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【専務エッセイ】Vol.82 自律神経が乱れるって結局どういうこと?

くるみの社長エッセイハムさんシリーズ精神科訪問看護とは

大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、濱脇直行が綴る『専務エッセイ』第82弾!

 

なんだかしんどい。寝ても疲れが取れない。お腹の調子もなんとなく悪い……。
でも、病院へ行くほどではない気もする。それでも、いつもどおりとも言いきれない。

そんなときによく耳にするのが、「もしかして自律神経が乱れているんじゃない?」という言葉です。

なんとなく聞いたことはあるけれど、実際にはどういう状態なのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。

こんにちは、専務の濱脇です。
今回は、わかるようでわかりにくい「自律神経」についてお話ししたいと思います。

 

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市、吹田市、尼崎市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

※訪問は20時まで
対応させていただいております。

 

自律神経の乱れは、体からのサイン

自律神経は、心拍や血圧、呼吸、発汗、体温、消化などを、自分で意識しなくても調整してくれている神経です。

活動するときに働きやすい「交感神経」と、休息するときに働きやすい「副交感神経」があり、どちらが良い・悪いではなく、その時々に応じてバランスよく切り替わることが大切です。

この切り替えがうまくいかなくなると、疲れやすさ、頭痛、肩こり、めまい、立ちくらみ、動悸、息苦しさ、発汗、冷え、吐き気、食欲低下、便秘や下痢など、さまざまな不調が現れます。

また、眠れない、途中で目が覚める、イライラする、不安が強くなる、集中できないといった精神面の変化として現れることもあります。

もちろん、原因は一つではありません。

睡眠不足や生活リズムの乱れ、仕事や人間関係のストレス、暑さや脱水、食事不足、運動不足、働きすぎなど、いくつもの要因が重なることで、体が休息モードへ切り替わりにくくなることがあります。

逆に、体調不良によって生活リズムが崩れ、そのことがさらに不調を招くという悪循環に陥ることもあります。

ただ、ここで一つ気を付けたいことがあります。
「自律神経の乱れ」という言葉は便利ですが、正式な病名ではありません。

貧血や甲状腺疾患、心臓の病気、糖尿病、感染症、薬の副作用、更年期によるホルモンバランスの変化、うつ症状や不安などでも、よく似た症状は現れます。

 


整えるために大切なのは、生活リズムを大きく崩さないこと

では、どうすれば自律神経は整いやすくなるのでしょうか。

私が大切だと思うのは、高いお金をかけて何かを始めることではなく、生活リズムを大きく乱さないことです。

寝る時間よりも、まずは起きる時間をそろえてみる。
朝はカーテンを開けて日光を浴びる。
食事や水分を極端に減らさない。
短時間でも歩く。
座りっぱなしの時間を減らす。
夜はカフェインや飲酒、スマートフォンなど、体を覚醒させる刺激を少し減らしてみる。
ぬるめのお風呂に入ったり、首や肩をゆっくり回したり、軽くストレッチをするだけでも、体は休む準備を始めます。
深呼吸も、たくさん吸うことより、ゆっくり吐くことを意識したほうが取り入れやすいと思います。

とはいえ、「毎日8時間寝ましょう」「毎日運動しましょう」「栄養バランスの良い食事を取りましょう」と言われても、現実はそんなにうまくはいきません。
調子が悪いときほど、完璧を目指すこと自体がストレスになります。

朝に光を浴びる。
近所を10分だけ歩く。
寝る前に動画を見る時間を少し減らしてみる。
そのくらいから始めれば十分です。

Mr.Childrenも「悩んだ末に出た答えなら15点だとしても正しい」と歌っていますしね(笑)。
100点なんて、そう簡単には取れません。
15点でも、自分の体が少し楽になるなら、それで十分価値があります。

 


不調が続くときは、一人で抱え込まない

整体やマッサージ、鍼灸で肩や首の緊張が和らぎ、リラックスできる方もいます。
私自身も、月に一度は整体へ通っています。

ただ、「一回で自律神経が整う」「根本から治る」といった話は、少し慎重に受け止めたほうがいいと思います。
これらは症状を和らげるための方法の一つであり、病気の有無を確認する医療の代わりではありません。
個人的には、首を強くひねる施術や、痛みを我慢させるような施術は、安全面を考えても慎重に選んだほうがいいと思っています。
施術を受ける際は、きちんと説明をしてくれるか、持病や服薬状況を確認してくれるかなども、一つの判断材料になるでしょう。

一方で、症状が長く続いて仕事や生活に支障が出ている場合や、急な体重減少、発熱、繰り返す失神、強い胸の痛みや息苦しさ、手足の麻痺などがある場合は、整体ではなく、まず病院を受診してください。

まずは内科やかかりつけ医に相談し、必要に応じて専門科へつないでもらうことが大切です。

 


さいごに

自律神経は、気合いや根性で直接コントロールできるものではありません。

だからこそ、無理に整えようとするのではなく、体が整いやすい環境を少しずつ作っていくことが大切なのだと思います。

それでもよくならないときは、「自律神経が乱れているだけだから」と我慢し続けないこと。

休むことも、生活を見直すことも、病院へ相談することも、どれも自分の体を守るための大切な選択です。

無理を続けるのではなく、今の自分の体の声に耳を傾けながら、少しずつ付き合っていけたらいいですね。

今日はこの辺で。

この記事を書いた人

濱𦚰直行

株式会社Make Care 専務取締役COO

濱𦚰 直行

看護師

オペ看護師としての豊富な経験を活かし、精神科訪問看護の現場へ。地域密着型のケアと現場主義を貫く実践派。石森・中野とともに株式会社Make Careを創業し、現在は訪問看護ステーションくるみの統括責任者として、現場支援と組織運営の両立に挑んでいる。

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