クルミのアトリエ クルミのアトリエ TOPへもどる
  1. トップページ
  2. コラム
  3. 醜形恐怖症( ...

醜形恐怖症(身体醜形症)とは?症状と、よくある外見の悩みとの違い

公開/更新 精神科訪問看護とは

自分の外見についての悩みが頭から離れず、生活にまで影響していると感じている人がいます。実際には存在しない外見上の欠点や、他人から見るとささいな欠点にとらわれることで、強い苦痛が生じたり、日常生活に支障が出たりする状態があります。とらわれを自分で抑えることができず、毎日何時間も思い悩むことが少なくありません。

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市、吹田市、尼崎市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

※訪問は20時まで
対応させていただいております。

 

醜形恐怖症とは

本人には「欠点」が本物に見えている

醜形恐怖症の人は、実際には存在しない外見上の欠点や、他人から見るとささいな欠点に強く心を奪われます。本人は、自分の外見には大きな欠点があると信じ込んでいます。大半の場合、自分の外見が実際には正常であることに気づいていません。自分の状態をどの程度客観的にとらえられるかは人によって違いますが、多くの場合とらえにくい傾向があります。多くの人は、嫌っている部分が異常で、醜く、魅力がないように見えると心から信じています。

 

正式な名称と、始まりやすい時期

この状態は、医学的には「身体醜形症」と呼ばれます。強迫症に関連する疾患のグループに分類されており、実際に強迫症をあわせ持つ人が多くみられます。通常は青年期に始まります。女性にやや多いとされていますが、男性にもみられます。症状は徐々に現れることも、突然現れることもあります。重さは一定でないことがあり、適切に治療しないと長引く傾向があります。

関連記事:強迫性障害とは?症状・原因・治療法をわかりやすく解説

よくある外見の悩みとの違い

外見を気にすること自体は誰にでもあることです。しかし、醜形恐怖症の人は、とらわれを自分で抑えることができず、欠点だと思う部分について毎日何時間も思い悩みます。外見へのこだわりに非常に多くの時間を使い、深い苦悩や生活への大きな支障が生じている点で、普通の悩みや見栄とは異なります。大半の人で、外見の悩みのために、人付き合い、仕事、学業などがしばしば大きく損なわれます。

醜形恐怖症の人の多くは、自分の状態を客観的にとらえることが難しく、自分は本当に醜いと信じています。症状を打ち明けることをためらったり、恥ずかしく思ったりすることもあります。その結果、何年も診断されないままになることがあります。

 

主な症状

悩みの対象になりやすい部分

悩みの対象は顔や頭が多いですが、体のどの部分も対象になりえます。複数の部分が対象になることも、時間とともに対象が変わることもあります。本人は、嫌いな部分を「醜い」「魅力がない」「変形している」「忌まわしい」「怪物のよう」などと表現することがあります。

具体的な悩みの対象としては、薄毛、にきび、しわ、傷あと、浮き出た血管、肌の色、顔や体の毛の濃さなどが挙げられます。また、鼻、目、耳、口、胸、お尻、脚の形や大きさを気にする人もいます。なお、悩みが体型と体重だけで、食事の仕方にも問題がある場合は、醜形恐怖症よりも摂食障害のほうが当てはまる可能性があります。 

繰り返してしまう行動

外見へのとらわれから、さまざまな行動を繰り返す傾向があります。鏡で自分の姿を何度も確認する人が多い一方で、逆に鏡を避ける人もいます。また、鏡の確認と回避が交互に現れる人もいます。自分の外見と他人の外見を比べることや、過剰に身だしなみを整えることもよくみられます。

欠点だと思う部分を取り除こうとしたり、直そうとしたりして、皮膚をむしることや毛を引っ張ったり抜いたりする行動もみられます。欠点について人に繰り返し確かめて安心を得ようとすることや、服を何度も着替えるといった行動も少なくありません。大半の人は、欠点だと思う部分を隠そうとします。たとえば、ひげを伸ばして傷あとを隠すことや、帽子をかぶってわずかに薄くなった髪を隠すことなどがあります。

人前に出ることを避けるようになる

醜形恐怖症の人は、自分の欠点を理由に周りの人にじろじろ見られていると思い込むことが多くあります。実際にはそうではなくても、笑われていると思い込んでしまいます。外見を強く意識するため、仕事、学校、人の集まりなど、人前に出る場を避けがちになります。夜にしか外出しない人や、まったく外出しない人もいます。このような状態は社会的な孤立につながりやすく、非常に重い場合は、日常生活を送ることが難しくなります。

 

筋肉醜形恐怖症

醜形恐怖症の中には、筋肉醜形恐怖症というタイプがあります。これは、筋肉が足りない、体が小さすぎると思い込む状態です。主に男性にみられ、まれに女性にもみられます。標準以上の体格であっても起こり、体重や筋肉を強迫的に増やそうとすることがあります。

この状態にある人は、体づくりのために極端な行動に出ることがあります。筋肉を増やしたり脂肪を減らしたりするために、ステロイド系の薬を含むさまざまなサプリメントを使うことがあります。これは身体的な危険につながる行動です。

 

美容医療で悩みが解決しにくいこと

醜形恐怖症の人の多くは、欠点だと思う部分を直そうと美容関連の治療を求めます。皮膚科、歯科、外科などの治療を、ときに何度も受けます。しかし、期待した結果は得られないことが多く、かえって外見へのとらわれが強まることもあります。美容外科手術などの美容治療は、ほぼ効果がなく、結果に満足できないリスクが非常に高いとされています。

そのため、美容治療はこの病気の治療としては勧められていません。美容治療で悩みが軽くならない背景には、本人が抱えているのが外見そのものの問題ではないという事情があります。本人は自分の体のとらえ方の問題だと気づいていないことが多くあります。

 

一緒に起こりやすい心の不調

醜形恐怖症の人には、うつ病、薬物やアルコールの問題(物質使用症)、社交不安症、強迫症をあわせ持つ人が多くみられます。それとは別に、外見へのとらわれによる苦痛や生活への影響から、うつ病、薬物やアルコールの問題につながることがあります。さらに、精神科への入退院の繰り返しや、自殺行動につながることもあります。実際に自殺を考える人が多く、ほかの心の病気と比べても自殺の危険が高い状態です。 [[要リンク:うつ病]]

「消えてしまいたい」「死にたい」と感じるほどつらいときは、一人で抱え込まずに相談してください。

こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556

#いのちSOS:0120-061-338

よりそいホットライン:0120-279-338

受付時間は窓口や地域によって異なります。厚生労働省の「まもろうよこころ」では、子どもや若い世代向けの窓口も含めて、悩みや年代に合った相談先を探せます。

 

診断と治療のおおまかな流れ

診断は、医師が本人の話やこれまでの経過にもとづいて行います。判断のポイントとしては、他人から見るとささいな、または他人には見えない外見上の欠点にとらわれていることが挙げられます。また、そのとらわれから、鏡での確認や過剰な身だしなみ、他人との比較などを繰り返していることも基準となります。さらに、強い苦痛があるか、仕事、学校、人付き合いなどに支障が出ているかどうかも重要です。醜形恐怖症の治療の中心は、特定の抗うつ薬(SSRIまたはクロミプラミン)と認知行動療法です。薬物療法と心理療法のどちらも用いられ、重い場合は両方を組み合わせるのが最善と考える専門家が多くいます。これらの治療は通常役に立ち、薬はしばしば非常に効果があります。相談先としては、精神科や心療内科が適しています。ただし、本人は外見そのものではなく体のとらえ方の問題だと気づいていないことが多いため、治療を始めたり、続けたりする意欲を支える働きかけが必要になることがあります。 

 

まとめ

醜形恐怖症は、実際には存在しない、あるいはささいな外見の欠点にとらわれ、日常生活に支障をきたす状態です。単なる見栄や普通の外見の悩みとは異なり、多くの時間を悩みに費やし、強い苦痛を伴います。多くの場合、本人は自分の外見が正常であることに気づかず、深い苦悩を抱えながら生活しています。

自分の外見への強いこだわりから、人前に出るのを避けたり、鏡を何度も確認したりするなどの行動がみられます。美容関連の治療を受けても満足できないことが多く、かえって思い込みが強まることもあります。うつ病などほかの心の不調をあわせ持ちやすく、生活に大きな影響を及ぼします。

本人は打ち明けることをためらいがちで、何年も診断されないままになることもあります。治療は特定の抗うつ薬(SSRIまたはクロミプラミン)や認知行動療法が中心であり、これらの治療は多くの場合役に立ちます。一人で抱え込まず、精神科や心療内科の受診を検討してください。

 

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市、吹田市、尼崎市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

※訪問は20時まで
対応させていただいております。

 

 

参照:MSDマニュアル家庭版「身体醜形症」

 

この記事を監修した人

中野誠子

株式会社Make Care 代表取締役社長

中野 誠子

看護師 / (元)重症心身障害児者認定看護師

精神科病棟勤務・看護学校教員として経験を積み、「こころに寄り添う看護」を志す。石森・濱𦚰とともに株式会社Make Careを創業。現在は訪問看護ステーションくるみの代表として現場に立ちつつ、メディアにも積極的に登場し、地域精神医療の啓蒙とアップデートに挑む。

訪問看護師募集中

ご相談、
もっと気軽で
大丈夫です

loading

お問い合わせの詳細は空欄でもOK。
無理に書かなくてもかまいません。

line

LINEからのご相談もOKです。
『ちょっとだけ聞いてみたい』も大歓迎。

close_x