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【専務エッセイ】Vol.26 MakeCareのこの先の形②

2024.05.22 くるみの社長エッセイハムさんシリーズ精神科訪問看護とは

【専務エッセイ】Vol.26 MakeCareのこの先の形②

大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、濱脇直行が綴る『専務エッセイ』第26弾!

 

最近急に暑くなって、5⽉だというのに夏のような暑さになっていますね。

梅⾬の時期に差し掛かってきて、体調も崩しやすい時期になってきていますが、体調のほうは維持できていますか?

⾃分⾃⾝で⾃分の体調を知っておくことはとても重要ですよ。

 

さて、前回「MakeCareのこの先の形」についてお話ししましたが、今回はまた違うお話をしようかなと思います。

今回もゆるりと聞いていただければと思います。

 

前回、MakeCareとして企業アプローチにも⼒を⼊れていきたいです、というお話をさせていただきました。

株式会社としていろんなことができると考えているなかで、もう⼀つ思っているのが『訪問看護の学校』です。

これは本当に実現できるかどうかわかりません。

しかし、言うだけはタダなので(笑)。

 

いや、なんでこんなことを思っているのかというと、私が訪問看護に従事しはじめたとき、右も左もわからなかったんですね。

今まで経験したこともない世界ですから当然のことなのですが、事前に知ることができていたら……なんてことを働きながら思うことも多々ありました。

もちろん、訪問看護の世界に⾶び込む際に、さまざまな本を読み、⾃分の中に知識を蓄えていたはずだったんです。

実際、蓋を開けてみたらその蓄えた知識をどう利⽤したらいいのかがよくわからなかったんですよね。

 

私は⼿術室で働いていたものですから、病棟の看護師に⽐べると少し看護技術においては苦⼿意識がありました。

看護師1年⽣みたいでしたね、今考えてみると。

あと、制度や法律、訪問看護でのルールなど知らないことがわんさか。

先輩に⽇々いろんなことを教えていただくのですが、現場に出てその場で覚えなさいスタイルが主流となっていると思うんですね。

いわゆるOJTってやつです。

けれど、それだけではなかなか賄えないものだな、と⽇々働きながら思っていました。

 

こういう経験をされてきた看護師さんは結構いらっしゃるのではないかなと思うんです。

ステーションによっては、ちゃんとプリセプター制度を採⽤し、育てる環境が整っているところもあります。

しかしながら、ゆっくり教えるという時間がなかなか取れない。

これが訪問看護の課題としてものすごく感じていたことです。

 

現ステーションでもその辺りの教育という⾯において、⼗分な時間が確保できているのかということを考えると、今の時点の答えはNOです。

ゆっくりとじっくりと訪問看護師を育てていくことがなかなかできていません。

もちろん不⼗分なことは⼗⼆分に理解しています。

そして、ちゃんとした体制を整えようと今、会社として努⼒をしている最中です。

 

そんな状態なのですが、実はこのステーションを⽴てる話の中で、訪問看護の学校ってあったら⾯⽩いよねって話を実はずっとしていて。

学校で、法律のことや制度のこと、訪問看護の中のルールや禁⽌事項、必要な教育などなどを教えてもらい、訪問看護ステーションに就職したときに即戦⼒として働ける⼈材を作れないものかと。

もちろん、学校を作るってそんな簡単なことではないです。

そもそも国のいろいろなルールなんかもたくさんあるし、クリアしないといけない問題がたくさんあるはずですから。

けれど、夢を持つのは誰にも邪魔されないことですからね(笑)。

 

これだけ地域看護にウエイトが移り変わってきている世の中です。

地域で安⼼して⽣活できるように、訪問看護の質やモラルの向上が喫緊の課題ではないかと考えています。

⼈のふり⾒て我がふりなおせではないですけど、うちも他のステーションや利⽤者、地域の⽀援者から⾒られる側ですから、質の担保やモラルを⼤切に地域包括の⼀部として存在していかないといけないと危機感を抱いています。

全体の底上げもしたいんですよね。

 

だから学校があれば訪問看護の世界に不安を感じている⼈も⾨⼾を叩きやすくなるのではないかと思うんです。

ワンクッション置くことができますからね。

⻑く働いていても知らないことが多い看護の世界。

在宅看護も奥が深く、どこまでいってもまだまだ底が⾒えません。

だからこそのやり甲斐もあるんですけどね。

新しい発⾒が⽇々ありますから。

 

そんな壮⼤なことを考えたりして毎⽇奮闘しています。

また、柄にもない話をしてしまいましたね(笑)。

地域医療や地域福祉にとって明るい未来が来るといいなぁなんて思いながら、今⽇もお仕事頑張りましょうかね。

では本⽇はこの辺で。

 

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