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【社長エッセイ】Vol.28 一人ひとりが自分の夢に向かって進める世界を作るために

2024.06.26 くるみの社長エッセイ精神科訪問看護とは誠子さんシリーズ

大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、中野誠子が綴る『社長エッセイ』第28弾!

 

最近あるアーティストさんのライブに行ってきました。

ここ数年、友人に誘ってもらい行っていますが、現実とは違う空間を楽しむことができるこの時間が私は大好きです。

自分が楽しくて自分に優しくそれの大事さがわかってきた今日この頃です。

 

さて、私が精神特化の訪問看護ステーションにしたかった最後の理由です。

それは、私が精神疾患や障がい領域で看護をしていた経験者ということ。

 

病院や施設で看護をするなかで、ご家族のみなさんとお話しする機会が多くありました。

そこで、家と病院・施設では利用者さんの様子が大きく違うことを知りました。

病院や施設だとご自分でされないことも、家では自らされていたり、家で楽しそうに過ごされている利用者さんの話を聞くと、やっぱり生活の場は家のほうがいいのではないかと思うことが多かったです。

 

でも、それと同時に、ご家族のみなさんの疲弊を見ることも多かったです。

「自分たちで見ないといけない」と思われていたり、誰に助けを求めていいのかわからなくて困っていたり……頑張り疲れて倒れそうになっている姿をよく見ていました。

その話を聞いたときの私は、

「地域で生活するのってそんなに難しいのかな?」「相談するところを伝えたらいいかな?」

と、ただただ社会資源の紹介をしていたんですよね。

その後、看護学校の教員になり、学生たちに教えるために、地域で行われている看護の「実際」を学んでいると、自分の知識の浅はかさに気づきました。

 

社会資源がないわけではない、むしろたくさんある地域もある。

でも活用方法がわからない方が多い。

 

「どうしたら地域で生活されている方が安心して生活することができるのか」

授業をしながら学生と一緒に勉強したり、実習で「実際」を行ったりして考えました。

 

そのとき、生き生きと看護をしている学生を見て、正直羨ましさを感じました。

そして、「自分ももっと考えたい、看護したい」と思うようになり、訪問看護師になることを決めました。

 

実際に訪問看護師として働くと「思い」と「実際」の大きな乖離に気づくことができました。

そこは制度的なところもありましたが、組織のなかで働く自分がどう動くか、という壁もありました。

自分がどうにかしたいという気持ちだけで動くと、組織に迷惑をかけてしまうことになってしまう。

この思考は私自身の年齢も大きく関係しているのかもしれません。

そんなジレンマを感じていたときに開業の話が出てきたのです。

 

自分たちで訪問看護ステーションを作るとなったときに、今まで抱え込んできた思いが溢れました。

方向性の話をしているときに、二人が、私がいるから精神特化はどうかと言ってくれたというのもありましたが、私も精神特化がいいなと思っていました。

精神に障がいを抱えている方が安心して話せる場所の一つになりたいと、ずっと思っていたからです。

安心して自分の「喜」「怒」「哀」「楽」を出して、受け止めてもらえる場所がまず必要です。

それができることで自分を見つめるきっかけになり、「自分はどうなりたいのか」を考えることができる。

そして、それに向かって進むことができる。

そのお手伝いがしたい。

 

ストレス社会のなか、他者との関わりも少なく自分で問題を解決しないといけないと思っている方が多く、ネットで調べても情報が多く、どうしたらいいかわからない状態になっている方が多いのではないでしょうか。

たまたまくるみを見つけてくださった方が、「何かわからんけど無料相談って書いてあるしこの人たちに聞いてみよう」と、そう思って相談してもらえればとも感じています。

 

そしてもう一つ精神特化にした大きな理由の一つに「後輩育成」があります。

私も元気だと思っていても今年で44歳(笑)。

ずっと看護をしつづけることもできませんし、いつ私が利用者になるかもわかりません。

「同じ思いを持った精神科が見れる看護師さんを増やしていきたい」

そんな強い思いから、精神特化を選んでいます。

 

SNSを使いながら広報活動を行い、私たちの想いに共感をして、一緒に看護をしていきたいという仲間が今は16名に増えました。

嬉しいです。

さまざまな経験を持ち、一緒に看護を考えてくださる方が増えると、私にとっても刺激になり、また頑張ろうと思えるので嬉しいです。
精神に障がいがあってもなくても、自分の描いた夢に向かって進んでいけるようなお手伝いを、こころを見る看護師だからできることの視点を持って、これからも進んでいきたいと思います。

 

次は何を話しましょうか。

お楽しみに。

 

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『訪問看護ステーションくるみ』では現在、一緒に働く仲間を募集しています。

看護師資格や准看護師資格を持っていて、精神科訪問看護に興味がある方、ブランクがあっても歓迎します!!

ぜひ、下記のバナー(リンク)からご連絡ください!!

 

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