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訪問看護ステーションの管理者って何をする人?特徴や仕事内容を紹介!

2023.07.13 精神科訪問看護とは

男性看護師がファイルを開く画像
近年需要の高まりから、看護師の間でも訪問看護への興味を持つ方が増えており、訪問看護ステーションへの勤務や管理者への転職を志す方も少なくありません。
しかし訪問看護ステーションの管理者について、実際にどのような仕事を行っているか知らない方もいるでしょう。
今回は、訪問看護ステーションの管理者が行っている仕事や特徴について紹介していきます。


訪問看護ステーションの管理者とは?

訪問看護ステーションを運営していくために、人員基準や働く人の条件が細かく設けられています。
その中で、管理者にも明確な基準が設けられています。


管理者になれる条件とは?

訪問看護ステーションの管理者は、「専従かつ常勤の保健師または看護師であって、適切な指定訪問看護を行うために必要な知識及び技能を有する者」と定められています。
必ず看護師である必要があり、「専従」なので副業はできません。
また、厚生労働省では「管理者は、医療機関における看護、訪問看護又は健康増進法の業務に従事した経験のある者であること。」と要件を示しています。
管理者になりたい方が、必ずしも訪問看護の経験がないといけない、というわけではありませんが、知識や経験があるほうが有利であると言えるでしょう。
また受講は必須ではありませんが、訪問看護管理者研修という研修が様々なところで実施されており、管理業務や心構えを学べるため、受講されている方もいます。

参照:厚生労働省「訪問看護」
参照:厚生労働省「指定訪問看護の事業の人員及び運営に関する基準について」


経営者・管理者・所長の違いとは?

訪問看護の人員は、看護職員が常勤で2.5人であることです。
管理者は看護師である必要があり、人員としてカウントされますが、経営者はあくまでもその会社を経営する人なので、必ずしも看護師でなくて構いません。
経営者と管理者を兼務している人もいますが、業務の負担が多いため、経営者と管理者を別で立てているところもあります。
所長とは、設置が決められた役職ではないため、看護師でなくても構いません。
組織としての運営を円滑にするために、各事業所に所長を設けることもあります。


訪問看護ステーションの管理者の特徴や仕事内容とは?

訪問看護ステーションの管理者は、病棟の師長と似ている存在と思ってもらうとイメージがつきやすいでしょう。
しかしながら、訪問看護にしかない仕事内容もあります。
ここからは、訪問看護ステーションの管理者の特徴や具体的な仕事内容を解説します。


利用者さまの状況把握

病棟の師長さんが全ての患者さんを把握しているように、管理者も訪問看護ステーションに契約している全ての利用者さまについて把握します。
具体的には、どの利用者さまが入院・退院するという情報や、利用者さまの訴えを把握したり、スタッフと利用者さまがどのような信頼関係を築けているか把握したりするなどがあります。
こうした情報を把握することで、利用者さまからの相談やクレームが来た時に対応できます。


看護の質の管理・スタッフ教育

病院とは違い、訪問看護は1人で訪問するのが基本です。
しかし、各スタッフの経験してきた年数や内容により、提供できるケアの質にばらつきが生じる場合があります。
その際に、必要な知識をスタッフに教えたり、コミュニケーションや対応の方法について指導をしたりします。


利用者の訪問

管理者という役職があっても、いち看護師であるため、普段他のスタッフが回っている利用者さまの訪問を管理者も実施します。
スタッフから受けた利用者さまの状況を把握するためには、一番は利用者さまと直接お話することが一番と考える方も多く、積極的に訪問を行っている管理者もいます。


リーダーシップ・多職種連携

さまざまなスタッフがいる環境を、リーダーシップを持ってまとめるのも仕事です。
また、他の病院・クリニック・居宅介護支援事業所などとも連携し、多職種と協力しながら利用者さまへよりよいケアを実践できるように考えていくのも役割の一つです。


営業活動

訪問看護ステーションは、病院のように待っているだけで患者さまが来ることはなかなかありません。
いち事業所として、幅広く色んな方に知ってもらうために、病院・クリニック・居宅支援事業所などに、新規の利用者さまの獲得にむけて営業活動をします。
まだ連携をしていないところにパンフレットを配りにいったり、すでに連携をとっているところには新年の挨拶や新人入職時の挨拶、また利用者さまの情報共有なども含めた挨拶周りをして、関係性の構築に努めます。


訪問看護ステーションの管理者はどのくらい忙しい?

業務内容を見ていると、管理者はかなり忙しい仕事なのではないかと感じる方もいらっしゃるでしょう。
利用者さまの状況は昼夜休日問わず変化します。
そのため、ほぼ仕事について考える生活になっていくでしょう。
経営者と職務を分ければ業務負担は減りますが、営業活動なども含めるとキリがなく、私生活を削って24時間365日ずっと仕事し続けられる役職です。
どっぷり仕事できる分、やりがいを感じやすい仕事であり、自身の経験を幅広く積める環境であるとも言えるでしょう。


訪問看護ステーションの管理者はやりがいが多い仕事

今回は、訪問看護ステーションの管理者が行っている仕事や特徴について紹介していきました。
仕事内容は決まっているものだけでなく、より良い発展のためにはどこまでも仕事ができる役職であり、どっぷり仕事に浸かっていきたい人にはおすすめです。



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