大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、中野誠子が綴る『社長エッセイ』第80弾!
最近は雨がたくさん降ったり、台風が続いたりして「梅雨やなぁ」と感じる日が増えました。
このジメジメだけは、どうにも好きになれません。
なんとかいいところを探そうと思うのですが、なかなか見つからないんですよね。
皆さんは、この季節の好きなところを見つけられますか?
さて今回は、自分の体について考えたことを書いてみようと思います。
大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市、吹田市、尼崎市全域対象
“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」
平日・土曜・祝日 9:00〜18:00
【日曜・お盆・年末年始休み】
※訪問は20時まで
対応させていただいております。
「異常なし」と言われても、しんどさはある
40歳を過ぎてから、自分の体との付き合い方が変わりました。
若い頃は、多少無理をしてもなんとかなりました。
寝不足でも働けたし、忙しい日が続いても気力で乗り切れていました。
でも今は違います。
朝起きても疲れが残る。 夜中に何度も目が覚める。 体は重いのに、検査では「異常ありません」と言われる。
異常がないことはもちろん安心です。
でも、しんどさは確かにあります。
この「病名がついていないしんどさ」は、経験した人にしかわからない苦しさがあるように思います。
苦しさに名前がつくという救い
以前、ある利用者さんがこんな話をしてくださいました。
「ずっとしんどくて、何が悪いんだろうと思っていました。勇気を出して病院へ行き、病名を告げられたとき、私はうれしかったんです。『あぁ、このしんどさは病気だったんだ』って」
その言葉が、とても印象に残っています。
病気だとわかってうれしいなんて、不思議に聞こえるかもしれません。
でも、その方が喜んでいたのは病気そのものではありません。
「自分の苦しさには理由があった」
「気のせいでも、怠けでもなかった」
そうわかったことが、何よりの救いだったのです。
だからこそ、病名がつかないしんどさは、時に病気そのものより苦しいことがあります。
人に説明しづらい。
理解されにくい。
そして、自分自身でさえ、「甘えているだけかもしれない」と責めてしまうことがあります。
今の自分を受け入れるということ
私自身、この一年ほど体調の変化と向き合っています。
原因を探し、生活を見直し、できることを一つずつ試してきました。
それでも以前のようには戻りませんでした。
だから気づいたのです。
私はずっと、「昔の自分」に戻ろうとしていたことに。
40代なのに30代の働き方をしようとしていました。
20代と同じ体力を求めていました。
でも、それは今の自分を否定し続けることでもありました。
年齢を重ねるということは、衰えることだけではありません。
無理をする力は少し減っても、自分を守る力は育っていく。
勢いだけではなく、長く続けるための知恵が身についていく。
経営も同じです。
走り続けることよりも、長く走り続けられることのほうが大切です。
体もきっと、それを教えてくれているのだと思います。
病名がついていないしんどさは、不安になります。
でも、そのしんどさまで否定する必要はありません。
今の自分の体が感じていることは、本物です。
検査結果だけでは測れないものが、人にはあります。
だから私は、昔の自分に戻ることを目標にするのをやめました。
今日の自分に合った働き方をする。
今日の自分に合った休み方をする。
なかなか簡単にはできませんが、その積み重ねが、これからの人生を長く歩いていく力になるのだと思っています。
病名がついていないしんどさは、人生を止めるものではなく、生き方を整えるための静かな合図なのかもしれません。
さいごに
名前のつかない苦しさを抱えながら生きている人は、きっと少なくありません。
だからこそ、自分のしんどさを、誰よりも先に自分自身が信じてあげてほしい。
その優しさが、自分を守り、これから先の人生を支えてくれるのだと、私は思っています。
さあ、次は何を書こうかな。