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訪問看護はいらないと言われる理由とは?対処法と必要性を理解しておこう

2024.05.06 精神科訪問看護とは

訪問看護とは、主治医から交付される指示書に基づいて利用者さまの居宅を訪問し、看護を提供するサービスです。しかし中には、利用者さまに「訪問看護はいらない」と言われることもあります。

この記事では、利用者さまが訪問看護をいらないと感じる理由や、いらないと言われたときの対処法について解説します。訪問看護の必要性についてもまとめていますので、訪問看護を断られたときの対応について知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。


利用者さまが「訪問看護はいらない」と言う理由

訪問看護の利用者さまが「訪問看護はいらない」と言う理由には、主に以下の3つの理由が考えられます。

・訪問看護を不要だと思っている
・訪問看護師に不信感がある
・家に人を呼びたくない、在宅医療を導入したくない

病識がなかったり、訪問看護は重い障がいを持つ方だけが利用するものだと思っていたりする方は、本人・家族ともに訪問看護の必要性を感じていない場合があります。特に病識がない方は、訪問看護が導入される理由に納得できないことも。

ほかにも、看護師の態度が悪かったり知識が不足していて曖昧な回答しかできなかったりすると、訪問看護師への不信感が強くなり、訪問の拒否につながります。

また、「家に人を呼びたくない」「在宅医療を導入したくない」という方もいるかもしれません。しかし、状況によっては在宅医療を導入せざるを得ないケースもあるでしょう。主治医や他職種と連携して、利用者さまに合った支援を考えることが大切です。


「訪問看護はいらない」と言われたときにすべき4つの対処法

利用者さまに「訪問看護はいらない」と言われたときは、利用者さまの気持ちを尊重し、無理に訪問看護を押しつけないことが大切です。

この章では「訪問看護はいらない」と言われたときの具体的な対処法を、4つ紹介します。


理由を確認する

まずは、訪問看護を不要と感じている理由を確認しましょう。「訪問看護師に不信感がある」「家に人を入れたくない」など、理由によってその後の対応が異なります。

さらに理由の確認とあわせて、本当に訪問看護が必要な状況であるのかを判断することも大切です。ただし、理由や訪問看護の必要性を確認するときには「訪問看護が必要である」と無理に押しつけるのではなく、利用者さまの気持ちに寄り添う姿勢で接しましょう。


家族や周囲との関係性を知る

厚生労働省のデータによると、精神科訪問看護の利用者のうち48%は家族と同居しているそうです。そのため、利用者さまだけではなく、家族への働きかけも必要です。

家族の病気への理解や困りごとを把握し、適切な支援を検討しましょう。中には、家族の介護疲れや虐待といったトラブルもゼロではありません。訪問看護師だけで確認が難しい場合には、主治医やケースワーカーなどの他職種と連携して対応する必要があります。



参照:厚生労働省「令和2年度 障害者総合福祉推進事業 精神科訪問看護に係る実態及び精神障害にも対応した地域包括ケアシステムにおける役割に関する調査研究報告書」


傾聴しながら信頼関係を築く

利用者さまの思いを傾聴すると信頼関係の構築につながり、あなたになら訪問してほしいと思ってもらえるかもしれません。訪問看護に前向きではない利用者さまとコミュニケーションをとる機会としては、退院前に病院で顔合わせをする、電話をするなどが挙げられます。

すでに退院している利用者さまの場合、無理に自宅へは訪問せず、まずは電話で話を聞きながら信頼関係を築くことも有効です。体調に波がある利用者さまもいるため、その日の症状や気分に合わせて接し方を工夫するとよいでしょう。



関連記事:【精神科訪問看護師が解説!】精神疾患を抱える方への重要な看護師のコミュニケーション方法とは?


他職種と連携する

トラブルを未然に防ぎ、利用者さまがその人らしく生活するためには主治医やケースワーカー、障がい福祉サービス事業所など他職種との連携が欠かせません。

定期的にカンファレンスを行い、情報を共有することが大切です。



関連記事:精神科訪問看護師の多職種連携における役割とは?多職種連携の重要性や実際に関わる職種も解説


訪問看護の必要性とは

「入院中心の医療から、地域生活中心の医療へ」という近年の流れから、病気や精神障がいを持つ方がその人らしい生活が送れるようにと、訪問看護の需要が高まっています。訪問看護のサービスは、重い病気や障がいを持つ方だけでなく、日常生活支援や本人・家族の精神的サポートなど多岐に渡ります。

精神障がいを持つ方へ提供する看護は、主に以下の通りです。

・精神症状に関する援助
・服薬、通院など医療の継続支援
・睡眠、食事など生活リズム確立の支援
・コミュニケーションの支援
・入浴、掃除、金銭管理など日常生活自立支援
・社会資源活用への支援
・就労サポートといった社会生活復帰への支援
・家族など介護者の相談・支援

訪問看護では、利用者さまとその家族の考え方や生活に寄り添い、一人ひとりに合ったサービスを考え提供することが大切です。



関連記事:訪問看護でできること・できないこととは?訪問介護との違いも解説!


「訪問看護はいらない」と言われたら利用者さまに合った対処法を考えよう

利用者さまが「訪問看護はいらない」と感じるのには理由があります。無理に訪問看護を押しつけるのではなく、理由を確認したうえで、他職種と連携しながら丁寧に対応することが大切です。

訪問看護では、利用者さまとの信頼関係構築が欠かせない仕事です。「在宅医療に興味がある」「利用者さま一人ひとりに向き合って看護したい」とお考えの方は、『訪問看護ステーションくるみ』で一緒に働きませんか?こちらから、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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