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【社長エッセイ】Vol.86 会社が求めていること、理解していますか?

公開/更新 くるみの社長エッセイ精神科訪問看護とは誠子さんシリーズ

大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、中野誠子が綴る『社長エッセイ』第86弾!

 

皆さんは、自分が働いている会社の理念をご存じですか?
そして、会社が自分に何を求めているのか、理解していますか?

会社に入社するということは、ただ雇用契約を結び、与えられた仕事をこなすということではないと思うんです。
会社が何を大切にし、何を目指し、そこで働く人に何を求めているのか。
それを理解したうえで働く。

本来、当たり前のことなのかもしれません。
でも、実際には、それができていないことも多いのではないでしょうか。

実は私自身も、そうでした。

 

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市、吹田市、尼崎市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

※訪問は20時まで
対応させていただいております。

 

理念を知らずに働くということ

病院で働いていた頃、理念を明確に理解していたかと聞かれると、正直、曖昧でした。

そんな私が、くるみを立ち上げるときのこと。
3人で話をしていたとき、石森に言われたんです。

「会社の理念を知らずに働いてるっておかしくない?」

その言葉を聞いて、私はハッとしました。
そっか、と。

看護師は、看護師という資格や専門性を生かして働くことに意識が向きやすい職業なのかもしれません。
もちろん、理念に共感して働いている看護師もいます。
でも、会社の理念や、会社が何を大切にしているのかを十分に理解しないまま、自分の経験や価値観を基準に仕事をしていることもあるのではないでしょうか。
それでは、同じ組織に所属していても、向かっている方向が違ってしまうことがあります。

自分なりに考えて、一生懸命に働いている。
自分では正しいと思っている。
でも、その頑張りが、会社が求めているものと一致しているとは限らないんですよね。

頑張っていることと、求められている役割を果たしていることは、必ずしも同じではない。

これは、働くうえで大切な視点だと思っています。
だから、くるみにはMVVがあります。

Mission:私たちは何のために存在するのか。
Vision:私たちはどんな未来を目指すのか。
Values:その未来に向かうために、何を大切にして行動するのか。

これらは、ホームページに載せるための言葉でも、入社時に説明するためだけのものでもありません。

迷ったとき。
判断に悩んだとき。
自分の考えと組織の考えに違いを感じたとき。

立ち返るためにあるものです。

 


理念は、掲げるだけでは意味がない

ただし、理念を掲げればそれで終わりではありません。

会社が求めていることを伝える。
働く人がそれを理解する。
そして、自分の仕事や判断に落とし込む。

この積み重ねがなければ、理念はただのきれいな言葉になってしまいます。

そして、これは働く側だけの問題ではありません。

経営者にも、伝える責任があります。
理念を掲げているから、わかっているはず。
入社したのだから、理解しているはず。
そんなふうに考えてはいけないと思うんです。
伝えたことと、伝わったことは違うから。

会社が何を求めているのかを明確にし、働く人が理解できるように伝え、実際の行動につながっているかを一緒に考える。
そこまでが、組織をつくる側の役割なのだと思います。

理念は、働く人を一方的に縛るためのものでもありません。
それぞれが迷ったときに判断するための軸であり、組織として同じ方向を目指すためのものです。
だからこそ、経営者自身も理念に照らし合わせながら、自分たちの判断や行動を振り返る必要があると思っています。

 


私がつくりたい組織

私がつくりたいのは、社長の顔色をうかがって働く組織ではありません。

私の考えに従うのではなく、くるみの理念を理解し、自分で考え、判断し、行動できる人たちが集まる組織です。

私がいなくても、何を大切にすべきかを考えられる。
誰か一人の考えに依存するのではなく、共通の理念を軸に、それぞれが自分の役割を果たせる。

そんな組織でありたいと思っています。

もちろん、自分で考えて行動するというのは、なんでも自分の判断で進めていいということではありません。

自分の考えを持ちながらも、組織として大切にしていることを理解する。
判断に迷ったら、理念に立ち返る。
必要なときには周囲と相談し、チームとしてよりよい方法を考える。

そうやって、一人ひとりが自分の役割に責任を持ちながら、同じ方向を目指していけることが大切なのだと思います。

組織の中で働くということは、自分のやりたいことだけをすることでも、自分の正しさを貫くことだけでもない。
会社が目指すものを理解し、その中で自分に求められている役割を考え、責任を持って行動すること。

そして経営者には、それができる土台をつくる責任がある。

働く側も、組織をつくる側も、考え続けなければいけないことなのだと思います。

 


さいごに

さて、皆さん。

自分が働く会社が何を大切にし、何を求めているのか、理解していますか?
そして、その理解は、今日の自分の仕事や言動につながっていますか?

理念を知っていることと、理念に沿って行動できていることも、また別の話です。

私自身も、経営者として、くるみが大切にしていることを伝え続け、日々の行動につながる組織をつくっていきたいと思います。

そして、働く一人ひとりが、自分の頭で考え、納得しながら行動できる。
そんな仲間と一緒に、くるみの目指す未来をつくっていきたいです。

私自身も、問い続けていきたいと思います。

さあ、次は何を書こうかな?

この記事を書いた人

中野誠子

株式会社Make Care 代表取締役社長

中野 誠子

看護師 / (元)重症心身障害児者認定看護師

精神科病棟勤務・看護学校教員として経験を積み、「こころに寄り添う看護」を志す。石森・濱𦚰とともに株式会社Make Careを創業。現在は訪問看護ステーションくるみの代表として現場に立ちつつ、メディアにも積極的に登場し、地域精神医療の啓蒙とアップデートに挑む。

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