「精神科の看護師として働くのは少し怖い…」
精神科看護師への転職を考えている方の中には、上記のような不安を抱いている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、看護師が精神科領域を怖いと感じてしまう理由や対処法について解説します。さらに精神科領域の看護師として向いている人についてもまとめていますので、これから精神科で活躍したいと考えている方は、ぜひ記事を参考にしてください。
看護師が「精神科」を怖いとイメージしてしまう理由とは?
看護師が精神科領域を怖いとイメージしてしまう理由は、大きく3つ考えられます。
1つずつ見てみましょう。
危険な場面に立ち会うかもしれないから
精神科で働く看護師は、危険行動をともなう精神疾患の患者さまを看護する場面があります。ここでの危険行動とは、自傷行為や暴力・暴言といった他害行為などを指します。
危険行動が見られる患者さまを相手にする際に「怖い」とイメージしてしまう方もいるのでしょう。
関連記事:【精神科訪問看護】自傷行為が見られる方への看護のポイントを解説
自身の言動で患者さまを傷つけてしまうかもしれないから
2つ目の理由は、自分の言動が患者さまに大きな影響を与えてしまうかもしれないという点です。
精神科の看護では、身体的なケアだけでなく、精神的ケアによる看護も重要です。精神科領域に関する知識が少ない方だと、自分の言葉や態度が相手を傷つけたり否定的な発言をしてしまったりするのではないかと不安になってしまうのかもしれません。
精神科領域について詳しくないから
精神科領域について詳しくないと、精神科の看護師として働くのが怖いと感じてしまうケースもあるでしょう。
これまで別の領域で勤務していた看護師にとっては、精神科領域は専門性が高く特殊なイメージを持つ方もいるかもしれません。知識や経験がないことが「怖い」とのイメージにつながってしまうのでしょう。
精神科の看護で怖いと感じたときの対処法
この章では、精神科の看護で怖いと感じたときの対処法についてお伝えします。
精神科看護師として勤務した際に、「怖い」と感じる場面があれば、以下の方法を取り入れてみましょう。
コミュニケーション方法を見直す
患者さまとの関わりが上手くいかない場合には、まず自身のコミュニケーションに原因がなかったかを見直すことが重要です。
ほかの領域の看護にも同じことがいえますが、看護師として患者さま一人ひとりに合った関わり方やコミュニケーション方法を考える必要があります。患者さまに拒否されたり攻撃的な言動を受けたりした場合、自分の関わり方がどうであったかを振り返り、適切な対応を考えることが大切です。
関連記事:【精神科訪問看護師が解説!】精神疾患を抱える方への重要な看護師のコミュニケーション方法とは?
上司や先輩に相談する
精神科看護師として怖いと感じる場面に遭遇したときには、職場の上司や先輩に相談してみましょう。先輩たちも、過去に同じような「怖い」と感じた経験があるかもしれません。
先輩からアドバイスや助言を受けることで、適切なアプローチ方法が見つかる可能性もあります。
これまでの成功体験や嬉しかったことを思い出す
精神科の看護師を続ける中で、どうしても怖いと感じるようであれば、これまでの成功体験や嬉しかったことを思い出すことも有効です。
頭の中に怖いとのイメージが残っていることで、上手く看護できず、看護師としての自信も損なわれてしまうかもしれません。
成功体験や患者さまとの関わりの中で嬉しかったことなどを思い出すことで、「もう一度頑張ってみよう」と前向きな気持ちになれるでしょう。看護師としての自信や誇りを持つことが大切です。
職場を変えてみる
精神科看護師としての働き方は、同じ精神科領域でも多岐にわたります。
大学病院や総合病院、または精神科病棟だけでなく、メンタルクリニックや訪問看護も選択肢として挙げられます。
今の職場で「怖い」と強く感じるようであれば、ほかの職場を選択してみてもよいでしょう。精神科看護師として、どのような働き方を希望しているのか、理想の看護師像はなにかを考え、自分に合った職場を選ぶことがポイントです。
精神科看護師が向いている人の特徴
同じ看護師でも、人によって領域や職場の向き不向きがあります。ここでは、精神科看護師に向いている人の特徴をご紹介します。
・一人ひとりの患者さんに時間をかけて関わりたい人
・他人の感情や考えに振り回されない人
・精神科領域に興味がある人
・周囲に相談しながら対応できる人
特に、コミュニケーションによる看護や心理学などの精神科領域に興味がある方は、精神科看護師としての働き方が向いているでしょう。
関連記事:精神科訪問看護師として働くうえで必要な資格やスキルを解説!
精神科看護師として働くのは決して怖くない!訪問看護も選択肢の1つ
精神科領域は、専門性が高く特殊なイメージを抱きやすいため、「怖い」と感じてしまう方もいるかもしれません。しかし、実際には勤務していく中で、精神科領域に対する理解も深まってくるため、怖さは払拭されていくでしょう。
「精神科領域に興味がある」という方は、『訪問看護ステーションくるみ(精神科訪問看護)』で一緒に働きませんか?職場や働き方を変えたいと考えているのであれば、ぜひ一度こちらからお気軽にお問い合わせください。