味を踏まえた学習目標と支援内容を設定します。教材や指導法も特性に応じて工夫し、視覚支援や音声支援、行間調整、読み上げソフトなどを活用します。

学習内容はスモールステップで提示し、成功体験を積み重ねることが大切です。ICT活用も有効で、タブレット教材や文章作成支援アプリなどが理解を助けます。家庭ではペースに合わせ、学習と休息のバランスを取りながら、学校と情報共有しつつサポートすると効果的です。

合理的配慮

合理的配慮とは、学習障害のある人が能力を発揮できるように環境を調整する支援です。読み書きが困難な場合は、要約資料の提供、読み上げソフト、タイピング提出、記述量の調整などが行われます。情報処理の負担が大きい場合は、指示を紙で渡す、一度に多くの指示を出さない、静かな環境を整える、作業を細分化するなどが有効です。

試験では解答時間の延長、別室受験、マークシートへの変更、読み上げや代筆も配慮として認められます。これらは障害者差別解消法により、学校や企業にも提供が義務付けられています。

利用できる制度

学習障害に対しては、公的制度や福祉サービスも幅広く利用できます。状態によっては精神障害者保健福祉手帳が取得でき、税控除や交通機関の割引、就労支援の利用が容易になります。

一定の条件を満たせば障害年金の受給が可能な場合もあります。就労支援機関では、職業訓練や職場定着支援など、個々の状況に合わせた支援が受けられます。自治体や教育委員会、NPOによる補助金制度がある地域もあり、教材費や学習支援プログラムの利用を助けてくれます。発達障害者支援センターでは相談から専門機関への連携まで総合的な支援が提供されます。

まとめ

この記事では、学習障害の定義、種類、症状から、具体的な診断方法、チェックリスト、相談窓口、そして支援策までを網羅的に解説してきました。学習障害は、決して本人の努力不足や怠慢が原因ではなく、脳機能の特性によって起こるものです。早期に適切な理解と支援を受けることで、学習上の困難を乗り越え、その子の持つ個性や能力を最大限に発揮することができます。

もし、この記事を読んで、ご自身やお子さんの学習に関して不安を感じた場合は、一人で抱え込まず、まずは専門機関や相談窓口に連絡してみてください。専門家のアドバイスやサポートを受けることで、具体的な解決策が見えてくるはずです。学習障害への理解を深め、適切な一歩を踏み出すことが、より良い未来への扉を開きます。

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この記事を監修した人

石森寛隆

株式会社 Make Care 代表取締役 CEO

石森 寛隆

Web プロデューサー / Web ディレクター / 起業家

ソフト・オン・デマンドでWeb事業責任者を務めた後、Web制作・アプリ開発会社を起業し10年経営。廃業・自己破産・生活保護を経験し、ザッパラス社長室で事業推進に携わる。その後、中野・濱𦚰とともに精神科訪問看護の事業に参画。2025年7月より株式会社Make CareのCEOとして訪問看護×テクノロジー×マーケティングの挑戦を続けている。

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